桜が散って葉桜となり、牡丹、芍薬、薔薇が次々と咲いては散っている。
これから梅雨の季節。
その前に、台風4号が襲来した。
昨夜から関東地方も大雨。今日の午前中までは風雨が激しいようだ。
窓の外は風が吠えている。
戦争や内乱では驚かなくなっていた私たちも、ミャンマーのサイクロンや中国四川省の大地震には驚かされた。
幾万人かの人命が失われつつあり、疫病の蔓延も懸念されている。
ミャンマー政府は、一部の国以外の援助には抵抗を示している。国民の生命よりも、軍事政権の維持を優先しているのだろうか。
今朝の報道によれば、国際援助の受け入れについて、やっと話し合いを始めそうだ。
中国政府の初期対応にも、疑問が感じられた。当初は、日本からの緊急援助隊派遣の申し入れを拒否。援助活動は不可能との理由からだったらしい。
その後受け入れとなったが、時期を失したせいか、日本援助隊の具体的な成果もなく、撤収を余儀なくされそう。
今後は医療チームの派遣を行う方向のようだ。一刻も早い活動を期待したい。
この季節になると、私の胸に、太平洋戦争の記憶がよみがえる。初夏から晩夏にかけた暑い季節が、私にとっては戦争の季節だ。
戦地の苦労はもとよりだが、内地でも悲惨な状況下にあった。
20年3月10日の東京大空襲。4月1日からの沖縄戦争。
しかし、茨城県北部の国民学校5年生だった私にとって、具体的な戦争は、7月17日の日立市艦砲射撃、7月19日の我が町の焼夷弾空襲からだった。
そして、8月6日の広島原爆投下、8月9日の長崎原爆投下。
こんなことが大急ぎで過ぎて行き、8月15日の天皇陛下の玉音放送とつながって行った。
二度と戦争は厭だ。
戦火に巻き込まれてはいけない。
しかし、いまだにこの地球から、戦禍は絶えない。
憲法九条があれば、平和が保てると信じている人々がいる。
そんなこと、あるもんか。世界の実態は、そんなに甘いものではないはずだ。
自存自衛の認識が希薄なこの国は、どのようにして国際政治に臨めばいいのだろうか。
かっと目を見開き、国のありようを見据えていかなければならない。
まなじりに血の噴き出でし牡丹かな 鵯 一平
(このテーマで作った俳句ではない)
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