新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

牡丹かな

2008年05月20日 07時54分57秒 | 写真俳句・エッセー

Simg_3025t_3
まなじりに血の噴き出でし牡丹かな

 桜が散って葉桜となり、牡丹、芍薬、薔薇が次々と咲いては散っている。

 これから梅雨の季節。

 その前に、台風4号が襲来した。

 昨夜から関東地方も大雨。今日の午前中までは風雨が激しいようだ。

 窓の外は風が吠えている。

 戦争や内乱では驚かなくなっていた私たちも、ミャンマーのサイクロンや中国四川省の大地震には驚かされた。

 幾万人かの人命が失われつつあり、疫病の蔓延も懸念されている。

 ミャンマー政府は、一部の国以外の援助には抵抗を示している。国民の生命よりも、軍事政権の維持を優先しているのだろうか。

 今朝の報道によれば、国際援助の受け入れについて、やっと話し合いを始めそうだ。

 中国政府の初期対応にも、疑問が感じられた。当初は、日本からの緊急援助隊派遣の申し入れを拒否。援助活動は不可能との理由からだったらしい。

 その後受け入れとなったが、時期を失したせいか、日本援助隊の具体的な成果もなく、撤収を余儀なくされそう。

 今後は医療チームの派遣を行う方向のようだ。一刻も早い活動を期待したい。

 この季節になると、私の胸に、太平洋戦争の記憶がよみがえる。初夏から晩夏にかけた暑い季節が、私にとっては戦争の季節だ。

 戦地の苦労はもとよりだが、内地でも悲惨な状況下にあった。

 20年3月10日の東京大空襲。4月1日からの沖縄戦争。

 しかし、茨城県北部の国民学校5年生だった私にとって、具体的な戦争は、7月17日の日立市艦砲射撃、7月19日の我が町の焼夷弾空襲からだった。

 そして、8月6日の広島原爆投下、8月9日の長崎原爆投下。

 こんなことが大急ぎで過ぎて行き、8月15日の天皇陛下の玉音放送とつながって行った。

 二度と戦争は厭だ。

 戦火に巻き込まれてはいけない。

 しかし、いまだにこの地球から、戦禍は絶えない。 

 憲法九条があれば、平和が保てると信じている人々がいる。

 そんなこと、あるもんか。世界の実態は、そんなに甘いものではないはずだ。

 自存自衛の認識が希薄なこの国は、どのようにして国際政治に臨めばいいのだろうか。

 かっと目を見開き、国のありようを見据えていかなければならない。

  まなじりに血の噴き出でし牡丹かな  鵯 一平

 (このテーマで作った俳句ではない)

<

 

にほんブログ村 シニア日記ブログへ ← お読み頂きありがとうございました。
            ポチッと応援クリックをお願いします。
            励みになります。
                                                    


             

             

 

 

コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする