あれほど妖しく私を沸き立たせた桜が散って、今は葉桜が茂っております。
でも、「鬱蒼たる」と表現できる状況とは言えません。むしろまだ明るい感じの茂りです。
それでいながら、その葉桜の内側には、空虚さを感じさせる明るい闇がありました。
まるで、私の胸の内とそっくりなのです。
希望を失っているわけではありません。
失恋の深い傷を負っているわけでもありません。
しかし、葉桜の茂りに、明るさの中の虚ろな闇を感じます。
葉桜の明るき闇やおのが胸 鵯 一平
俳句とも言えぬ私の五七五は、角川春樹氏の「魂の一行詩」運動に共鳴しての作句です。
角川春樹氏といえば、もと角川書店社長であり、コカイン問題で刑務所生活を送ったことのある、あの俳人角川氏です。
氏の運動は、日本文化の根源とも言える『いのち』と『たましひ』」を、「一行詩」として詠もうというものです。
運動に共鳴したものの自信があるわけではありません。
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