騒ぐな!

2012-07-27 15:34:39 | Daily Life
ニュースで話題になっている通り、日本 U-23 五輪代表が スペイン U-23 五輪代表に勝つ『大金星』をあげたのだそうだ。
すごいよね、カッコいいよね。

でもさ…おいら、いつも『この手のこと』が起きる度に思うことがあってさ。

なでしこ JAPAN のときもそうだったんだけどさ、勝ち進んで『上』が見えてくれば期待度も上がる。
期待されれば、今まで見ていなかった人も注目するようになる。

注目されることは悪い事じゃぁない。
競技の認知度が上がれば、環境も変わる。
『やってみたい!』と思う子も増えるし、
『応援したい!』と思うサポーターも増える。
それって、凄いことだよね。

勝ち進むことは、競技全体の成長と競技者自身の待遇を良くすることにも繋がる。
競技者が競技に打ち込める環境は、やはり『支える仕組み』があってこそだと思う。

だが、勝ち進むことで飛び付くマスコミには『純粋ではない部分』を感じるんだ。

なでしこの時は『優勝』という感動をもって大会を終了した…。
だから、盛り上げ方とその後の対応がリンクして感動の相乗効果で女子サッカーの競技認知度は格段に向上した。

だが、優勝できなかったら、どうだろう?
今のような女子サッカーの競技認知があっただろうか?

1998 年の長野冬季五輪の時、スピードスケートの代表選手が2人。
堀井学氏と清水宏保氏。
おいらの記憶では、前評判は堀井氏が上だった…『がんばれニッポン!』のキャンペーンも堀井氏が出ていたと思う。
だが、実際に五輪で勝ったのは清水氏だった。
そこから先は、清水氏が『メダルの期待』を一手に引き受けていたのは周知の通り。

おいらが心配しているのは、堀井氏のように急に主役降板させられないか…という不安。

マスコミは常に新しいニュースを求めている。
当然のことなんだけどさ、それが競技の発展とダイレクトでリンクしているかは…疑問。

先の欧州選手権でも、スペインは圧倒的な強さを見せた。
だが、今回は A 代表ではなく U-23 五輪代表だ。

優勝候補であることは間違いない。
それに勝ったのも事実…。

だけど…さ、そこを起点に『騒ぎ』にして欲しくない。
なでしこの時だって…優勝出来なかったら、騒ぎだったに違いない。

そこを理解してほしいとおいらは思っている。
騒ぎにせず、応援しようよ。



五輪を『祭り』に例えることがあるけどさ、
『祭り』=『騒ぎ』ではないということ、多くの人に影響力のある報道という存在に『そこ』を理解してほしいと思うんだ。

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