大10同好会

普通の高齢者の生活と情報

九月・追憶(土井卓美)

2011年09月01日 11時57分38秒 | Weblog
人気ブログランキングへ

九月に入りました、立春から数えて「二百十日」目に当り稲の開花期でもあり、台風が襲来しやすい時期にも当るので各地で風除けと収穫を祈願するいろんな行事が古くから行われています。
「越中おわら風の盆」も昨夜の前夜祭から今日が初日、三日まで開催され観光客で賑わいますが、台風12号が接近しておりどうなるのでしょうか。
街を流す名物の踊りが中止になり、会場だけの踊りとなっては踊り手にも観光客にも気の毒です。

私の故郷でも九月一日は「八朔」と称する村で一番の大行事の盆踊りが行われます。
子供の頃は楽しみな行事でした。
アセチレン灯の屋台が並び、見世物小屋も掛かったりしました。
近郊と地元から集まる声自慢、腕自慢、踊り自慢が夫々に音頭、太鼓、踊りの技を競い、今年は誰が優勝し、どこの組が何位になっていくらいくらの賞金を稼いだなどと関心を集めていました。
踊りの会場の神社は鳥居をくぐり、百数十段の石段を上ったところで狛犬に迎えられ、そこから続く参道の奥にあります。
小学校はその参道の脇にあったので、時々は掃除の時間にその落松葉を掃き清めたりもしていました。
5年生の時にクラス(30何人かの1学級)で石段を駆け上がる競争がありました。
女子や多くは数十段駆けるのがやっとで後は歩いていましたが、私は腕白の面目、最後まで駆け上がりダントツのトップでした。
その後小学校は平地の田圃の埋立地に移転し、今はその学校も閉鎖になってもう1つあった学校に統合されました。
通学距離も長くなったのでスクールバスの毎日だそうです。
村も合併して今は柳井市の一部ですが、その柳井市のホームページや山口県のメールマガジンにはこの盆踊りも「日積(ひづみ)八朔大踊り」として写真入で紹介されています。