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日常の無意識(土井卓美)

2016年09月03日 15時29分48秒 | Weblog

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昔のことを振り返ってそれを披露することはあまり好きではありません。
しかし「今」に通じるというか共通する体験があります。
若い頃会社の営業車の管理は営業マンに一任されていました。
当然のことながら独身寮に乗って帰ることは決して珍しくなく、休日の遊びに使うことも黙認されていました。
1度は同僚と夜の「柳ヶ瀬」に遠征しましたが帰路の飲酒運転も当時は全く気になりませんでした。(もし見つかっても僅かな科料で済んだ)
しかしよくしたもので任されるとそれなりの自制心が働くのか私の場合も周囲でも違反や事故は皆無だったと思います。
仕事は多くの場合1人で得意先を巡回していましたが、不思議なことに帰社してからどのルートを通って帰って来たかの記憶が殆どありませんでした。
無意識のうちにもちゃんとした帰路を辿っていたということだろうと思います。

定期購読している「NHK俳句」の9月号を開いて見ると拙句が載っていました。
通常は投句した句が載っているかどうか期待を込めてページを開くのですが、今回はこの句を詠んだことも、ましてや投句した覚えも全くなかったのでビックリしました。
これも無意識のうちに作句、ちゃんとパソコンを叩いて〆切に間に合うように投句していたことになります。
そしてふと思いました、主婦の家事も似たようなものでほゞ無意識のうちに滞りなく行われて日常が過ぎているいるのではないかと。

     兄弟で泳いだ川や兄は亡く(「NHK俳句」・9月号 正木ゆう子選)


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