12月3日から「サッポロ・パラレル・ミュージアム 2021」という展覧会(アートイベントか?)が開催されることを知った。「パラレル」は特に現実世界での展示とインターネット上の展示の両方があることを示すものらしい。私はインターネット上の展示があまりピンとこないので、現実世界の方を見に行くことにした。
■札幌第一ビル会場。なかなか入りにくそうなビルだが、入口の辺りから展覧会ポスターが張ってある。
エレベーターで4階へ。
玉山拓郎「Basket Case」:部屋全体を黄色に染めた(床とライトが黄色)展示室内に置かれたインスタレーション。U字型になったモップは宙から釣られて回転している。モニターに浮かぶ映像と音が連動しているが、「なるほど、こういう意図か!」という早い理解には至らない作品だ。
武田雄介「無名の絵」:ドローイングが大量に配置されている。走るサボテンの画は楽しい。
「連携企画 City to City」:エレベーターホールの映像作品。幾何学的。
しかしこのビル、テナントがほぼ抜けているようで、取り壊しの計画でもあるのかしら。なかなかクラシカルなビルだったので、避難袋や階段なんかの写真を結構撮った。地下にあった喫茶&カレーの店は隣のビルに移転するとのこと。
1階廊下のタイルなんかも、なかなかいい。
■北海道ビルヂング。まさに
北海道ビルヂング界の雄である。
李二男「生まれ変わる光 –松下望滝」:マグリットを中心に、様々なイメージをコラージュした映像作品。
ビルのロビーには「昭和三年 札幌市鳥観図」が展示されている。
ビルの階段やロビーの床もクラシカルにしてゴージャス(札幌では)。
ここも建物が興味深いね。
■赤れんがテラス会場。
AKI INOMATA「やどかりに「やど」をわたしてみる—里山—」:5つのモニターを渡り歩くやどかり(背中には透明な貝を背負っている)と、里山の風景(新潟だったか…)が交錯する作品。
すぐ前に休憩用の席があって、人が座っているため見づらい。
■miredo会場。
朴炫貞「ハシのトキ」:写真とペーパーポットを組み合わせた作品。
■ヒューリック札幌会場。工事用の仮囲いに画が描いてある。
加納俊輔「Pink Shadow」:光が強くて、写真ではもう一つちゃんと写らない。
■日本生命札幌ビル会場(1F)。
大橋英児「Roadside Lights」:黒い枠のせいで、モニター映像かと思ってしまった作品。作者おなじみの自動販売機テーマであるが、やはりどう見ても美しい。
自動販売機のところをアップで。
■日本生命札幌ビル会場(B1F)。
武田浩志「untitled」:このビルは現在工事中で、その中に展示されている作品。ビルのフロア案内を取り込んだり、その場所にあることを意識している気がする。
私って本当に現代美術を見るセンスが欠落しているのよね。