散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

なぜか仙台(5)創業73年

2022-06-17 21:00:41 | 飲み歩き・日本国内
さて、2軒目はもちろんバーで、事前に調べてきた創業73年になる「M」である。看板・建物がもう魅惑的だ。


→「陶酔の名所」ですってよ、奥さん。



とはいえ、まだ18時台なので先客は無く、1杯目はモスコミュールでスタート。



ナッツと薄切りハムでカイワレを巻いた通しが出てくる。



2杯目は「イエーガーマイスターを使って、何か面白いものを」というと、「イエーガーマイスターでスタンダードはあまりないです」とのこと。やはり老舗バーになるほど、自由に創作はしてくれないのかな。「では、ジンとイエーガーマイスターで」というと、それにコアントローを加えた古典的なカクテルを作ってくれた。これでいいのだ。



後から常連らしき男性が一人来た。つい話になって私が「美術館・博物館を見て回っています」というと、いろいろ調べてくれて「うーむ、今は宮城県美術館が休みなのか…。となると、東北歴史博物館はぜひ行った方が良いのと、街中に島川美術館というのがあります」と教えてくれた。

東北歴史博物館は明日行く予定だが、島川美術館というのは知らないな…。どうやら2019年に仙台市の街中に移転してきたので、ネット上の情報もあまりなかったようだ。これはありがたい話を聞かせてもらった。

3杯目はマスターにウイスキーを薦めてもらい、グレンドロナック12年を飲む。これは間違いない味だ。



ということで、一軒目もあわせると随分飲み過ぎて、マスターと常連氏に挨拶をしてから店を出た。


→昔のバーは山小屋調の場合が割とあるね。

この後、コンビニで酒を買って部屋に戻り、風呂に入ったのは覚えているのだが、その後の記憶が極めてあいまいだ。日本酒4杯(4合ではない)、カクテル2杯、ウイスキー1杯というのは、もう私にとって限界超えなのか。

こんなものを食べたみたいだが。

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なぜか仙台(4)創業72年

2022-06-17 18:28:16 | 飲み歩き・日本国内
それでは仙台で居酒屋と言えばここの名前が挙がることも多い、文化横丁にある創業72年の「G」へ。まず、文化横丁に味がある。残念ながらまだ日が明るいのだが、夜のこちらはさぞかし雰囲気があるだろう。



その小路からさらに細い小径へと入る。



不安になってくるような小道を前進する。



突き当りを左へ数メートル。斜めになった暖簾と看板がある(ちなみにこの写真は事前偵察の時のものである)。



店の開店は16時半説と17時説があった。17時に入ったところ、先客が7名くらいいたので、16時半開店なのかな? 公式には17時だが、用意ができたら少し早めに開けるということもあるのかも。何とかそんなに混雑しない感じで座れて、1杯目は高清水辛口を燗してもらう。



ここは創業72年という歴史もさることながら、酒を頼むと自動的に決まった通しがついてきて、酒は4杯限りという形をずっと守り続けているらしい。もう閉店してしまった横浜の居酒屋が通称「三杯屋」と言われ、酒は三杯限り(その前のビールは可)だったが、ここはその意味では「四杯屋」ということになるのかもしれない(ここの四杯はビールも含んでいる模様)。それから、決まった通しが付いてくるが、それ以外にも食べ物メニューはあり、注文することは可能である。

さて、1つめの通しはぬか漬け(大根、ニンジン、キュウリ)と蒸しホヤ、キュウリ味噌で、1品目には良いのではなかろうか。



蒸しホヤは初めて食べたが、なかなか美味いものである。そして早まらないようにのんびり飲んでいると、先に2、3杯目と頼む人がいるので、この先の展望が見えてくる。よし2杯目には国盛にごりを頼むことにしよう。



2つめの通しは海苔、ネギ、鰹節を乗せた、しっかりした密度のある冷奴だ。夏にぴったりである。


→店が暗く、写真がボケたので小さめで。

酒のコップはそんなに大きくないので、スイスイ飲めてしまう。3杯目は高清水初しぼりを冷やでもらおう。通しは、主役と言ってもいい刺身(鯵、鰹、さわら)が出てきた。鰺の歯ごたえ、さわらの口どけと相当うまい。



最初の計画では、もう一軒行くことを考えると3杯で打ち止めにしようと思っていたんだよね。しかしながら、この店の通しを最後まで見届けたい、いや食べたい。締めの4杯目はもう一度最初に帰って高清水燗だ。



そして通し(通しが連続で出るというよりは、ミニコースって感じだよね)はおでんと味噌汁から選択で、私はおでんを注文。小さな盛り合わせは白滝、さつま揚げ、竹輪、玉子の4品である。これがまた美味いのだ。



酒は受け皿まで一杯に入れられるため、手元に持ってくるときに少々こぼしてしまったのだが、店の女将さんが隣の人に注ぐ時に「こぼさないようにするには、受け皿からコップを浮かせればよい」と教えていた。私はついその人と顔を見合わせて「私の時にも言ってくれれば…」と苦笑するのであった。

この店の雰囲気だが、まことに好ましく静かに飲めることは間違いないだろう。ただし、私もそうなのだが、観光ついでで初めて来る人が多く、微妙に作法が分からず、バタつくケースが目についた。とにかくじっくり腰を据えて、多少のことには慌てず、静かに飲むのが良かろうと言っておきたい。

すっかり飲み過ぎた私であるが、多分、静かに店を出た。1時間半の滞在である。



少し日が陰り、あたりの雰囲気が良くなってきた。
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なぜか仙台(3)ホテル他

2022-06-17 16:52:45 | 美術・アート
カメイ美術館を出て、歩いて繁華街へ。夜、行こうと思っている店が非常に分かりにくい小路にあるということで事前調査に来たのである。仙台はまだ多くの飲み屋小路が残っており、問題の店も非常に分かりにくいところにあった。事前チェックで一安心である。

それから汗をかきかきホテルにチェックイン。荷物が少し重いのと、デジカメの充電が怪しくなってきたからだ。部屋に入ると涼しくてありがたい。今日の仙台の気温は私の感覚からすると、やはり真夏気分なのである。





さすがに地方都市だけあってホテルの部屋は思ったより広く(部屋指定なしのおまかせプランだった)、特に座席テーブルコーナーがしっかりしていたのがありがたかった。スマホにつなぐキーボードを持っていき、滞在中にブログの記事をある程度起こすことができた。



デジカメの充電を終え、体が少し冷えたところで出発だ。まだ飲み屋が空くには早いので、ギャラリーを見ていこう。

■晩翠画廊「平田惠利子モザイク画展」:キャンバスにへこんだ部分を作り、そこに小さな石でモザイクを埋め込んだ作品。
「すみか」:一番大きなサイズのものは、輪のような道のような形にモザイクを作り、何かそぞろ歩きができそうな石畳の街路のようでもある。





■白松アートホール「第58回夏期 絵画入札オークション」。白松がモナカで有名な店の3階にある画廊。ポジション的には、帯広は六花亭にある弘文堂のようでもあり、店内は札幌の北海道画廊のようでもある。なかなかいいじゃないか。



ここの2階に甘味処があり、行ってみるべきだったと後悔している今である。



さて、飲み屋に行くぞ。仙台は札幌に比べて、はるかに緑多い街に見える。

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なぜか仙台(2)カメイ

2022-06-17 14:53:00 | 美術・アート
仙台駅から歩いて10分かからないくらいであろうか。仙台の華麗なる一族であるらしい人物の個人美術館へ。



建物の前に、加藤豊「エーゲ海の風」がいきなりドーンとある。



中に入ると「秦の始皇帝陵の兵馬俑」(さすがにレプリカ)がある。



こちらの金色の像は、アントワヌ・ドニ・ショーデ「蝶をとらえるアモール」である。後で出てくるが、蝶のコレクションが凄いらしいから、それつながりでこの像があるのかもしれない。



会場に入館すると、絵画のコレクション展は撮影禁止だったが、エレベータ前にある虎の像は撮影可であった。



それから、展示室内の受付スペースの前にあった、加藤豊「パパ撮って!」も撮影可能である。



■カメイ美術館「カメイコレクション展I期」。
武藤順九「風の環」:大理石をハート形に切り出し、なおかつメビウスの輪状になっている作品。
加山又造「昆虫」:蝶、テントウムシ、カゲロウ? コガネムシなどを描いた作品。昆虫趣味がうかがえる。
鳥海青児「メキシコ風の水瓜」:地味な緑と赤の色彩が鳥海らしい。
杉村惇「働く人(幌内炭鉱)」:売店で働く女性かな? 北海道の人というわけでもないのに、幌内炭鉱というところに目が行った。

■カメイ美術館「世界の蝶」。常設らしいが、何ともすごい物量だ。



もう蝶というか、小さな鳥というか、手のひらというか。



■カメイ美術館「亀井昭伍コレクションより「古作こけし名品展」」。
宮城県「鳴子系」のこけし。



宮城県「弥次郎系」のこけし。



宮城県「遠刈田系」のこけし。宮城と言っても地域で差があるらしい。



加藤豊「プレゼント」が展示されている。



一通り見終わって、少し他人との交流気分になっている私は受付の方に「街中にこういう落ち着いた美術館があるというのはとても素敵ですね」などと話しかけるのであった。ちょっと珍しいかも。
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なぜか仙台(1)仙台駅

2022-06-17 14:11:59 | 旅日記


6時起床。朝食を取り9時33分のバスでJR琴似駅へ。琴似駅からエアポートで新千歳空港へと向かう。エアポートは思った以上に混んでおり、札幌駅までは座れず、札幌駅からは席に座ることができた。その後は特に問題なく新千歳空港へ。

なんだか空港も久々に混雑しているようだなあ。とはいえ、荷物検査はあっという間に通過し、飛行機乗り場へ。



久々の私の旅行「なぜか○○」シリーズ、今回の旅の目的地は仙台なのである。昔ならば朝一番の飛行機に乗るという強行軍だったような気もするのだが、すっかり私も歳を取り、11時半の飛行機に乗ることになった。

思えば仙台は学生時代に一度行ったことがあり、この時は確か3日間で仙台市内を約100キロくらい歩いた記憶がある。何しろ金が無くて時間だけあったので、仙台市内の通りを縦横くまなく、1日8時間くらい歩いたからな。その後は、出張で仙台を訪問したことがあるのだが、この時は早朝、東京から新幹線で移動し、昼過ぎの飛行機で札幌に帰ってきたので、牛タンを食べたくらいしかしていない(もちろん仕事はした)。

今回は以前の大量出張時代にたまった、アップグレードポイント(飛行機の席をアップグレードできる)が使いきれず、それをスカイコインという航空券にしか使えない疑似通貨に換えたのだが、それをさっさと使ってしまおうと思ったのである。何しろ、それ以外にマイルも残っているくらいだからなあ。

それはさておき、初っ端から飛行機が10分遅れ、しかも乗り場が2回変わる。まだまだ空港の運用も通常状態では無いということかな? 待ち時間の間におにぎりを一個食べてこの後に備える。ちょうど昼時に空の上だし、混雑した機内で物を食べる気がしないからだ。



なんとか飛行機に乗り込むものの、プロペラ機で座席数も少なく、おそらく満席。もう少し余裕のある機材を使って欲しいところだが、航空会社の赤字も大変だろうからなあ。



隣の席におっさんが座るので(私もおっさんだが)、約1時間うとうとし、最後の30分ほどは読書をして過ごす。そうこうしている間に仙台空港に到着だ。



仙台空港駅では佐藤忠良「「陽」 -未来への誘いー」 を眺めながら、ちょうど20分に1本しか無い列車が到着したところで乗り込む。かなり空いている列車で快適に仙台駅へ(途中からは学生が乗り込んできて、それなりに席が埋まる)。





仙台駅に着くともう14時である。時間がないが、ホテルにチェックインもできないので、駅から歩いて行ける美術館へと向かう。仙台駅と言えば駅前のペデストリアンデッキが有名だが、それを下から眺めるとこんな感じなのだ。

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