正月初めの三日は ということ

正月も三日目には早くも日常の静けさに戻って
とは言っての朝は心持ゆっくり起きてももと散歩をし
しっかりと雑煮の習慣を守り
しっかりと酒を飲む習慣を守り
明日からの過酷な平凡な生活に備えるのであります

今年はおとうとに遅れを取ったものの
まごができる予定で
じじいとしてどんな顔をして会おうかと
いろいろと考えてしまうのです
よく来たよく来たと言うべきでしょうか
それとも威厳正しく迎えるべきでしょうか

先々の話ではありますが一緒に風呂に入ろうと
隙を狙っておるのです

一日のこと もももわきまえている

一日は子供たち夫婦と親戚が三々五々やってきて
一年中で一番の賑わいに成るのです
ももも来客の度に玄関に出迎えて居間に案内するのです
テーブルの下に居座って来客を待つのです

いつもならば一日中ゴロゴロとして
毎日が日曜日状態のももでありますが
年に一度の賑わいでありますから
うるさくて昼寝どころではありません
午後には疲れ果てて目が虚ろでありました

それでもお開きに成って
皆が来た時同様に三々五々に帰ると言うと
一緒に玄関まで見送ってまたテーブルの下で
待機しておりました

こう言う時のももは礼儀正しいのです
芸などは致しませんが
いい犬ぶりをして強く印象付けるのです
歳の甲でしょうか

ももとのこと 好物だから仕方ないか

30日には松を飾り付けて
31日は神棚に供える野菜と果物と干物を三方に盛りつけて
取敢えず明日の準備を終えたのです

一息つこうと席を立って目を離したのです
２分か３分だったと思うのです
畳の上にコンブが一本落ちていて
供え物の残りを片づけた時に落ちたようです
それとも三方から落ちたのでしょうか

干物の三方をふと見ると
なんとなく違うのです
盛りつけは変わりないように見えるのに
何か足りないと思って良く見ると
するめです
するめが足りない
小さいのを三枚飾ったのです
現場は見て居りませんがももです
ももが食らったようです
三枚です
多くても３分です

コンブが落ちて居なければ気付きませんでした
技巧的ですが重大な過失を犯しました
現場百回と聞いた事がありますが
やはり欲に目が眩み周りに神経が行きとどかなかった様です



それにしても
ももにメンツは有るのでしょうか