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6月9日
日経平均 3万2265.17円(623.90円高)
TOPIX 2224.32(32.82ポイント高)
長期金利(新発10年国債) 0.430%(-0.005)
1ドル= 139.55 - 139.57(0.17円高)
6月5日 3万2217円 14億7600万株 3兆8712億円
6月6日 3万2506円 12億7105万株 3兆4501億円
6月7日 3万1913円 16億8794万株 4兆6521億円
6月8日 3万1641円 13億4214万株 3兆7169億円
6月9日 3万2265円 15億2746万株 4兆3608億円
■株探ニュース 2023.6.10
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今週の【早わかり株式市況】9週続伸、高値波乱もSQ通過で切り返す
■今週の相場ポイント
1.日経平均は9週続伸、3万2000円台回復
2.米債務問題が解決、雇用統計も無事通過
3.水曜に地合い一変、先物主導で波乱含みに
4.カナダ中銀が利上げ、米ハイテク株に売り
5.メジャーSQ通過で買い安心感広がる
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比740円(2.4%)高の3万2265円と、9週連続で上昇した。
今週は高値波乱の様相を呈した。
日経平均は週明け2日間は上値追い基調を続けたが、その後に続急落。
33年ぶり高値圏を突き進むなか、短期的な過熱感が意識された。
週末金曜は切り返しに転じ、3万2000円台を回復して取引を終えた。
週明け5日(月)の東京株式市場は引き続きリスクを取る動きが優勢となり、日経平均は上昇。
米債務上限問題が解決し、5月雇用統計も無事通過したことで前週末の米国株市場が大幅高に買われ、これを受け東京市場も先物主導で全体指数が押し上げられた。
6日(火)も根強く買いが続いた。
前日の欧米株安の流れを引き継ぎ下落してスタートしたものの、売り一巡後は買いが入り漸次水準を切り上げる展開に。
日経平均は3万2506円で大引けを迎え、連日で年初来高値を更新した。
しかし一転、7日(水)は大幅安となった。
朝方こそ買い優勢の流れを維持していたが、前場中盤から地合いが一変。
全体相場は先物主導で値を崩し、これまで上昇を牽引してきた半導体関連株に利食い売りが目立った。
後場に入るといったん押し目を拾う動きが出たものの、週末にメジャーSQ算出を控えていたこともあり、先物を絡めたインデックス売りに抗えず再び売り直された。
日経平均は前日比593円安と波乱含みの展開になった。
8日(木)も売り先行。
カナダ中銀が3会合ぶりに利上げに踏み切ったことを背景に、前日の米株市場では金利上昇に弱いハイテク株が売られ、この流れが東京市場にも波及した。
日経平均は一時急落後、押し目買いで下げ渋ったものの結局続落して取引を終えた。
9日(金)はようやく反発した。
メジャーSQを通過したことで安心感が広がり、半導体関連や商社、銀行など幅広い銘柄に買いが入った。
■来週のポイント
来週は13~14日のFOMCが最大の焦点になるだろう。
無難に通過する公算が高いが、パウエル議長の記者会見で利上げを示唆するような発言があれば、市場が大きく反応することもあり得る。
日経平均は底固い展開が予想される。
海外勢がメジャーSQ後にどう動くかを見極めるまでは慎重姿勢が望ましいが、仮に今週のように波乱があれば、そこはやはり買い場と捉えて良さそうだ。
重要イベントとしては、国内では13日朝に発表される4-6月期法人企業景気予測調査、15~16日に開催される日銀金融政策決定会合、15日朝に発表される4月機械受注と5月貿易統計が注目される。
海外では前述したFOMCのほか13日に発表される米国5月消費者物価指数、15日に発表される中国5月の小売売上高と鉱工業生産、ECB(欧州中央銀行)の政策金利、米国5月小売売上高に注視が必要だろう。
■日々の動き(6月5日~6月9日)
6月5日(月) 続急騰、米株高や円安で3万2000円台を回復
日経平均 32217.43( +693.21) 売買高14億7600万株 売買代金3兆8712億円
6月6日(火) 4連騰、朝安もインデックス買い主導で切り返す
日経平均 32506.78( +289.35) 売買高12億7105万株 売買代金3兆4501億円
6月7日(水) 5日ぶり大幅反落、先物主導でリスク回避の売り優勢
日経平均 31913.74( -593.04) 売買高16億8794万株 売買代金4兆6521億円
6月8日(木) 続落、前場はもみ合いも先物主導で売り優勢
日経平均 31641.27( -272.47) 売買高13億4214万株 売買代金3兆7169億円
6月9日(金) 3日ぶり急反発、SQ通過を好感し買い優勢
日経平均 32265.17( +623.90) 売買高15億2746万株 売買代金4兆3608億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、32業種が上昇
(2)上昇率トップは伊藤忠 商社。資源株はINPEXなど鉱業や出光興産など石油も高い
(3)輸出株はホンダなど自動車が大幅高。コマツなど機械と日立など電機も買われたが、
先週の上昇率首位だったHOYAなど精密機器は全業種中唯一のマイナス
(4)大成建など建設、三菱倉など倉庫・運輸、ファストリなど小売といった内需株も堅調
(5)金融株は野村など証券が大きく買われ、第一生命HDなど保険、オリックスなどその他金融も上昇
(6)素材株も高い。日本製鉄など鉄鋼が上昇率2位だったほか、
住友鉱など非鉄や信越化など化学も買われた
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(9) 水素
2(2) 人工知能
3(3) 生成AI
4(1) 半導体
5(7) TOPIXコア30
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)