BELOVED

好きな漫画やBL小説の二次小説を書いています。
作者様・出版社様とは一切関係ありません。

「同調圧力」と、「自粛・マスク警察」

2020年06月23日 | 日記
未だに世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルス。

そんな中で、各自治体のガイドラインに従って営業短縮をしている飲食店に対して嫌がらせの張り紙を貼ったり、県外ナンバーの車を傷つけたりする「自粛警察」や、マスクをしていない事で他人を容赦なく罵倒する「マスク警察」が出てきている。

そこで、こんな今だからこそ読んでもらいたい本が、アメリカの作家・ジェリー=スピネッリの「スターガール」である。

あらすじは、風変わりな転校生スターガールは、いつも肩にペットのネズミを乗せ、ウクレレでランチタイムにいつも誰かの為に歌う。
はじめはそんな彼女を歓迎していたクラスメイト達だが、やがてある事がきっかけで彼女は学校中の嫌われ者となる。
そのある事とは、「アメフトの敵チームのメンバーが怪我をして、それをチアリーダーのスターガールが介抱した事」だった。
アメリカの高校に於いて、チアリーダーは「スクールカースト」という、学校の中での序列の上位に属する者達である。
チアリーダー達は、自分達のチームを応援するのが当たり前、敵チームの応援をするなんてありえない―そんな価値観を持っている彼女達は、スターガールを仲間はずれにする。
虐め描写は、そんなに暴力的ではないが、スターガールを学校中の生徒(主人公レオや一部の生徒達以外)が無視するのである。
スポーツはフェアプレイで成り立ち、たとえアメフトで敵チームと戦っても、試合後には互いの健闘をたたえ合うのが普通なのだ。
しかし、スターガールを以前から目の敵にしていたチアリーダーのボス的な女子生徒が彼女を無視したので、彼女は学校中の人気者から一変して学校中の嫌われ者となってしまったのだ。

この本で描かれるのは「同調圧力」と、「価値観の強要」である。

「みんなと同じことをしないと仲間外れにされる」ので、自分達の価値観を他人にも強要する。
スターガールは、主人公レオやチアリーダー達とは違う、独自の価値観と自由奔放な性格であり、それが彼らにとっては変わり者ととらえられてしまうのだ。
わたしがこの本に出会ったのは高校2年生の頃、丁度スターガールやレオ達と同年代の時である。
当時、わたしはクラス内で孤立していた。
虐められはしなかったし、無視されたりはしなかったが、クラス内の人間関係に入っていけなかったのは当時辛かったが、独りでいる事が苦ではなかった。
本当に辛かったのは、教師達からの、「友達作れ」攻撃である。
「友達を作らない=悪」という価値観を、彼らは一方的に私に押し付けた。
スターガールは、学校中で嫌われ者となり、普通のファッションをして溶け込もうとしていたが、やはり彼女は最終的にレオ達の元を去った。
彼女のように個性的な人間は異端視されてしまうのだ。

少し横道にそれてしまったが、コロナ禍で巻き起こる「自粛警察・マスク警察」が蔓延る中、「スターガール」という作品を今一度読んでみて欲しい。
「狭い世界で行う価値観の強要」の愚かさというものが、どのようなものかわかる筈だ。





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本を買い過ぎた。

2020年06月19日 | 日記
先月、パート先から感謝金1万円を貰ったので、臨時収入に舞い上がってしまい、沢山単行本や文庫を含む本を買ってしまいましたし、今月も誕生日プレゼントで図書カード1万円分を貰ったので、それも衝動的に使ってしまいました・・気が付けば、財布の中には小銭しか入っていない状態に・・
そして性懲りもせずに、昨日も本を買ってしまい・・わたしは本ばかり買ってしまって、金欠状態になる事が何度かあるので、気を付けないと。
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