BELOVED

好きな漫画やBL小説の二次小説を書いています。
作者様・出版社様とは一切関係ありません。

つ、疲れた・・

2024年03月27日 | 日記
今日は職場(スーパー)の特売日でした。
開店直後から目が回る程の忙しさで疲れてしまいました。
明日は休みなので、ゆっくり疲れを取りたいと思っています。
コメント

言葉って、難しいね。

2024年03月17日 | 日記
昨日、pixivにログインしていて通知をチェックしていたら、こんなコメントが来ました。

この方にはこの方の考えがあるのでしょうが、わたしは遅筆かつ飽き性なので、前編に一話をUPして、次の作品を投稿し、気が向いたら更新というスタイルを取っています。
以前同時進行で小説を三作品更新していたらスランプに陥ってしまったことがあるので、無理しない更新スタイルで自分なりに二次小説を書いています。
コメントを貰った後、すぐさま返信したのですが、この方には何を言っても「言い訳」にしか聞こえないのだろうと思い、コメントを削除しました。
言葉って、時にも励ましにもなったり、刃物となるのですね。
ここで書くと年がバレますが、まだインターネット黎明期だった頃に好きな漫画やアニメのファンサイトを巡りをしていた頃があって、色々とありましたがインターネット上でのやり取りって、「画面の向こうに居るのは生身の人間だ」という事を忘れてはいけないと思うのです。
「顔が見えないから何を言ってもいい」という事ではないのですよね。
コメント

今日は暖かった。

2024年03月11日 | 日記
今日は、昨日の冬の寒さとは違い、少し暖かくて、春の気配を感じました。
ただ、まだ桜は咲かないようですが・・
三寒四温の天気が続きそうなので、体調崩さないようにします。
コメント

泡沫の恋 第1話

2024年03月10日 | FLESH&BLOOD ハーレクイン昼ドラパラレル二次創作小説「泡沫の恋」
「FLESH&BLOOD」二次小説です。

作者様・出版社様とは一切関係ありません。

海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。

性描写が含まれます、苦手な方はご注意ください。 

「カイト、何処なの!?」
「はい、奥様。」
東郷海斗は、乱れた髪を慌てて手櫛で整えながら、使用人部屋から出て行った。
「呼んだらすぐに来なさいと言っているでしょう!」
「申し訳ありません・・」
「今日は、特別なお客様がいらっしゃるから、掃除をちゃんとしてね。」
「はい・・」
海斗の雇用主である彼女の義母・エセルは不快そうに鼻を鳴らすと、客間から出て行った。
 海斗は溜息を吐くと、客間の掃除を始めた。
これが終わったら、二階の客用寝室と主寝室の掃除がある。
「カイト、ジェフリー様が呼んでいるわよ。」
「わかりました。」
客室の掃除を終えた海斗が二階の部屋へと向かうと、彼女はある部屋のドアをノックした。
「入れ。」
「失礼致します。」
部屋に海斗が入ると、そこには美しいブロンドの髪をなびかせている部屋の主―ジェフリー=ロックフォードが居た。
「ジェフリー様、何か俺にご用でしょうか?」
「二人きりの時は、名前だけで呼べと言っただろう?」
「ジェフリー・・」
「カイト。」
ジェフリーの美しい蒼い瞳に見つめられ、海斗は思わず俯いてしまった。
「どうした?今更恥ずかしがる事じゃないだろう?」
「でも・・」
「カイト。」
ジェフリーにそう呼ばれ、海斗は全身に電気が走るかのような快感が走った。
そんな様子を見たジェフリーは、軽く海斗の耳を噛んだ。
「あっ・・」
「夜までまだ時間がある。」
「いけません、こんな・・」
「半分血が繋がっている兄妹同士だからか?」
そう言いながら、ジェフリーは海斗の膣を着物の上から弄った。
「もう、これ以上は・・」
「こんなに濡れているのに?」
ジェフリーはわざと見せつけるかのように、海斗の愛液に塗れた指を舐めた。
「お兄様・・」
「カイト、何処に居るの!?」
廊下からエセルの声が聞こえ、海斗はジェフリーから離れた。
「続きは、夜でな。」
「はい・・」
その日の夜、パーティーが終わり後片付けに追われている海斗の元に、ジェフリーがやって来た。
「まだ、終わらないのか?」
「はい・・」
「先に部屋に行っている。」
漸く仕事を終えた海斗が二階のジェフリーの部屋へと向かうと、彼はウィスキーを飲みながら何かを考えこんでいた。
「ジェフリー・・」
「カイト、来てくれたのか。」
ジェフリーはそう言うと、海斗を抱き締めた。
「あっ、あっ・・」
海斗はジェフリーの上に跨りながら、腰を上下に振っていた。
「ほら、頑張れ、頑張れ。」
そう言いながら、ジェフリーは下から海斗を激しく突き上げた。
「ひぃっ・・」
堪え切れず、海斗は絶頂に達した。
それと同時に、彼女の小ぶりな男の象徴から白濁液が溢れた。
その後、ジェフリーが欲望を海斗の中に迸らせた。
「辛くないか?」
「はい・・」
「浴室へ行こう、カイト。俺もお前も、色々と汚れちまったからな。」
ジェフリーは有無を言わさず、海斗の身体をシーツごと包むと、彼女を浴室へと連れて行った。
「大丈夫か?」
「うん・・」
ジェフリーに身体を清められながら、海斗はついうとうとして眠ってしまった。
(良い夢を、カイト。)
海斗にガウンを着せ、自分の寝台に彼女を寝かせた後、ジェフリーは海斗と初めて会った時の事を思いだしていた。
ジェフリーと海斗が初めて会ったのは、父の葬儀の後だった。
「こちらが、ロックフォードさんのお宅ですか?」
墓地を後にしたジェフリー達を待っていたのは、八歳位の女児を連れた老人だった。
「ええ、そうですが・・」
「カイト、元気でな。」
老人はそう言うと、ジェフリー達に一礼して去っていった。
その女児―海斗は、父が生前芸者との間に儲けた私生児だった。
突然現れた腹違いの妹にジェフリーは戸惑ったが、彼以上に戸惑い取り乱していたのはエセルだった。
夫の裏切りを知ったエセルは、海斗を貴族の娘としてではなく使用人として家に迎え入れた。
毎日長時間も働かされている海斗を哀れに思ったジェフリーは、母の目を盗んでは読み書きを教えてやったり、菓子をやったりした。
はじめは、「妹」としてジェフリーは海斗に接していた。

だがその気持ちが徐々に変化していったのは、海斗の女学校入学を巡って、エセルと口論になった時だった。

「どうして、カイトを女学校に通わせてくれないんだ?」
「女学校に行くのは、貴族の娘よ。使用人を女学校に通わせる程、うちは豊かじゃないの。」
エセルは海斗の女学校入学を認めず、彼女を安い労働力としてこき使った。
エセルは、“使用人に金を使うのは惜しい”と、自分やジェフリーの服は新調したが、海斗には粗末な着物しか与えなかった。
海斗はいつも粗末な着物を着て、一日中家事に追われる日々を送っていた。
そんな中、ジェフリーは忘れ物を取りに戻った時、海斗の“秘密”を知ってしまった。
人気のない井戸の方から物音がしたのでジェフリーがそちらの方へと向かうと、そこには木桶の中で水浴びをしている海斗の姿があった。
「きゃぁっ!」
「済まない!」
海斗の下半身には、男と女、両方のものがついていた。
夏の陽光の下、ジェフリーはいつの間にか海斗を抱き締め、その唇を塞いでいた。
「んっ・・」
海斗は熱で潤んだ瞳で、ジェフリーを見た。
「忘れてくれ。」
「待って、待って下さい・・」
海斗はそう言うと、ジェフリーに抱きついた。
ジェフリーは、暑さの所為なのか欲望の所為なのかはわからないが、気づけば海斗の身体を貪っていた。
我に返ってジェフリーが海斗を見ると、彼女は破瓜の血に濡れながら苦しそうに喘いでいた。
「カイト・・」
「お兄様・・」

これが、海斗とジェフリーが禁断の果実を口にした瞬間だった。

「ん・・」
海斗が目を開けて隣を見ると、そこにはジェフリーが裸で寝ていた。
彼に気づかれぬようそっと彼の寝室から出た海斗が使用人部屋に戻ると、そこには女中頭のタキが彼女の帰りを待っていた。
「その様子だと、また若様の所へ行っていたのね?」
「俺は・・」
「お前は、只の使用人。身の程を弁えないといけませんよ。」
「はい・・」
「よろしい、では朝の支度をなさい。」
「はい・・」
ダイニングに朝食を海斗が運ぶと、エセルが執事と何かを見ながら話し込んでいた。
「奥様、朝食をお持ち致しました。」
「そこへ置いておいて。」
「はい・・」
「やはり、若様の伴侶に相応しいのは、こちらの方かと・・」
「そうね、家柄も申し分ないし・・」
彼らが何を話しているのか、社交界に疎い海斗でもわかった。
(ジェフリーが結婚、かぁ・・)
ジェフリーのような身分がある男に、山程縁談がある事は知っている。
(俺、これからどうしよう・・)
ジェフリーが結婚すれば、自分の存在がこの家にとって邪魔な存在になるのは明らかだ。
(ジェフリーと、一度話そう。)
そんな事を思いながら、海斗が厨房へと戻ると、キッチンメイドのアリシアが不機嫌な表情を浮かべていた。
「カイト、今から卵を六個買って来な!」
「はい・・」
「寄り道せずに帰って来るんだよ!」
海斗が行きつけの食料品店で卵を買ってロックフォード邸に戻ると、厨房からエセルとアリシアが口論する声が聞こえた。
「何ですって、それは本当なんですか!?」
「ええ。アリシア、申し訳ないけれど・・」
「辞めますよ!長い間お世話になりました!」
アリシアはそう叫ぶと、エプロンをキッチンカウンターに叩きつけ、裏口から外へと出て行った。
「カイト、何をしているの?早くディナーを作りなさい!」
「はい・・」
厨房の主戦力であったアリシアが居なくなった所為で連日殺人的な忙しさに見舞われ、キッチンメイド達は次々と熱中症と過労で倒れていった。
「カイト、大丈夫か?」
「大丈夫です・・」
そう言った海斗は、荒い息を吐きながら仕事に戻ろうとしたが、酷い眩暈に襲われその場に蹲ってしまった。
「もう休め。」
「はい・・」
地獄の釜のように暑い厨房から出て二階の使用人部屋に入った海斗は、ベッドに入ると泥のように眠った。
ただの夏バテだと思っていた海斗だったが、体調は良くなるどころか日に日に悪化していった。
「医者に一度、診て貰ったらどうだ?何かの流行り病かもしれないぞ。」
「わかりました。」
海斗は料理長・ヤンに言われ、近くの総合病院で診て貰う事にした。
「東郷さん。」
「はい。」
「今日はどうされましたか?」
「最近、微熱が出て、身体が怠くて・・」
「そうですか。最後に生理が来たのはいつですか?」
「わかりません・・」
月経不順だった海斗は、月経が遅れている事に対して気にも留めなかった。
「二階の産婦人科に行ってください。」
「はい・・」
産婦人科を受診した海斗は、そこで妊娠を告げられた。
「おめでとうございます。」
(そんな・・)
妊娠した事を知った海斗は、戸惑った。
この事をエセルが知ったら、解雇されてしまう。
だが、産むにしても、働きながら子供を育てるのは容易ではない。
「只今戻りました。」
「どうだった?」
「それが・・」
海斗はヤンに妊娠の事を告げた。
「お前は、どうしたい?」
「子供は・・」
「カイト、奥様がお呼びよ。」
「はい・・」
海斗がエセルの書斎のドアを叩くと、タキがその中から顔を出した。
「カイト、あなたには暇を出します。」
「え?」
「早く荷物をまとめて、ここから出て行きなさい。」
「はい・・」
炎天下の中、海斗は突然長年暮らしていた“家”から放り出され、途方に暮れた。
全財産が入った風呂敷包みを握り締めながら、海斗は静かにロックフォード邸から離れた。
「カイト、カイト!」
「あの子なら暇を出しましたよ。」
「母さん、どういう事だ!」
「あの子は、この家に災厄を齎す・・あの子は生きてはいけないのよ!」
「母さん?」
「あの子は悪魔・・この家を滅ぼそうとしている・・」
(あぁ、またか・・)
ジェフリーは、エセルがいつもの“発作”を起こしている事に気づいた。
父が死んでから、エセルは精神的に不安定な状態が続いた。
医者から気休め程度の薬だけを与えられ、エセルの症状は良くなるどころか、日に日に悪化していった。
エセルは海斗の事を、“自分を破滅させようとする悪魔”だと思い込み、彼女に辛く当たった。
彼女が海斗を解雇したのは、この家を破滅させる悪魔だという妄想に囚われている所為だった。
「何処へ行くの、ジェフリー!」
「カイトを捜しに行く。」
「あの子を捜して、一緒になるつもりなの!?そんなの、わたくしが許さないわ!」
「離してくれ!」
ジェフリーはエセルの手を振り払うと、海斗を捜しに行ったが、見つからなかった。
(カイト、何処に居るんだ!?)
海斗が姿を消し、ジェフリーは血眼になって彼女を捜したが、見つからなかった。
「若様、少しやつれていらっしゃるわね。」
「カイトが居なくなって、半年が経つからなぁ・・」
「あの子、今何処で何をしているのかねぇ?」
そんな事を話している使用人達の脇を通り過ぎながら、ヤンはある場所へと向かった。
そこは、古びた長屋だった。
「カイト、居るのか?」
「ヤン・・」
長屋の奥にある一室から出て来たのは、臨月の腹を抱えた海斗だった。
「調子はどうだ?」
「まぁまぁかな。」
「もういつ産まれてもおかしくないぞ。ジェフリーに・・」
「それは駄目。」
「カイト、これはお前一人だけの問題じゃない。ジェフリーとちゃんと話し合って・・」
「こんな所に居たのか、カイト。」
ヤンとジェフリーが背後を振り向くと、入口には海斗の大きな腹を見て驚愕の表情を浮かべているジェフリーの姿があった。
「ジェフリー・・」
海斗は突然下腹に激痛が走り、顔を顰めた。
「どうした!?」
「産まれそう・・」
「ジェフリー、湯を沸かせ!それが終わったらそこの押入れに清潔なシーツが入っているからそれを取ってくれ!」
「わ、わかった・・」
ヤンが慌てふためくジェフリーに対して的確な指示を出しながら海斗の赤ん坊を取り上げたのは、その日の夜の事だった。
「元気な男の子だ。」
「ヤン、ありがとう。」
「カイト、どうして妊娠した事を黙っていた?あの人の所為か?」
「お願い、一人にして・・」
海斗はそう言うと、ジェフリーにそっぽを向いた。
「ジェフリー、外へ出よう。」
「わかった。」
ヤンはジェフリーを長屋の外へと連れ出した。
「いつから気づいていたんだ、ヤン?」
「半年前からだ。カイトから、あんたには言うなと口止めされた。」
「何故だ?」
「奥様が自分に何かをするとカイトが思っていたからだ。」
「母さんが・・」
「はっきり言うが、奥様は異常だ。カイトを守りたいのなら、奥様をどうにかしろ。」
ヤンはジェフリーにそう言った後、長屋の中へと入っていった。
「ジェフリーは?」
「帰った。後で産婆を呼んでやる。」
「ヤン、この子を取り上げてくれてありがとう。」
「昔の経験が役に立ったな。」
「え?」
「独り言だ。」

ヤンは昔、軍医だった。

医者になるつもりはなかったが、病身の父の医療費を稼ぐ為に、猛勉強の末医者となり、小さな診療所を開いた。
戦争が始まり、ヤンは戦地で負傷者の救助に当たっていた。
そんな中、ヤンは戦場で瀕死の妊婦を見つけたが、治療の甲斐なく亡くなった。
目の前の命を救えなかった罪悪感に襲われ、ヤンは医者を辞め、メスを包丁に持ち替え、料理人となった。
「カイト、俺はもう屋敷に帰る。」
「うん、わかった。」
「余り無理をするなよ。産婆の言う事は聞くんだぞ。」
ヤンが部屋から出て行った後、産婆が入れ違いに部屋に入って来た。
「今出て行ったのは、あんたの旦那かい?」
「いいえ。昔、お世話になったんです。」
「そうかい。女一人で子供を育てるのは大変だろう?頼れる家族は居るのかい?」
「いいえ。」
「まぁ、人にはそれぞれ事情があるからね。今はゆっくり身体を休めるんだよ。産後に身体を壊したら、後に響くからね。」
「はい・・」
海斗が居る長屋から出て、ロックフォード邸へと戻ったヤンは、一台の馬車が邸の前に停まっている事に気づいた。
「いやぁ、離して!」
「母さん、落ち着いてくれ!」
暫くすると、邸の中から数人の男達がエセルを両脇に抱えながら出て来た。
「この親不孝者ぉ!」

 エセルは、泣き喚きながら馬車の中へと押し込まれた。

―あれは、ロックフォード家の奥様・・
―気狂いだからねぇ、もっと早くにこうしていればねぇ・・
―可哀想に・・

「ジェフリー・・」
「これで、カイトを迎えに行ける。」
「そんな単純に解決できる問題ではないだろう。」
「そうだな・・」
「カイトの産後の世話は、俺と産婆がする。ジェフリー、お前は暫く会わない方がいい。」
「・・わかった。」

海斗は、ヤンと産婆に産後の世話をして貰いながら、慣れない育児に悪戦苦闘する日々を送っていた。
そんな中、ジェフリーの婚約者を名乗る女性がやって来た。
「あなたが、カイトさん?わたくしはシャーロット。子供をわたくしに頂戴。」
「いやっ、やめて!」
「子供はわたくしが責任を持って育てるわ。」
シャーロットに息子を奪われた海斗は、失意に沈む日々を送っていた。
「カイト、迎えに来た。」
「息子を返して。」
「カイト・・」

海斗はジェフリーを拒絶し、姿を消した。

(さようなら、ジェフリー・・)

海斗は深呼吸すると、アメリカ行きの豪華客船の一等船室のチケットを握り締め、港へと向かった。

その船は、タイタニック号といった。

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蒼く、光る 第1話

2024年03月10日 | FLESH&BLOOD フィギュアスケートパラレル二次創作小説「蒼く、光る」
「FLESH&BLOOD」の二次小説です。

作者様・出版社様は一切関係ありません。

一部残酷・暴力描写有りです、苦手な方はご注意ください。

海斗が両性具有設定です、苦手な方はご注意ください。


「海斗、本当に行くの?」
「うん。」
「そう・・海斗、忘れないで、離れていても、僕達の心は繋がっているから。」
「うん・・」
成田空港の国際線出発ロビーで、和哉は親友・東郷海斗を見送った。
機上の人となった海斗は、ロンドンに着くまでの間、本を読もうと思い、リュックに入れてあったペーパーバックを取り出した。
その本は、ロンドンで暮らしていた頃、セシル・コートの古本屋で見つけた、あるフィギュアスケート選手の自伝だった。
イングランドの世界的に有名なスター、フランシス=ドレイクの半生を綴ったものだった。
彼に憧れ、渋る両親を説得しフィギュアスケートを習い始めてから、もう十二年になる。
ジュニアの頃は好成績を残していた海斗だったが、シニアデビューを二年前に果たしてからは、良い成績をひとつも残せなかった。
“天才少年”、“銀盤の神童”と海斗を一時期もてはやしていたマスコミも、海斗がスランプに陥ったら、まるで掌を返したかのように冷たくなった。
快活な性格だった海斗は、いつしか部屋に引き籠もり、塞ぎ込むようになった。
そんな彼を見かねた親友・森崎和哉が、海斗の母・友恵にある提案をした。
「イングランドに留学?」
「ええ。向こうの方が、日本よりも暮らしやすいでしょうし・・」
「そうね。長い間向こうで暮らして来たし、この際環境を変えた方が海斗にとってはいいかもしれないわね。」
長男を溺愛していた友恵は、和哉の話に乗った。
こうして、海斗は幼少期から十四歳まで暮らしていたイングランドで、再び暮らす事になった。
しかも、憧れの大スター、ドレイクが運営するフィギュアスケート選手が通う専門学校に通う事になったのだから、海斗は出発前夜、興奮のあまりなかなか眠れなかった。
その所為もあってか、海斗はドレイクの自伝を半分読んだところで、眠ってしまった。
目を開けた海斗は、自分が船上に居る事に気づいた。
(あれ、どうして・・)
「カイト、ここに居たのか。」
状況がわからぬまま海斗がぼうっとしていると、彼の目の前に現れたのは、長い金髪をなびかせ、宝石のように美しい蒼い瞳で自分を見つめる美男子の姿があった。
「あなたは、誰?」
「そうか、思い出せないのか。無理もない、“あんな事”があったからな。」
「“あんな事”って・・」
「カイト、また会おう。」
男はそう言うと、海斗の唇を塞いだ。
徐々に、海斗と男との間に突然発生した白い霧が、男を包んでいった。
(待って、俺はあなたに聞きたい事が・・)
ドン、と激しい衝撃音がして海斗が目を開けると、そこはロンドン行きの飛行機の中だった。
(夢だったのか・・)
彼を乗せた飛行機は、程なくヒースロー空港に着陸した。
『これ、君の物か?』
『ありがとうございます。』
飛行機から降りようとした海斗は、いつの間にか床に落ちていたペーパーバックを拾ってくれた男に礼を言った。
その男は、黒髪に美しい翠の瞳をしていた。
『君は、スペイン語が話せるのか?』
『はい、少し・・』
『そうか。わたしは、ビセンテ=デ=サンティリャーナ、君の名前は?』
『カイト=トーゴ―です。』
『カイト、カイトだと!?』
男の翠の瞳が、美しく煌めいた。
『ありがとうございました、それでは。』
海斗は逃げるようにその場を後にした。
ヒースロー空港の国際線到着ロビーには、家族や友人を出迎える人達でごった返していた。
そんな中で海斗は、一人の男の存在に気づいた。
ブルネット、黒褐色の髪と灰青色の瞳をしたその男は、ゆっくりと海斗に近づいて来た。
「君が、カイト=トーゴ―か?俺はナイジェル=グラハム、君を迎えに来た。」
「初めまして、グラハムさん。」
「ナイジェルでいい。これから、車で学校へ向かう。」
「ロンドン市内じゃないんですか?」
「学校はプリマスにある。ドライブしながら、色々と君の事が知りたい。」
「は、はい・・」
(え、俺もしかして・・)
「ボーッとするな、置いていくぞ!」
「すいません!」
慌てて海斗は、謎の男・ナイジェルの後を追い掛けた。
「あなたと、ドレイクさんはお知り合いなんですか?」
「ああ。」
ナイジェルが発した言葉はそれだけで、プリマスに着くまで彼は一言も話さなかった。
「見えて来た、あそこだ。」
バックランド・アビィにあるフィギュアスケート専門学校は、白亜の美しい建物だった。
「ナイジェル、遅かったな。」
「道が少し混んでいたんだ。」
海斗がナイジェルと共に車から降りると、二人の前に金髪碧眼の美男子が立っていた。
「ジェフリー、この子は今日から入学する事になっているカイト=トーゴ―。カイト、こちらは俺の親友の、ジェフリー=ロックフォードだ。」
「ジェフリー=ロックフォード・・」
彼の名前なら、フィギュアスケートをしている者なら誰でも知っている。
ドレイクの愛弟子で、昨年の全世界選手権大会の王者。
“英国の至宝”と謳われる程の彼の美貌を、暫く海斗は惚けた顔をしながら眺めていた。
「どうした?俺の美しさに見惚れたか?」
「いえ・・何処かで、あなたと会ったような気がして・・」
「俺を口説くのは百年早いぞ、坊や。さてと、こんな寒空の下で長話をするのも何だから、中へ入らないか?」
「は、はい・・」
こうして、海斗の新しい生活が始まった。
「ここが、お前の部屋だ。」
「うわぁ、広い・・」
「朝食は毎朝七時、夕食は午後七時からだ。門限は午後七時まで。何か聞きたい事は?」
「いいえ。」
初めて親元から離れて寮生活を送る事になった海斗だったが、自分に四六時中まとわりついて離れようとしない友恵から解放され、寮生活は快適そのものだった。
そんな中、海斗がいつものようにスケートリンクで練習をしていると、入口の方が急に騒がしくなった。
(何だろう?)
海斗が入口の方を見ると、そこには飛行機の中で会った黒髪翠眼の男―ビセンテ=デ=サンティリャーナの姿があった。
(あの人、何でここに・・)
幼い頃―物心がついた頃から、ビセンテ=デ=サンティリャーナは“ある夢”を見ていた。

それは、悲しい別離の夢だった。
赤毛の少年が、口元を血で濡らしながら、恋人を助けてくれと自分に頼んでいる。
だが、彼の頼みをビセンテは聞く事が出来なかった。
何故なら、彼の恋人は憎きイングランド人だから。
しかし、ビセンテは少年の命が残り僅かだと知り、彼を恋人の元へと行かせた。
別離の口づけを、彼と交わして。
その少年の名は、とても大事な事なのに中々思い出せない。
悶々とした思いを抱えながら、ビセンテは“彼”を捜す為、スケートを始めた。
何故かはわからない、スケートをしていれば、“彼”に会えると信じていたからだ。

そして、運命の時が来た。

ロンドン行きの飛行機の中で、ビセンテはあの赤毛の少年と会った。

『君の名前は?』
『カイト=トーゴ―です。』
“ヴィンセント、優しいね。”
(カイト、お前なのか!?)
目の前に立っている少年は、夢の中に出て来る少年と同じ赤毛だった。
(まさか、この子が・・)
『ありがとうございます。』
本を拾ってくれた礼を言った少年は、そのまま自分に背を向けて去っていった。
すぐにビセンテは赤毛の少年―東郷海斗の事を調べた。
日本のフィギュアスケーターで、幼少期から十四歳までイングランドで暮らしていたので、英語・フランス語・スペイン語が堪能。
ジュニア時代、数々の功績を残していたが、シニアデビューしてからはスランプに苦しみ、九月からフランシス=ドレイクが運営するフィギュアスケート専門学校に入学―奇しくも、その学校はビセンテが講師を務める学校だった。
(カイト、早くお前に会いたい・・)
はやる気持ちを抑えながら、ビセンテはロンドンからプリマスへと向かった。
(今度こそ、お前を離しはしない、カイト!)
学校に着くと、ビセンテは海斗を捜した。
「カイト=トーゴ―を捜しているんだが・・」
「あぁ、カイト君なら、今スケートリンクで練習中よ。」
「ありがとう。」
ビセンテが息を切らしながらスケートリンクの中に入ると、そこには海斗の姿があった。
(カイト、また会えた・・)
ビセンテがそんな事を思いながら海斗を見つめている頃、海斗はスケートリンクで練習を続けていた。
「ねぇ、あの人・・」
「ビセンテ=デ=メンドーサじゃない?」
「嘘、どうして彼がこんな所に居るの!?」
リンクサイドでビセンテの姿を見て色めき立つ女子生徒達を無視して、ビセンテは迷う事無く海斗の元へと向かった。
「カイト!」
急に肩を掴まれ、バランスを崩して転倒しそうになった海斗を、ビセンテは支えた。
「大丈夫か?」
「はい・・あなたは・・」
「わたしの事を、覚えていてくれたのか?」
「うん・・あの、そろそろ離して貰ってもいいですか?」
「済まない・・」
ビセンテは喜びの余り、海斗を強く抱き締めてしまっていた。
「カイト、どうした?」
「ジェフリー・・」
ビセンテの前に、あの金髪の悪魔が現れた。
「久しいな、ロックフォード。」
「おやおや、誰かと思ったら、メンドーサ様じゃないか?こんな所で、俺の生徒を口説かないで貰いたいね。」
「俺の生徒、だと?」
ビセンテはこめかみに青筋を立てながら、そう言ってジェフリーを睨んだ。
「カイトは今日から俺の生徒になった。一足遅かったな。」
「いいや、今からでも遅くはない!カイト、わたしと一緒にスペインへ来てくれ!」
「嫌だ、俺は行かない!」
「おいおい、強引な男は嫌われるぜ?」
ジェフリーは、口元に不敵な笑みを浮かべてそう言った後、海斗の肩を抱いてスケートリンクから出て行った。
(おのれ、ロックフォード!)
一度ならず、二度までもビセンテは海斗をジェフリーに奪われてしまった。
だが、ビセンテは“昔”のように海斗を諦めたりしたくなかった。
(わたしは、カイトを諦めない!)
ビセンテの胸の中で、情熱の炎がメラメラと燃え上がった。
「ゴホッ、ゴホッ」
プリマスに冬の気配が近づいて来た頃、海斗は風邪をひいてしまった。
体調管理が選手にとって一番大事な事なのに、それを疎かにしてしまうなんて、情けない。
海斗がベッドの中で寝返りを打っていると、ドアを誰かがノックする音が聞こえた。
「はい・・」
熱でフラフラになりながらも、海斗はベッドから起き上がろうとしたが、そのまま意識を失ってしまった。
『カイト、しっかりしろ!』
(誰、俺を呼ぶのは?)
海斗が目を開けると、そこにはジェフリーの姿があった。
彼はいつものジャージ姿ではなく、十六世紀のヨーロッパの貴族のような服装をしていた。
『まだ死ぬな!』
海斗はジェフリーに何か言おうとしたが、苦しくて声の代わりに咳ばかりが出て来る。
(ジェフリー、まだあなたと離れたくないよ。)
海斗は、そのまま目を閉じた。
「カイト、大丈夫か?」
「ジェフリー・・」
「ここは病院だ。お前は肺炎になったんだ。」
「そう・・」
「大丈夫だ、一週間入院したら、良くなる。」
「本当?」
「ああ。」
「良かった・・」
「カイト?」
「ごめん・・ちょっと、悪夢にうなされちゃって・・」
「悪夢は忘れろ。今お前に必要なのは休養だ。」
「わかった・・」
海斗はジェフリーの言葉に安心し、寝息を立て始めた。
「カイトの様子はどうだ?」
「少し安心して眠った。どうやら、悪夢を見てうなされていたようだ。」
「悪夢?」
「ああ。」
ジェフリーはナイジェルと共に病院から出ると、昼食を取りにマクドナルドへと向かった。
「こんなにパンが柔らかいなんて、信じられない。」
「いつまで言っているんだ、あんたは。」
ナイジェルはハンバーガーを頬張りながらそう言ったジェフリーを、少し呆れた顔で見た。
「カイトにも、前世の記憶があると思うか?」
「さぁな。だが、断片的には記憶があるようだ。」
ジェフリーはそう言いながら、ポテトを食べた。
「カイトはきっと、肺病に罹った時の夢を見たんだろうな。」
「そうかもしれない。」
ジェフリーとナイジェルには、前世の記憶がある。
十六世紀に海賊として生きた記憶が、二人にはあった。
ジェフリーが前世の記憶を取り戻したのは、彼が三歳の時だった。
最初は戸惑ったが、次第にジェフリーはその記憶を徐々に受け入れていった。
スケートを習い始めたのは、児童養護施設で一日無料体験をした事がきっかけだった。
まるで水を得た魚のように、ジェフリーはスケートを習い始めると、メキメキと上達していった。
シニアデビューを果たした年に、ナイジェルと“再会”した。
「ジェフリー、ジェフリーなのか?」
「ナイジェル、ナイジェルなのか?」
ナイジェルと再会した時、ジェフリーはグローリア号の皆と再会した。
「おかしら~!」
「本物のおかしらだ~!」
「おいおい、人を幽霊みたいに言うな。」
「カイトは、まだ見つからねぇんですかい?」
「ああ、色々と捜しているんだが・・」
「きっとカイトは見つかりますって!おかしらとカイトは、運命の絆で結ばれているんですから!」
(運命の絆、か・・)
確かに、海斗との出会いは、運命そのものだった。
結核が悪化し、彼から実は自分は予言者なのではなく、二十一世紀から来た人間なのだという突拍子もない話を聞いた時、ジェフリーは驚いたが、彼が居た時代には結核を治す薬があり、必ず結核を治して自分の元へ帰って来ると言ったので、快く彼を送り出した。
そして、海斗は自分の元に帰って来てくれた―髪を美しい赤に染めて。
紆余曲折を経て海斗と結ばれた時、ジェフリーは彼と離れたくないと思った。
なのに―
「ジェフリー、どうしたんだ?」
「ナイジェル、ひとつ聞きたいんだが・・自分の最期を、思い出す事はあるか?」
「無いな。人間というものは、嫌な記憶や自分にとって都合の悪い記憶を忘れるらしい。」
「そうか。まぁ、誰だって自分の死に際は思い出したくないな。」
ジェフリーがそんな事を言いながらコーラを飲んでいると、外をあのスペイン人が道を歩いているのを見かけた。
ビセンテ=デ=サンティリャーナ。
前世の頃から何かと因縁があったが、今世でもそれは変わらないらしい。
「どうした、ジェフリー?」
「メンドーサと俺は、生まれ変わっても反りが合わないらしい。」
「まぁ、それは仕方ないだろう。それにしても、どうして奴が突然引退してプリマスへやって来たのかがわからない。」
「俺もだ。」
恐らく、ビセンテの目的は海斗だろう。
海斗をホーの丘で見つけたのは自分だから、彼をスペインに連れ行くのは当然だ―そんな考えを、未だにビセンテは持っているらしい。
「何だか、嫌な予感がする。」
「そうか。ナイジェル、現役で復帰する気は・・」
「無い。俺の膝は、銀盤では使い物にならなくなったからな。」
ナイジェルはかつて、ジェフリーと並ぶフィギュアスケート選手だったが、交通事故に遭い右膝を粉砕骨折してしまった。
厳しいリハビリをして事故前と同じような状態に戻ったナイジェルだったが、再び銀盤に戻る事は無かった。
「俺はもう充分に楽しんだ。今は後輩の育成に力を注ぐだけだ。」
「そうか。」
「さてと、もう戻るか。いつまでもここで話をする程、暇じゃないからな。」
「はいはい、わかったよ。」
そんな事を話しながらジェフリーとナイジェルが学校へと戻った頃、ビセンテは海斗を見舞いに病院へと来ていた。
「カイト・・」
「ヴィンセント・・」
「病院に運ばれたと聞いたが・・大丈夫なのか?」
「うん、ただの肺炎だって。一週間入院したら良くなるって。」
「そうか・・」
「大丈夫だよ。」
「カイト・・」
「ヴィンセント、俺は・・」
「わたしは、諦めない。前世ではお前の幸せを願ってお前の手を離したが、今夜お前に会ったらその手を離さないとこの胸に誓った。カイト、だから・・」
「俺は、今も昔も、彼の事を・・」
「それ以上は言うな。わたしは、お前を諦めない。」
ビセンテのエメラルドのような美しい翠の瞳に見つめられ、海斗は思わず目を伏せた。
「あなたの気持ちには、応える事は出来ない。」
「それでも、わたしはお前を諦めない。スペイン男の愛を見縊るな。」
ビセンテは海斗の額にキスすると、病室から去っていった。
(彼は本気だ・・)
昔から、ビセンテは自分に良くしてくれた。
それは、実の弟のように自分に対して接してくれていると最初海斗は思っていたが、次第に彼が自分に対して向ける感情が“愛”なのだと気づいたのは、あの時―喀血した自分を彼が逃がしてくれた時だった。
(でも、俺はあなたの気持ちに応える事は出来ない。何故ならば、今もジェフリーの事を愛してしまったから・・)
海斗は溜息を吐くと、ベッドに寝転がった。
 これからどうするのかは、時間をかけてゆっくりと考えればいい。
時間は、充分にあるのだから。
「随分遅いお帰りだな?もしかして、カイトに会いに行っていたのか?」
「だとしたら、どうする?」
ビセンテが学校の職員用駐車場に車を停めてそこから降りると、ジェフリーが彼を待ち伏せしていた。
「へぇ、どうやらお前さんとは本当に反りが合わないようだな。」
「それは当然だ。」
翠と蒼の光がぶつかり合い、二人の間に見えない火花が散った。
「わたしはカイトを貴様から奪ってみせる。」
「そうかい?出来るものならやってみな。」
ジェフリーはそう言うと、ビセンテに背を向けて駐車場から去っていった。
(せいぜい今は勝ち誇るがいい、ロックフォード。最後に笑うのはこのわたしだ。)
一週間後、海斗は退院し、スケートと勉強に追われる日々を送っていた。
そんな中、一人の編入生が日本からやって来た。
それは―
「和哉、どうして・・」
「君が心配になっちゃったから、来ちゃった。」
そう言って舌を出して海斗に笑う和哉を、ジェフリー達は遠巻きに見ていた。
すると、ジェフリーと和哉の目が合った。
和哉は口端を歪めて笑った後、まるでジェフリーに見せつけるかのように海斗の肩を抱き寄せた。
「海斗、学校を案内してくれる?」

明らかな自分に対しての和哉の挑発に、ジェフリーはニヤリと笑った。

(また手強い恋敵の登場か・・これから、楽しくなりそうだ。)


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