電気自動車というと、排気ガスは出さなくてクリーンですが、出川さんの充電バイク旅みたいに、走行距離が短く、充電時間が長くかかり、充電できる場所も少ないというネガティブなイメージがありました。
それらのイメージを払拭したのがテスラです。
モデルS
4ドアで、少しスポーティな普通の車といった感じですが、加速力はGTRや、ランボルギーニ以上という、驚異的なスペックです。
昔は、日本の自動車やバイクメーカーは世界一の性能を目指して、魅力的な車を作っていましたが、最近は乾いた雑巾を絞るとかのコストカットに注力したり、部品の使い回しの車が多くなり、車自体の魅力がすっかり無くなってしまいました。
テスラの車は、久々に出た革新的な車で、今後の自動運転にも適しています。
既に自動運転用のカメラがボディに取り付けられていて、ソフトをインストールすれば、対応可能な状況です。
こちらはモデル3の内装
iPadみたいなタッチパネルで全てのスイッチ操作を行います。
車というよりも、家電製品みたいな内装です。
テスラの中では廉価モデルですが、運動性能はポルシェと同等です。
まだ廉価モデルでも500万円からと高く、修理や点検が可能なディラーがほとんどなく、テスラ車専用の急速充電場所も少ないことから、日本で購入する方はあまりいません。
ただ、電気自動車のメリットである、電気代などの維持費の安さ、静粛性、変速機やラジエターなどのない簡単な構造から来る故障の少なさ、驚異的な運動性能、排気ガスを出さない環境性
など、いい点がいっぱいあります。
今後、中国での量産化が進み、価格が半額以下位になってきたら、ぜひ購入したい車です。
心配なのは、アップルのiPhoneが日本の携帯会社を絶滅に追いやったように、テスラの電気自動車が、いずれは日本の自動車会社や系列の部品会社を絶滅に追いやってしまう可能性が高いことです。
数年前までは、トヨタがまだベンチャー企業だったテスラに出資する側で、提携関係にありましたが、今では強力なライバルになり、電気自動車の性能では大きく遅れをとってしまっています。
日本国内でテスラが自動車の主導権を握るまで、あと4〜5年位でしょうか。
日本では、自動車会社がテレビ局や、新聞社、雑誌社などの大口スポンサーであることから、現在のこの危機的な状況が報道されることはほとんどありません。
江戸時代末期、黒船来航をかなり前から知っていましたが、どうすることも出来ずにその日を迎えることになったのと同じ状況といった感じです。