徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

清川妙の『兼好さんの遺言』を読んで

2011-05-29 18:01:14 | 日記・エッセイ・コラム

 私のブログのタイトルにも使わせていただいている、徒然草について、徒然草の事が何より好きな清川妙さん(1921年生まれ)が書かれた本(小学館 1365円)を読ませていただきました。

 多方面に含蓄の深い教えが、非常にわかりやすく書かれていました。その中でも印象に強く残ったことだけを書いてみたいと思います。

①「刹那覚えずといえども、これを運びて止まざれば、命を終ふる期、たちまちに至る」(第108段)

 刹那とは時間の最小単位であるが、それを積み重ねていくといのちの最後もたちまちやってくる。だから、一瞬一瞬を大事に生きないと後悔するよ。

死期は年の若い順にやってくるとは限らない。知らない間にうしろに迫っている。やりたいことがあれば、すぐにとりかからないと後悔するよ。(例えば、ヨーロッパ旅行を退職してからしようと思っていても、病気になっていけないとかあるということ。)

②「吉凶は人によりて、日によらず」(第91段)

 平安時代から、今の仏滅にあたるような日(赤舌日)という日があって、この日に何かすると良くないと言われていたが、良くない行いをした人が悪いのであって、日が悪いのではないと合理的に否定した。つまり、世間の噂に流されないで、自分の頭で考えなさいということ。

③「いづくにもあれ、しばし旅だちたるこそ、目さむる心地すれ」(第15段)

 場所はどこでもいいから、しばらく、日常を離れることは、清新な気持ちになるものだ。

その他たくさんの教えが書かれているが、それは本を購入して読んでもらうことにして、もう一つ自分に戒めなければいけないことは、

「鼎(かなえ)かぶり」の話(第53段)である。調子にのって、人を笑わそうと鼎(三本足の道具)をかぶって、得意がっていたが、最後に抜こうとしてぬけず、耳や鼻に大けがをしたという話。

 人を喜ばそうとして、度がすぎるとまずいなあ。 反省。反省。

(参考メモ)

兼好さんの友達の分類

よき友>よろしき友>わろき友>あしき友

よき友には、物くるる友、医師、知恵ある友。

わろき友には、高くやんごとなき人、若き人、病なく身強き人、酒を好む人、猛く勇める兵、虚言する人、欲深き人

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