徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

妄想小説 600万円馬券

2014-02-08 20:49:22 | アート・文化

 ちぇ、ついてないなあ!あと少しで、先の電車に乗れたのに!

 幸二は帰宅していつものようにテレビのチャンネルを8に合わせた。

 すると、既に、買おうとしていたアメリカジョッキーCCの出走直前だった。幸二は、先の有馬記念では破れたが、ヴェルデグリーンのオールカマーでの末脚の強さが目に焼き付いており、この馬から買おうと決めていたのだった。それが、帰りの電車の切符売り場が混んでいて3時までに家に着く電車に乗れなかったのだ。いつも、3時からテレビを見ながら電話投票で買うのが楽しみなのに。

 レースはスタート。中団待機のヴェルデグリーンは徐々に加速し、4コーナーを回ってから先頭にたち、1着でゴール。結果は2番人気のヴェルデグリーンが1着、11番人気、6番人気が2着、3着に入りなんと3連単は299,470円にもなった。ああ、買っていたら獲れていたかも?

いつもながら、運悪く獲れない。幸二という名前でなく幸一にしてくれればよかったのかなと思った。

 でも、まあいい、買わなかった1万円が手元に残っている。これで、12Rでも買うことにしよう。気を取り直して、幸二は競馬予想のために導入したターゲットフロンティアという競馬予想ソフトを立ち上げた。

 一番近い12Rは、中京の12R。4時ちょうど出走の伊良湖特別。ダート1200mだ。

その出馬表を見ると、5番にタガノハピネスという馬が入っている。しかも、タガノという馬はもう一頭タガノトネールもいる。いわゆる2頭使いだ。馬主は相当力をいれているぞ。

 さて、そして距離は1200mだ。この距離は芝でもダートでも先行馬が強い。となると内枠の先行馬が狙いだ。ターゲットフロンティアの機能の一つに新聞形式出力がある。それを見ると逃げ馬が数頭いるが、1枠1番にトップフライヤーという馬がいる。1番枠でトップ。しかもよく見ると生産者が中脇一幸氏。うん、これは匂うぞ。ハピネス、ハピネスで相性がいいぞ。

 この2頭を軸に広く流してみよう。どうせ、さっき負けたと思えばいいのだ。

 1番と5番の相手となると外枠かな?そうなると10番~16番くらいにつけるとするか。6番に1番人気の馬がいるので6番から後ろの馬にしよう。そうすると11頭だから3連単で100円ずつ買うとすると6600円。

 残りの3400円は3連複で狙ってみよう。1番から5番と上位人気5頭の計6頭流しの3連複と5番から1番と上位人気5頭の計6頭流しの3連複で3000円買おう。400円余るが、買わずに置いておこうと決めた。

 レースは予想通り、1番のトップフライヤー(11番人気)が逃げをうち、そのまま逃げ切り。2着には14番のエアカーネリアン(10番人気)が先行して残し、3着にはなんと、なんと5番タガノハピネス(14番人気)が後方から追いこみ3着に。

 そして、結果は驚くなかれ、3連単6,094,280円。(3360通り中3214番人気)。3連複でも859,500円もついた。

 3連複の相手には14番が入っていなかったが、それでも約610万円にもなったことになる。驚いた。心臓が止まるかと思った。

 そして、出馬表をよく見ると14番エアカーネリアンの馬主はラッキーフィールドと書いてあるではないか。ハピネス→ラッキー→ハピネスというまるで嘘かのような組み合わせであった。

(あとがき)

 この小説は、実際にこの馬券をとったであろう人の場合を妄想したものである。実際の筆者はテレビを見ていてこのレースを買うのに間に合わず、京都12R(4時20分出走)をマークスマン中心に買って失敗している。なぜ、マークスマン中心だったかって?マークン(田中将大投手)がニューヨークヤンキース入団と発表されたので、きっとこの馬が狙い目だと直感したからである。しかし、これこそが、妄想であった。

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