最近といっても1月ほど前になるが、この本(講談社文庫、630円)を書店でふと手にして購入した。購入したきっかけは、タイトルが気になったのと読みやすそうだと思ったからだ。
読み始めると、予想したとおり時間のたつのも忘れるくらいスラスラとそしてどのような結果が待っているのだろうとワクワクして読むことができた。
あらすじは、インターネットなどで「人の余命」を正確に教えてくれる会社があるとのことを知り、その会社を訪れた5人が、自分や自分の家族や好きな人の奥さんらの「余命」を1人250万円払って教えてもらうという話だが、ほとんどが、知らなければよかったと後悔する。
特に主人公永関と青山ミチコの関係はなかなかうまく書けていて、グーでした。(どうグーだったかは読んでからのお楽しみ)
確かに、自分の「余命」があと5年と13日とか教えてもらってそのとおりになるとしたら、どういう行動をとるだろう?。退職して、退職金で遊ぶ?それとも、短い期間を仕事に賭ける?
その日に死ぬことを動かせないなんて、家族にしても信じてもらえないだろうし、いささかどうしたものだろう。
人間、いつ死ぬかわからないのが一番か?おいしい料理、楽しい思い出、リラックスした時間、何かを達成した喜び。それらを求めて、時間とお金をうまく使うなかで、どこかでジ・エンドってか?そういうもんだろ。