私は一昨日「総理の夫」という映画を見た感想をブログに書きましたが、その時に思ったことは実は大げさでもなんでもないんだということを改めて本日知ることになりました。
どうして、知ることになったかというと昨夜のBSのニュースで「財務事務次官がこのままでは日本の財政が危ない」というようなことを述べられたと言っていたからですが、
本日、ヤフーニュースに「文春オンライン」の記事として
「財務次官、モノ申す」から始まる記事が出ていました。
URLは以下のとおりです。「財務次官モノ申す」で検索すると今なら出てきます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1736994977179b941f522435cf7368969eed185
(矢野事務次官の話、文芸春秋11月号に詳しく掲載されているらしい)
その記事から、一番重要だと思うところを少し引用させていただくと、
「私は一介の役人に過ぎません。しかし、財政をあずかり国庫の管理を任された立場にいます。このバラマキ・リスクがどんどん高まっている状況を前にして、「これは本当に危険だ」と憂いを禁じ得ません。すでに国の長期債務は973兆円、地方の債務を併せると1166兆円に上ります。GDPの2.2倍であり、先進国でずば抜けて大きな借金を抱えている。それなのに、さらに財政赤字を膨らませる話ばかりが飛び交っているのです。
あえて今の日本の状況を喩えれば、タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなものです。氷山(債務)はすでに巨大なのに、この山をさらに大きくしながら航海を続けているのです。タイタニック号は衝突直前まで氷山の存在に気づきませんでしたが、日本は債務の山の存在にはずいぶん前から気づいています。ただ、霧に包まれているせいで、いつ目の前に現れるかがわからない。そのため衝突を回避しようとする緊張感が緩んでいるのです。
「心あるモノ言う犬」としてお話ししたい このままでは日本は沈没してしまいます。ここは声だけでも大きく発して世の一部の楽観論をお諫めしなくてはならない、どんなに叱られても、どんなに搾られても、言うべきことを言わねばならないと思います。」
とのことです。
なんだか、とても大変そうですが、「見える化」できていないため、実感がわかないのも事実です。
でも、財務省の官僚トップの方が声を大にして警鐘を鳴らしている重みはあります。
暗い話ばかりで、考えたくない気持ちは私もかなりありますが、日本の財政について、みんなで、真剣に考える時が来たのだと思います。