さきほどNHK東海地方版の「東海ドまんなか!」という番組で、三菱重工が開発を進めてきた国産旅客機MRJがなぜ失敗したかについて、少し詳しく放送していた。
私が覚えている原因を3つ書くと
①世界標準である「型式証明」というものをとれなかった。
「型式証明」は、単に飛行機が飛行するだけでなく、どのような事態にも安全に確実に飛べることを証明せよとの難題らしい。
②そのためボーイング社OBのような専門スタッフを招いて教えを乞うたが、日本の技術者はその人の意見を聞かなかった。
③せっかくMRJの技術開発を担当していても長年その職務を続けることなく異動するため、専門の人材が育成されなった。
そうである。
これを聞いて、なんとなくわかる気がする。
日本はどうしても「井の中の蛙」になってしまい、世界で通用する所までなかなか到達しない。
(自動車産業のような例外はあるが、そこもEVの台頭でどうなるか?)
最近でこそ、スポーツの分野で大谷選手のようなすごい人物も出てきたが、産業面ではなかなかそうはいかないようである。
私が偉そうにいえる話ではないが、なんとなく日本人の英語力に関係している気がする。
私も含めてどうしても英会話ができない人が多い。
積極的に海外で学ぼうとする人も少ない気がする。
これからは、明治初期のように一歩外へ踏み出す勇気がないと取り残されそうな気がする。
でも、単にまねするだけではだめだ。
そこに日本独自の工夫がないと。
でも、そこは、西洋と東洋の両方を知っている日本だからこそできることがあるだろうと思う。
番組では、三菱はMRJではうまくいかなかったが、その中で蓄えた経験でドローンとかで世界一を目指しているという。
そうあってほしいものである。