1週間ほど前にNHK総合の21時(22時?)頃から放送していたウクライナの今を伝える特集番組を見た。
番組が作られたのは今より少し前のことだが、当初首都キーウがロシアに攻撃されて国外へ脱出した人のかなり多くの人が現在ウクライナへ戻っているという。
その理由は、キーウ周辺がかなり安全になったこともあるが、国外で暮らすことの「罪悪感」にあるようだ。
私が、この番組を見て、一番印象に残ったのは、この「罪悪感」という言葉。
普通なら、国外に逃れて「やれやれ」というところだが、ウクライナを裏切ったという思いは消えない。それなら、安全でなくてもウクライナで生活する方が気持ちが楽だという。
ある夫妻はニューヨークの娘さんの所へ身を寄せたのだが、ウクライナを離れる時に言われた「卑怯者的な言葉」が忘れられないようだ。
そして、とうとう、娘さんの反対を押し切り帰国。
帰っても仕事がないので、妻は「軍のコック」として、また、夫も心臓が悪いが軍関係の仕事を希望して働くようだった。
今ウクライナは「反転攻勢」をかけているようだが、この先は見通せない。
平和に暮らせることを祈るばかりだ。