今日は(も?)、早く家に帰って晩ご飯を食べて、テレビを見ていたら、「アンビリバボー」の話題で、北海道でかなり以前に起きたヒグマによる人間襲撃事件のことをやっていた。
このテレビの中で、何人もの人間が、巨大な全長3.5m・体重380kgもの巨大グマに襲われ犠牲となる。村人は警察に退治を依頼するが、警察と村人が鉄砲を正面から何発もあびせてもクマはかすり傷程度でびくともしない。退散しただけであった。
村人はクマの後を追ったが、クマは山の頂上で村人が来るのを待っていた。そのとき、クマ退治の天才マタギの山本兆吉(という名前だったと思う)が、普通に考える村人の行動の反対のルートでクマの背後に回り、心臓とこめかみの2箇所に正確に鉄砲を命中することにより仕留めるのである。
言葉で簡単に書くとこうなるが、それは、クマの習性や弱点を知り抜いたマタギであるからこそできる技であったように思う。
翻って、会社の組織を考える時、こうした山本兆吉のような重要な役割を果たせる人間がどれだけいることだろう?自分はそうではないし、ほとんどの人がそうではない。
しかし、こうした危機にも、通常時の困難な場面でも力を発揮できる人材が求められるのだ。少しくらい変人であってもそれは仕方ないことだろう。普通にしていれば、ほとんど埋没してしまうのだから。
今、人件費の削減でだんだん人員が減っていき、こころの病気で普通の人材さえ育ちにくい。しかし、今も昔も大きな組織の重要な部分を担ってくれている優秀な人材こそがその組織を支えているのである。
そうした、人材を重要な各部署に育成して配置しないと大変なこと(事故)になる。そうして、その人材を中心に誰かが重要人物の考え漏れをフォローし、動きやすくする。そうして回りの大勢は自分でも考えながらリーダーについていく。
そうあらねばならないだろう。烏合の衆ではだめだ。日本の政治自体もおかしくなっている気がする。