いっぽ自然整体院

いっぽ自然整体院のブログ。千葉市中央区新田町にて再開院しました。

春先のからだと自然の恵み

2013年02月27日 | 日記、独り言
今日は雨ですがさほど寒くはないか。
寒暖を繰り返しながら確実に春は近づいている。
先日は裏山で、蕗の薹(ふきのとう)を採ったのですが
ふきのとうは蕗(ふき)の芽のこと。

このふきの芽はまだ寒い時期に芽をだしてくる。
暖かくなったら芽を出すのではないわけで、
それは寒さが出させるのか、それとも
春の到来を予期して芽を出すのだろうか。

人のからだも、まだ寒い時期から植物が芽を出すように
季節を先取りして変化をはじめる。
新陳代謝が活発になってきて
冬の寒さで滞っていた脂肪や塩分、疲労を排出しようとする。

余分なものを代謝し、さらに次にやってくる暑い夏を
過ごしやすくするためにスリムにさせようとする。
不要なものは大小便で排出するけど、
この時期はさらに毛穴も動員して排出をしてゆく。

その代謝をうながすのが
この時期に芽吹くふきのとう、せり、よもぎなど苦味のある野草。
食養ではこの春先に芽吹くエネルギーを取り込むという意味でも
春先の旬の野草を食べて、
細胞の中で固まった余分なものを揺り動かして
分解、排出させてくれるといいます。


ふきについて調べたらいくつか面白い記事があったので、
付け足しておきます。↓
ふきの原産地は日本で、
北海道から九州まで全国の山野に自生しています。
冬に黄色の花を咲かせるところから、
冬黄(ふゆき)がつまってふきになったといわれます。
また古くは”ふふき”とよび、布々岐とも書きました

ふきには、茎に息を吹き込める穴があり、折ると糸が出てきます。
その様子を表して名づけたとも
言われ、
平安時代にすでに栽培されはじめました。

北海道のアイヌの伝説にコロボックルという小人が登場します。
アイヌ語でフキは「コロコニ」又は「コルコニ」と発音します。
フキの葉の下に住む妖精の「コロポ(ボ)ックル」のコロはフキを示すと思われます
雨降りのとき1枚の葉の下に10人も入るほど小さかったといわれています。


ふきのとうに関する日本国外の伝説で、
その昔、雪は無色透明だった。
色を欲した雪の妖精が花々に
色を分けてほしいと尋ね回った
、が
けんもほろろに断られ、途方に暮れてしまった。

それを見かねたフキノトウが、
自身の花の色である白色を雪に分けたのでそれから雪は白色になった。


それ以来、雪は全てを白で覆ってしまうが、
色を分けてくれた恩義を感じてフキだけは遠慮して振り分ける
(実際にはフキが雪から這い出すように咲くのだが、
雪があたかも遠慮している様)ようになった。」

という言い伝えがある。


参考文献 からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て(大森一恵著)

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