マーケティング研究 他社事例 747 「陸上養殖サーモンの一大産地が日本に?」 ~輸送コストと陸上養殖コストの比較~
サーモンは「山で獲る」時代が来る?
そんな夢物語の実現に世界で投資をしている企業があります。
シンガポールの投資ファンドが設立したピュアサーモングループは、日本法人のソウルオブジャパン(渋谷)が三重県津市で昨年の夏にアトランティックサーモンの陸上養殖システムの建設を開始したと発表しました。
建屋の面積は6万7000㎡と東京ドームの1.5倍の広さで、2023年に完成する予定との事です。
円筒状の水槽を36基設置し、その容積は8万~10万㎥に達し、水道水からつくった人工海水をバクテリアでろ過しながら循環させ、アトランティックサーモンを育てるのです。
「商業スケールでの陸上養殖システムではアジア最大級」
完成すれば年間1万トンのサーモンを供給する一大拠点となります。
ピュアサーモンは2018年、ポーランドのプラントで、陸上養殖に初めて成功し、現在日本とアメリカ、フランスの3カ国で養殖施設のプロジェクトが動いています。
日本が建設で先行しており、2019年には伊藤忠商事と日本国内の販売契約を結びました。
ソウルオブジャパンのエロル・エメド社長は「水槽内に水流をつくるため、サーモンが運動して身が締まる。日本の消費者はこれまで死後に時間がたって硬直したサーモンを食べて来ましたが、国内生産したサーモンを食べて来たが、国内生産した新鮮な商品はこれまでの概念を覆すだろう」と話します。
温暖化による漁獲量の減少を補うだけではなく、『食の質』も高まると主張しているのです。
養殖しやすいサーモンは、人口増に伴う食糧危機に対抗する切り札の一つになると食品業界ではかねてから評されていました。
畜産は飼料として膨大な穀物を使い、家畜が排出するメタンガスは地球温暖化の原因となります。
その点、魚類は環境負荷が小さく、人工肉や培養肉の技術と並んで期待が大きいのです。
しかし、海での養殖は世界的に適地が不足しています。
年間を通して低水温で、波が穏やかな深い入り江というのがサーモン養殖の条件となりますが、それを満たすのはノルウェーとチリのフィヨルドくらいしかありません。
そして、両国の養殖適地はすでに利用し尽くされています。
そこで期待されるのが、陸上での養殖となり、丸紅は昨年の4月にサーモンの陸上養殖を手掛けるデンマークのダニッシュ・サーモンを日本水産と共同で買収しました。
工場を相次いで完成させるピュアサーモンは2025年~2026年頃、世界で年26万トンと、現在の養殖アトランティックサーモンの全生産量の約1割を占める大量の出荷を目指しています。
ノルウェーとチリは大消費地のアジアから遠く、輸送コストが大きいですが、一方、陸上養殖なら消費地に近く、サーモンは単価も高いため、設備負担を回収しやすいと言えるのです。
ピュアサーモンはシンガポールの投資ファンド8F社が資金調達して設立し、事業の先行きに期待して、世界中のマネーが集まっています。
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
詳しい、資料のご請求や、ご質問等は以下にメールをお待ちしております。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
サーモンは「山で獲る」時代が来る?
そんな夢物語の実現に世界で投資をしている企業があります。
シンガポールの投資ファンドが設立したピュアサーモングループは、日本法人のソウルオブジャパン(渋谷)が三重県津市で昨年の夏にアトランティックサーモンの陸上養殖システムの建設を開始したと発表しました。
建屋の面積は6万7000㎡と東京ドームの1.5倍の広さで、2023年に完成する予定との事です。
円筒状の水槽を36基設置し、その容積は8万~10万㎥に達し、水道水からつくった人工海水をバクテリアでろ過しながら循環させ、アトランティックサーモンを育てるのです。
「商業スケールでの陸上養殖システムではアジア最大級」
完成すれば年間1万トンのサーモンを供給する一大拠点となります。
ピュアサーモンは2018年、ポーランドのプラントで、陸上養殖に初めて成功し、現在日本とアメリカ、フランスの3カ国で養殖施設のプロジェクトが動いています。
日本が建設で先行しており、2019年には伊藤忠商事と日本国内の販売契約を結びました。
ソウルオブジャパンのエロル・エメド社長は「水槽内に水流をつくるため、サーモンが運動して身が締まる。日本の消費者はこれまで死後に時間がたって硬直したサーモンを食べて来ましたが、国内生産したサーモンを食べて来たが、国内生産した新鮮な商品はこれまでの概念を覆すだろう」と話します。
温暖化による漁獲量の減少を補うだけではなく、『食の質』も高まると主張しているのです。
養殖しやすいサーモンは、人口増に伴う食糧危機に対抗する切り札の一つになると食品業界ではかねてから評されていました。
畜産は飼料として膨大な穀物を使い、家畜が排出するメタンガスは地球温暖化の原因となります。
その点、魚類は環境負荷が小さく、人工肉や培養肉の技術と並んで期待が大きいのです。
しかし、海での養殖は世界的に適地が不足しています。
年間を通して低水温で、波が穏やかな深い入り江というのがサーモン養殖の条件となりますが、それを満たすのはノルウェーとチリのフィヨルドくらいしかありません。
そして、両国の養殖適地はすでに利用し尽くされています。
そこで期待されるのが、陸上での養殖となり、丸紅は昨年の4月にサーモンの陸上養殖を手掛けるデンマークのダニッシュ・サーモンを日本水産と共同で買収しました。
工場を相次いで完成させるピュアサーモンは2025年~2026年頃、世界で年26万トンと、現在の養殖アトランティックサーモンの全生産量の約1割を占める大量の出荷を目指しています。
ノルウェーとチリは大消費地のアジアから遠く、輸送コストが大きいですが、一方、陸上養殖なら消費地に近く、サーモンは単価も高いため、設備負担を回収しやすいと言えるのです。
ピュアサーモンはシンガポールの投資ファンド8F社が資金調達して設立し、事業の先行きに期待して、世界中のマネーが集まっています。
(続く)
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内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
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受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣