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マーケティング研究 他社事例 751 「日本の再成長のカギを握るかもしれません」 ~国家的取り組みへ~

2021-02-15 07:44:34 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 751 「日本の再成長のカギを握るかもしれません」 ~国家的取り組みへ~


中国では習近平国家主席が食べ残しをしないよう自ら呼びかけていました。

危機に備え、食糧問題で先手を打とうとする姿勢を鮮明にしています。

その背景にあるのが分断です。

アメリカと対峙しているというだけではなく、多くの国家が利己的な姿勢を強めており、ロシアが穀物輸出を一時制限したような動きが、いつどこで広がってもおかしくありません。

習近平氏の振る舞いは、食糧の確保が国際関係次第で不安定になりかねないという世界の実情を映しています。

翻って日本では、グローバルサプライチェーンが進化する恩恵を受けて食卓を豊かにしてきました。

その結果、食料自給率はカロリーベースで38%(2019年)となっています。

畜産に大量に使われ、豊かな食を支えるもととなる飼料では25%にとどまります。

大規模な気候変動が起きなくても、食料の多くを輸入に頼っている以上、危機は常に背中合わせとなります。

国際情勢は年を追うごとに不透明になっているのに、食料自給を現状のまま放置していいはずはありません。

従来の農業や畜産だけでは限界があります。

食糧安全保障の観点から、企業が果たすべき役割があるはずです。

シグマクス(コンサルティング会社)によると、食と農畜水産物の新しい技術やサービスの開発により、世界では年間売上高で700兆円の新産業が生まれる余地があります。

食は人口の増加によって需要が生まれる確実な成長産業です。

ここにイノベーションを持ち込めば、勝機は得られるかもしれません。

日本企業の現場は食を生む技術の蓄積が進んでいて、今後の主力事業と位置付ける動きは広がると思います。

食料事業に活路を見いだす取り組みは、一企業のビジネスというだけにとどまりません。

それは日本の安全を確保し、懸念が拭えない世界の危機を救う事にもつながるからです。



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 

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