マーケティング研究 他社事例 757 「無視できないサプライチェーン上の人権問題③」 ~児童労働フリーの産地づくり~
「2030年までに、グループで調達するカカオ豆などのチョコレート原料の生産に関わる児童労働をゼロにする」
不二製油グループ本社は2020年6月に公約として発表しました、
2019年に業務用チョコレート世界3位のブロマーチョコレートカンパニー(アメリカ)を買収し、グループで調達するチョコレートの原料となるカカオ豆やカカオ製品の量が5倍に跳ね上がりました。
カカオ豆の主力産地であるコートジボアールとガーナのカカオ農園では、児童労働に該当する子供が合計200万人を超えると言われています。
カカオ豆の収穫や加工では鋭利な刃物を使うため、危険も伴います。
ブロマー社は、チョコ大手のハーシーやスイスのネスレなどにも製品を供給してきました。
児童労働に関与していない製品を強く求められてきたため、対応が進んでいると不二製油グループは語ります。
産地からカカオ豆を調達する業者と連携し、豆を仕入れる各地域のコミュニティーで児童労働などの問題行為がないかを調査し、収量が上がる栽培方法の指導などを通じて農家の所得向上の支援などもして来たので、こうした取り組みをさらに拡充していくのです。
マレーシアなどで生産する搾油工場などの末端の生産現場では、児童労働や不当な長時間労働に加え、外国人労働者が劣悪な環境で強制労働に近い働き方をしているケースも報告されています。
そこで2018年に生産現場からの苦情を受付、問題解決に当たる窓口を設けました。
調達方針に抵触する案件については、調達先に改善を求め、改善がなされなければ取引停止などの措置を取ります。
こうした案件ごとの対応の進捗状況は、ウエブで公開しており、日本から離れた末端の現場で人権リスクをなくすことは出来ませんが、問題事案を吸い上げて、対応の途中経過を含め情報をガラス張りにすることで、ステークホルダーの信頼獲得を目指しているのです。
企業から最も遠く離れたサプライチェーンの最上流部の人権問題をなくすには、原料を生産する地域社会と直接関わり、支援する必要もあります。
人権リスクのある労働に代わる収入源を確保したり、児童の就学を促したりすることで、原料を安心して調達できる産地をつくるという発想に立って、産地と企業とを結ぶ活動をしているのNPO法人ACEです。
日本が輸入するカカオの約8割を生産するガーナ政府と協力して、児童労働のない地域を認定する「チャイルドレイバー・フリー・ゾーン」制度を2020年3月に立ち上げました。
ガイドラインで認定条件や審査方法、地域関係者などを整備し、早ければ2021年中に認定第1号の地域が生まれる予定です。
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
詳しい、資料のご請求や、ご質問等は以下にメールをお待ちしております。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
「2030年までに、グループで調達するカカオ豆などのチョコレート原料の生産に関わる児童労働をゼロにする」
不二製油グループ本社は2020年6月に公約として発表しました、
2019年に業務用チョコレート世界3位のブロマーチョコレートカンパニー(アメリカ)を買収し、グループで調達するチョコレートの原料となるカカオ豆やカカオ製品の量が5倍に跳ね上がりました。
カカオ豆の主力産地であるコートジボアールとガーナのカカオ農園では、児童労働に該当する子供が合計200万人を超えると言われています。
カカオ豆の収穫や加工では鋭利な刃物を使うため、危険も伴います。
ブロマー社は、チョコ大手のハーシーやスイスのネスレなどにも製品を供給してきました。
児童労働に関与していない製品を強く求められてきたため、対応が進んでいると不二製油グループは語ります。
産地からカカオ豆を調達する業者と連携し、豆を仕入れる各地域のコミュニティーで児童労働などの問題行為がないかを調査し、収量が上がる栽培方法の指導などを通じて農家の所得向上の支援などもして来たので、こうした取り組みをさらに拡充していくのです。
マレーシアなどで生産する搾油工場などの末端の生産現場では、児童労働や不当な長時間労働に加え、外国人労働者が劣悪な環境で強制労働に近い働き方をしているケースも報告されています。
そこで2018年に生産現場からの苦情を受付、問題解決に当たる窓口を設けました。
調達方針に抵触する案件については、調達先に改善を求め、改善がなされなければ取引停止などの措置を取ります。
こうした案件ごとの対応の進捗状況は、ウエブで公開しており、日本から離れた末端の現場で人権リスクをなくすことは出来ませんが、問題事案を吸い上げて、対応の途中経過を含め情報をガラス張りにすることで、ステークホルダーの信頼獲得を目指しているのです。
企業から最も遠く離れたサプライチェーンの最上流部の人権問題をなくすには、原料を生産する地域社会と直接関わり、支援する必要もあります。
人権リスクのある労働に代わる収入源を確保したり、児童の就学を促したりすることで、原料を安心して調達できる産地をつくるという発想に立って、産地と企業とを結ぶ活動をしているのNPO法人ACEです。
日本が輸入するカカオの約8割を生産するガーナ政府と協力して、児童労働のない地域を認定する「チャイルドレイバー・フリー・ゾーン」制度を2020年3月に立ち上げました。
ガイドラインで認定条件や審査方法、地域関係者などを整備し、早ければ2021年中に認定第1号の地域が生まれる予定です。
(続く)
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内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣