魚名のお遊びとして八木さんがいろいろと書かれている中から取り上げてみました。「勝手に書いてよいのか?との声が聞こえてきそうですが、OKはもらっています。
デビラとは?手のひら
天日干しのデビラガレイを手に入れたら、まず串から外し、木槌で堅 い頭部やえらの部分を丹念に叩き、火に焙(あぶ)ってほどほどに熱く なったものに、洋食ナイフを差し込んで身を外し、醤油でいただきま す。何とも言えない野趣の風味がたまりません。晩秋から厳寒にかけて の楽しみです。
この魚、和名は「タマガンゾウビラメ」ですが別名「デビラガレイ」 「デベラ」とも言います。その名が示すように体形が大人の「手のひ ら」大。山口県光市室積方面が名産地として有名で、地元ではツンコ干しと呼 んでいます。ツンコの名の由来は不明です。ご存知の方、ご教示下さ い。
なお、よく見ると目は体の左側に寄っており、和名の通りヒラメが正 しい事がわかります。初夏のキス釣りでもこの魚がハリに掛かってきま す。煮付けたら、身が柔らかくとても美味でした。
(八木禧昌・イラストも)
デビラカレイというからカレイの干したのかなと思っていたら違うのですね。それならデビレヒラメにしてほしいものです、ヒラメが怒ってきませんかな。
でも、洋食ナイフには気がつきませんでした、今度、手に入ったらそうして食べます。