昨日に続いて養殖魚のエサについて。
魚を養殖するためのエサも実は魚が原料であるとのこと。エサにするものの半分は魚を乾燥させて作った魚粉ということです。
日本の場合はほとんどが外国から輸入している。しかし、最近そのエサの確保が難しくなってきているらしい。日本養魚肥料協会によると2004年ごろはトン当たり約8万円だったのが今は倍ぐらいになっています。
これは中国や欧米などで養殖魚の生産が増えエサの需要もふくらんできたからで、さらにペルーが魚粉の原料になるカタクチイワシの漁獲を制限した影響もあるとの事で、日本近海でイワシが豊漁だったころはエサは国内でも生産できていたそうです。
水産庁は、魚の加工の際に出る残滓などで飼料作りを試みています。飼料メーカーは魚粉の割合を減らし、アミノ酸の一種のタウリンや大豆などを応用した新たな飼料の開発を進めています。
エサの役割は大きくて、養殖魚の育ちの良し悪しを決めるのはもちろん、味も左右するのです。近畿大学の水産研究所の所長は「エサの成分を調節することで妊婦や高齢者、子供など人それぞれの好みに合う味や食感を作るのがテーマだ」と話されています。
エサの工夫が進めば、それぞれの魚に応じた「あっさり味」とか「こってり味」など風味別の魚が店頭に並ぶ日がくるかも?
以上で日本人の好きな美味しい魚の話をTHEASAHISHIMBUNGLOBEから抜書きしました、もっと詳しくはNO51号を買って読んで下さい。