石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

もみすり・脱穀作業

2020年10月25日 | 田んぼ・お米作り講座
稲刈りを終え、籾を乾燥してタイミングを見計らって(晴天の続いた日で行う)本日脱穀作業を行いました。
もみすり機という機械があり、しいな(悪いお米や割れ米)と良いお米を選別しながらもみ殻を外します。良いお米は玄米の状態で排出され、大正時代から使用する一斗(15㎏)の桶で2回分を米袋に入れていきます。年季の入った道具類も1年に1回しか使用しない為壊れる様子もなく、この先も我が家がお米作りを続ける限りは使用されるのでしょう。大事にしなくては。
籾殻は畑の肥料として、田んぼにもまいて、里芋やさつま芋の貯蔵資材として、防草用に・・・色々用途があります。我が家ではお米作りを行う上で、無駄になるモノは何もないと実感しています。
例年よりは多少、収穫量は少ないです。分げつが少なかったように感じますが7月の日照不足のため病気が出なかったことは良かったです。まだ、乾燥しているワラの片付けが残っていますが、今年のお米つくりの仕事はほぼ終わり。
4月の終わりに種もみを水に浸けて…芽が出ると、ホッとして。種もみを育苗箱に蒔いて発芽して…ホッとして。田植え前、苗が順調に育つとホッとして。田植えが無事に終わるとホッとして。お米の花が咲いてホッとして。天候を心配しながらも稲刈りが終わるとホッとして。乾燥が終わるとホッとして。そして籾摺りが終わるとホッとして。何回ものホッとしてを繰り返し、今年のお米つくりは終わりです。

新米はきれいなツヤ・色をしています。色々なホッとしてがあったからこそ、感謝して「いただきます」が出来ます。今年も多くの方にお手伝いをしていただきました、感謝いたします。

※11月3日(火)のイベントはかまどで新米を炊きます。小さなお子様でもわかりやすいお米つくりのお話もいたします。一緒に新米を味わいましょう!自分で握るおにぎりも最高ですよ。旬のカブの浅漬けをつまみながらシンプルに食べましょう。
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