おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第2章:issanの諸国漫遊記!?

岡山のスポーツチーム、出身選手、岡山に関係する人々などを勝手に応援するissanの日本国内漫遊記 !?

第93回選抜高校野球大会 第11日 試合結果

2021年04月01日 19時20分00秒 | 高校野球

第93回選抜高校野球大会の11日目、今日はいよいよ決勝でした。雨の為に2日順延がありましたが、何とか最終日までこぎつけました。

コロナ禍であっても、プロスポーツは有観客で試合を行うことが当然なのですが、アマチュアの高校野球が有観客で開催されることに違和感や不快感を感じる方がいらっしゃるのは仕方ありません。しかし、屋外スポーツの野球が球場に一般客が入ったとしても、感染するリスクはほぼないと考えることは、ごく自然の流れだと思います。生徒や保護者のみ入場可能だとしても、宿泊などを伴うとすれば、その感染リスクを考えたら一般客よりも高いと言えますからね。



今日行われた決勝の対戦カードです。

▽決勝
東海大相模-明豊


10年ぶり3回目の選抜優勝を目指す東海大相模と春夏を通じて初の日本一を目指す明豊の対戦となりました。大分県勢とすれば、昭和42年の選抜を制した津久見以来54年ぶりの選抜王者を目指すこととなります。

下馬評では左腕・石田を要する東海大相模が優位という声が多く見受けられますが、全国津々浦々の高校野球愛好家と更に言えば日本人の体内に脈々と流れる判官贔屓の血が明豊の優勝を願っているのです(笑)

にほんブログ村 その他スポーツブログへ
にほんブログ村

決勝の試合結果です。

▽決勝

明   豊
  100 100 000│2
  100 010 001x│3
東海大相模


(明)太田・京本-簑原
(相)石川・求・石田-小島

baseball何度か高校野球の話題の中で触れてきましたが、そもそも東海大相模は今春の大会に選抜されるかどうかを論じた場合には、落選の公算の方が高い学校でした。

昨秋の関東大会の勝ち上がりを振り返ってみます。

【秋季関東大会】

▽1回戦
健大高崎 6-1 日本航空
国学院栃木 6-5 東京学館
常総学院 9-0 前橋商
鎌倉学園 11-7 昌平
東海大甲府 8-1 細田学園
専大松戸 8-0 鹿島学園
東海大相模 7-0 石橋


▽準々決勝
東海大甲府 2-1 東海大相模
健大高崎 8-1 国学院栃木
常総学院 9-1 木更津総合
専大松戸 6-0 鎌倉学園


▽準決勝
健大高崎 9-2 専大松戸
常総学院 10-0 東海大甲府


▽決勝
健大高崎 9-7 常総学院

関東・東京で「6」というのが一般枠の出場校数です。ちなみに東京大会の決勝スコアは以下の通りでした。

【秋季東京大会】

▽決勝
東海大菅生 6-1 日大三

つまり、東京大会2位校の日大三との最後の6枠目を争うことになったのです。東海大相模は準々決勝敗退ですが、その試合は接戦でサヨナラゲームでした。当然、選抜大会の選考机上に乗って然るべきなのですが、問題は敗れた相手の東海大甲府が準決勝で常総学院に「0-10」で敗れたことで、かなり難しい立場に置かれることになりました。
過去の甲子園での実績は日大三と東海大相模はほぼ同格ですし、面倒くさい選考になったと思います。

さて、関東・東京の選考経緯を引用します。

まず関東大会4強を選出した。2連覇の健大高崎は3番・桜井、4番・小沢を中心に4試合計8本塁打、32得点の打力を評価。準優勝の常総学院は健大高崎と遜色ない打線に加え、最速140キロ超の右腕・秋本の潜在力が買われた。守備力に優れた左腕・若山を擁する東海大甲府、スライダーにキレがある右腕・深沢がいる専大松戸の4強勢は主戦の評価が高かった。東京大会優勝の東海大菅生は左腕・本田の安定感と6試合5失策の守備が認められた。 関東大会8強の中では、昨夏のセンバツ交流試合で好投した長身左腕・石田の存在感が光る東海大相模が抜きん出ており、東京大会準優勝の日大三との比較で6校目を選考。決勝で攻撃が淡泊だった日大三より、バント安打を絡めた得点など打撃で新境地を見せた東海大相模に分があると判断された。

過去にもあった不思議ちゃんの選抜理由に入りそうな「バントを絡めた打撃で新境地枠」と揶揄されたかも知れないところを甲子園の頑張りで払拭したのですが、落選していてもおかしくなかったのは間違いないでしょう。

また、対戦相手の明豊ですが、こちらは九州大会の4強で優勝校の大崎に準決勝では1点差で惜敗しており、文句なしに選抜されてはいます。しかし、新チーム結成後に川崎絢平監督から「俺が監督になってから、史上最弱だ」と叱責された選手たちはコロナで夢を追うことができなかった先輩たちの無念を晴らすことを含めてひたむきに練習に向き合ったそうです。

そういう両チームの対戦ということも、今大会のハイライトとしては面白いと思って見ていました。

にほんブログ村 その他スポーツブログへ
にほんブログ村

baseballさて、同点のまま9回裏を迎えた試合ですが、1死満塁と攻めた東海大相模が小島の遊撃内野安打でサヨナラ勝ち。かなり極端な前進守備を敷いていた明豊のショート・幸が飛びつきましたが僅かに及ばず、紙一重だった試合の幕が下りました。東海大相模の石川、求、石田の3投手、そして明豊の太田、京本の2投手とも最少失点で踏みとどまって好投しました。東海大相模の石田は大会を無失点で投げ切りました。大塚主将の病気離脱というピンチも監督の次男・門馬功副主将が主将代行を務めチームをまとめました。
「この試合も、明豊高校がいてくれたからできた試合だと思っています。まず明豊高校の皆さん、ありがとうございました」と明豊に謝意を示した門馬監督は「この大会を開いてくれた多くの関係者の方にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました」と結びました。



選抜は今日で閉幕しました。何よりも日程が順調に消化できたことを嬉しく思います。

次は夏へ向けての挑戦ですね。球児の頑張りに大人が応えてあげてほしいと思う今日この頃です。

お疲れ様でした。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『謹んでお受け致します。本日は誠にありがとうございました』

2021年04月01日 05時58分00秒 | 大相撲

照ノ富士の大関復帰が決まりました。膝の故障と糖尿などの内臓疾患で一時はボロボロでしたから、報道される内容以上に「奇跡の復活劇」だと思います。



照ノ富士の大関陥落から復帰までを時系列で追ってみます。

平成29年7月 東大関   1勝5敗9休
平成29年9月 東大関   1勝5敗9休
平成29年11月 東関脇   0勝5敗10休
平成30年1月 東前頭10  0勝8敗7休
平成30年3月 西十両5  6勝9敗
平成30年5月 東十両8  0勝9敗6休
平成30年7月 東幕下6  0勝0敗7休
平成30年9月 東幕下47  0勝0敗7休
平成30年11月 西三段目27 0勝0敗7休
平成31年1月 西三段目88 0勝0敗7休
平成31年3月 西序二段48 7勝0敗
令和元年5月 東三段目49 6勝1敗
令和元年7月 東幕下59  6勝1敗
令和元年9月 東幕下27  6勝1敗
令和元年11月 西幕下10  7勝0敗
令和2年1月 西十両13  13勝2敗
令和2年3月 東十両3  10勝5敗
令和2年7月 東前頭17  13勝2敗
令和2年9月 東前頭1  8勝5敗2休
令和2年11月 東小結   13勝2敗
令和3年1月 東関脇   11勝4敗
令和3年3月 東関脇   12勝3敗


にほんブログ村 その他スポーツブログへ
にほんブログ村

陥落してから序二段まで落ち、しかし復帰して以降のV字回復も物凄いですね。大関まで務めた力士ですから、少なくとも7番相撲なら圧倒できるかというとそうは行っていません。それだけ身体の回復状態は万全ではないということなのだと思います。

それでも、照ノ富士は21場所ぶりの大関復帰となりました。使者への口上は「謹んでお受け致します。本日は誠にありがとうございました」という実にシンプルなものでした。6年前、最初の大関昇進の時の口上は「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」でしたから、元々難しい四字熟語を使ったりはなかったのですが、その時よりも更に簡略に短くまとめた心の内には、以前と同様に横綱を目指す気持ちは変わっていないという意思表示であったと思います。

にほんブログ村 その他スポーツブログへ
にほんブログ村

大関を陥落して、10勝の特例を使わずに再び大関に復帰したのは魁傑以来で史上2人目のことです。しかも、平幕から7場所で復帰した魁傑とは違い、どん底まで落ちて序二段から復帰したというのは勿論初めてですし、心が折れることもあったでしょうから、やはり奇跡としか言えないことなのです。



ただ、ここでもろ手を挙げて喜べないこともありますよね。

照ノ富士に関しては、膝に爆弾を抱えていることは皆さんのご承知の通りです。昨日の使者への応対も正座を避けてのものだったそうです。状態はそれほど良くはなっていないようで、土俵上でも下がる相撲を取ってしまうと再発する恐れが強くあります。巨体が武器の相撲ですが、その身体を支える膝に故障を持っているということは、一つ間違えば命取りとなります。そこは、本人も熟知しているのでしょうが、本場所の土俵は何が起きるか分かりません。前に出ている内は良いのですが、下がることも想定しないといけません。どう乗り越えるかは本人にしかできないことですがかなり心配です。



それでも、ここまでの苦労と努力は並大抵ではなかったでしょうから、それが報われてほしいというのは偽らざる気持ちです。

照ノ富士は入門の際に白鵬に裏切られて辛い思いをしたという恨みもあるそうです。白鵬だけは許さないという気持ちがここまでの復活の支えになった部分もあるかも知れません。白鵬本人と対戦することがあるかどうかは分かりませんが、もしも七月場所で対戦が実現すれば、白鵬に引導を渡す一番になるかも知れませんね。

いずれにせよ、苦難に立ち向かう姿勢で日本に活力を頂けたら嬉しく思います。

頑張れ!!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする