パーフェクトゲームを含むノーヒットノーランの達成記録は、これまで94回あります。これには、昨日の佐々木朗希が達成した完全試合も含まれています。しかし、完全試合は長いNPBの歴史の中でも佐々木朗希の記録を含めても16回しかありません。更に古い歴史を持つMLBに於いても完全試合は23回しか達成記録がありません。
出典:https://ameblo.jp/uwf-saki2013/entry-12727762917.html
星飛雄馬は、投手生命を賭けてパーフェクトゲームを達成し、そして消えて行きました。それほど、完全試合とは命懸けのものと言われてきました。
28年ぶりに達成された佐々木朗希の完全試合とはどれほどの意味を持つものなのか? それぞれの世代によって感じ方は分かれてくると思います。
ちなみに甲子園大会では完全試合達成事例は2度のみです。いずれも選抜大会で前橋の松本投手と金沢の中野投手です。スピードボールを誇る本格派投手の場合は、四死球というリスクと隣り合わせとなるので、過去の完全試合達成も多くは技巧派投手が達成しています。つまり、佐々木の完全試合は過去の常識を根底から覆すどえらい記録ということがよく分かりますね。
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【NPB 過去の完全試合達成者】
①藤本英雄(巨人)
1950.6.28 西日本戦 青森球場 「4-0」
②武智文雄(近鉄)
1955.6.19 大映戦 大阪球場 「1-0」
③宮地惟友(国鉄)
1956.9.19 広島戦 金沢球場 「6-0」
④金田正一(国鉄)
1957.8.21 中日戦 中日球場 「1-0」
⑤西村貞朗(西鉄)
1958.7.19 東映戦 駒沢球場 「1-0」
⑥島田源太郎(大洋)
1960.8.11 阪神戦 川崎球場 「1-0」
⑦森滝義巳(国鉄)
1961.6.20 中日戦 後楽園球場 「1-0」
⑧佐々木吉郎(大洋)
1966.5.1 広島戦 広島市民球場 「1-0」
⑨田中 勉(西鉄)
1966.5.12 南海戦 大阪球場 「2-0」
⑩外木場義郎(広島)
1968.9.14 大洋戦 広島市民球場 「2-0」
⑪佐々木宏一郎(近鉄)
1970.10.6 南海戦 大阪球場 「3-0」
⑫高橋善正(東映)
1971.8.2 西鉄戦 後楽園球場 「4-0」
⑬八木沢荘六(ロッテ)
1973.10.10 太平洋戦 仙台宮城球場 「1-0」
⑭今井雄太郎(阪急)
1978.8.31 ロッテ戦 仙台宮城球場 「5-0」
⑮槙原寛己(巨人)
1994.5.18 広島戦 福岡ドーム 「6-0」
⑯佐々木朗希(ロッテ)
2022.4.10 オリックス戦 ZOZOマリンS 「6-0」
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では、4月10日(日)の該当試合のスコアです。
*ZOZOマリン 22,431人
オリックス
000 000 000│0
100 005 00X│6
ロ ッ テ
(勝)佐々木朗 2勝0敗
(敗)宮城 0勝2敗
(オ)宮城・村西・阿部・本田-福永・松井
(ロ)佐々木朗-松川
奪三振が13者連続を含む19奪三振というとんでもない記録付きの完全試合というだけで、すごい記録だということが分かります。キャッチャーが松川だったというのも驚きです。
かつて、「超高校級」と騒がれた公立高校の投手は多くはプロで大成しない、というジンクスを引き合いに出して佐々木の将来を悲観的に見ていましたが、ここでお詫びしたいと思います。ただ、これは本人の努力によるものであって、メディアが取り沙汰する「あの岩手大会決勝」の登板回避とは別次元の話ですから、そこは勘違いのないようにとお願いしたいと思います。
ともあれ、素晴らしいピッチング、ありがとうございました。
この大記録でもメディアの扱いが小さい件につきましては、ここでは割愛させていただきます。
よろしくお願いします。