今大会決勝の国立競技場に詰めかけた観衆は、55,019人。昨年の決勝(岡山学芸館-東山)の観客数が、50,868人でした。この情景に中国メディアも驚愕のコメントを出しました。アマチュアの高校生の大会の観衆が、中国のプロリーグの観衆を遥かに上回る現実への驚嘆です。「彼らは将来的にはまったくサッカーに携われないかもしれないが、ゲームの内容、形式に関係なく、投資と観客の熱意は我々の想像を超えている」という脱帽の声でした。
甲子園もそうであるように、日本での学生競技の盛り上がりは世界的にも奇異に映るようで、そのことが日本のスポーツ界を下支えしており、競技の裾野の広がりが競技力の維持、向上に寄与していると言えそうです。
コロナ禍で無観客になった99回大会決勝を除く近年の決勝の観客数を見てみます。(この数字を見ると、無観客開催を余儀なくされた99回大会が今となっては悔やまれます。本当にあの馬鹿騒ぎは一体何だったのか? そして、ワクチン禍に国民を巻き込んで多くの命を失わさせた政治家の無能さに呆れます。馬鹿が牛耳る組織に未来は訪れません。独り言です。オフレコでお願いします🤪)
第96回大会決勝:流経大柏-前橋育英 / 41,337人
第97回大会決勝:青森山田-流経大柏 / 54,194人
第98回大会決勝:青森山田-静岡学園 / 56,025人
第99回大会決勝:山梨学院-青森山田 / 無観客
第100回大会決勝:大津-青森山田 / 42,747人
第101回大会決勝:岡山学芸館-東山 / 50,868人
観客数よりも驚愕すべきは、青森山田です。どれだけ強いのか? この決勝進出回数は異常です。そんな青森山田の黄金時代の間隙を縫って岡山県勢初の全国制覇を果たした岡山学芸館の偉業が更にクローズアップされます。
決勝の対戦カードです。
▽決勝
*国立競技場
青森山田-近江
個人的な意見ではありますが、ほぼ毎回決勝に顔を出してきた青森山田を応援しようという気持ちにはなりません。100人中97人は近江の初制覇を期待したと思います。それが、日本人としての正直な感情だと思います。(3人は青森山田関係者です)
試合結果です。
⚽青森山田の強さがより強調された大会になりました。多くの学校がその牙城を切り崩そうと挑み敗れて行きました。当面は山田時代が続くのではないかと思います。それとは別に高校生の成長速度の速さを感じさせてくれたのが近江の快進撃でした。滋賀県勢18大会ぶりの頂点には僅かに及びませんでしたが、素晴らしい戦いを見せてくれましたね。
ディフェンディングチャンピオンとして大会に臨んだ岡山学芸館は、初戦で優勝候補筆頭と呼ばれた尚志に逆転勝ちして気を吐きましたが、3回戦で名古屋にPK戦の末に敗退。PK戦は戦略的な戦いなので実力とは違う結果をもたらしますが、最終的には「勝った者が強い」のです。次を見据えて更なる精進を願います。
新年はスポーツイベント満載で、追い付けないこともありますが、まあ楽しめたらそれで良いと思います。
今年もスポーツで活性化される社会であると良いですね。
よろしくお願い申し上げます。