おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第2章:issanの諸国漫遊記!?

岡山のスポーツチーム、出身選手、岡山に関係する人々などを勝手に応援するissanの日本国内漫遊記 !?

第104回 全国高校野球選手権 試合結果 第12日

2022年08月19日 04時18分01秒 | 高校野球

高校野球では最も面白いとされる準々決勝4試合が行われました。今大会は良し悪しは別にして、大阪桐蔭の大会と言えます。昨秋の神宮大会、今春の選抜を制し、学校初の三冠を目指す夏でした。

準々決勝の4試合は以下の通りでした。

【12日目】

▽準々決勝

愛工大名電-仙台育英

高松商-近江

大阪桐蔭-下関国際

聖光学院-九州学院

試合は生き物です。どこで何が起こるか分かりません。そして、突然に現れたりするものです。

準々決勝の試合結果です。

愛工大名電 000 000 011│2

仙台育英  122 010 00X│6

(名)有馬・岩瀬・山田-藤山

(仙)斎藤蓉・古川-尾形

 

高松商 002 010 300│6

近 江 111 011 20X│7

(高)大室・橋崎・渡辺和-大坪

(近)山田・星野-大橋

 

下関国際 001 011 002│5

大阪桐蔭 200 011 000│4

(下)古賀・仲井-橋爪

(大)別所・前田-松尾

 

九州学院 100 030 100│5

聖光学院 500 401 00X│10

(九)桑原・西嶋・蔵原・直江-渡辺

(聖)佐山-山浅

「常勝軍団の死角」とか「策に溺れた」とか、いろいろ書かれていますが、恐らく7回裏の無死1・2塁の場面でのバントエンドラン失敗のトリプルプレーを差しているのだと思います。

私はそうは思いません。プッシュバントが小フライになった場面も、僅かでもどちらかにそれていたらオールセーフで大量点という状況だったので、作戦的には良かったと思いますし、少しだけ運に恵まれなかったということだと思います。野球は確率のスポーツですから、より高い確率を目指して作戦を立てます。成功するのも裏目に出るのも時の運ということですね。

結論として、勝った下関国際が強かったということで、それ以上でもそれ以下でもありません。

第2試合、選抜準優勝の近江と最後まで競り合った高松商は惜しくも敗れました。低迷が心配されている「四国四商」の一角である伝統校がここまで勝ち上がったのは、伝統の守りあってのことでした。準々決勝では、その守りの破綻が惜敗に繋がったことになりますが、誰も責めることはできません。よくやったと思います。

東北勢の2校は実力もあり、4強入りも順当だと思います。遂に深紅の優勝旗が白河の関を超えるのか? 可能性は高いと思っています。

まさかの敗戦も自ら敵将と握手 大阪桐蔭・西谷監督の行動に甲子園どよめく ネット称賛

※以下、引用です。

「全国高校野球選手権・準々決勝、下関国際5−4大阪桐蔭」(18日、甲子園球場)

春夏連覇を狙った大阪桐蔭が、九回逆転負けでまさかの敗退を喫した。

試合後、敗れた大阪桐蔭ナインは号泣。その様子を西谷浩一監督も無念の表情で見守っていた。ただ、一塁側ベンチ前で整列して待機していたところで、引き上げようとした下関国際ナインが近づくと、自ら敵将の坂原監督のもとへ歩み寄って握手。甲子園のファンからはどよめきと拍手が起こった。

甲子園では勝者チームが先に引き上げるため、一塁側のチームが敗れると、監督同士が短い時間で頭を下げたり言葉を交わしたりという光景はみられる。ただ、握手まですることは珍しいシーンで、“横綱”大阪桐蔭の西谷監督が取った行動には驚くファンも多かった。

西谷監督は試合後のインタビューなどでも相手に対する敬意であふれる人柄で知られる。ネットでは「試合だけでなく良いものを見させてもらった」、「自ら握手した西谷監督、素晴らしかった」、「ああいう姿勢は人柄なんでしょうね」など称賛の声が寄せられた。

大阪桐蔭は秋の神宮大会、センバツも制していたが、初の“3冠”はならず。西谷監督は「勝ちに結び付けるのが監督の仕事。それができず非常に残念です」と、最後まで無念そうに振り返った。


中1日置いて、準決勝は明日の 8/20(土)に行われます。

組合せは以下の通りです。

【13日目】

▽準決勝

仙台育英-聖光学院

近江-下関国際

4校とも優勝すれば初めてのこととなります。

都道府県別に見れば、優勝経験があるのは山口県のみです。初めてのみちのくへ優勝旗が届くのか? それとも、近畿勢で唯一頂点に届いていない滋賀県勢の悲願が成るのか? 山口県へ久々の優勝旗となるのか?

いずれにせよ、興味が尽きない大会になったと思います。


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2 コメント

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ワクワクの・・ (だいちゃん)
2022-08-19 16:01:36
私ことながら、ついさっき帰省から神奈川に戻ってまりました。

普段はテレビが今、無いので、「バーチャル高校野球」にて民放仕様の中継のお世話になっていますが、帰省していた数日間はNHKで、やはりNHKならではの落ち着いた観戦ができました。^^大矢さんが中継を卒業されるみたいですね。

さて、昨日は図らずも、「甲子園はベスト8が一番面白い」という定説を、実証するような一日でしたね。

まず、「下関国際、大金星の一番」(笑)ですが(たぶん、issanさんも同じ考えかと思いますが・・関西のある放送局では、大阪桐蔭敗戦を、ニュース速報のテロップで流したとか‥なんか行き過ぎでは?と感じました)、私も、あのトリプルプレーが大きな分かれ目ではあった、と感じています。

大阪桐蔭を相手にあれを完成させた下関国際の連携は凄いし、あれで、もしかしたら西谷監督、そして強靭なメンタルを誇るはず(野球、という寺院でまさに修行僧のような携帯電話すら禁止の毎日を令和の時代に送り、青春の全てを野球にかけているわけですからね・・)の大阪桐蔭メンバーにも焦りが広がったのかもしれませんね。

9回に、球場の雰囲気が大阪桐蔭にとってアウエイになった・・という話もありますが、一発勝負ではそれも理由にならず、むしろ、残念ながら厳しい表現かも、ですが、9回の大阪桐蔭のベンチ、打者の様子が明らかに「異変」が起きていて、敗因はそこでは、と感じています。

私も東北ゆかりだし、いろんな人から「そこ」への熱い思いを長年聞いてきたので、優勝は東北2校から出てほしいです。実績も伝統も十分、しかも聖光学院は佐山投手のコントロールが絶品、チーム全体としても甲子園に来てから、どんどん状態が上がっているのを感じます。

また、下関国際の頑張りを、地元出身のあの政治家の悲劇と無理やり結びつける(そういうと、決勝が福島VS山口になれば、戊辰戦争と結びつける報道が無理やり出るのも必定ですが)一部マスコミにはうんざりですよ‥。
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>だいちゃん様 (issan)
2022-08-20 09:52:56
下関国際の勝利をあの事件と結びつけるのは見当違いも甚だしい話です。高校生は誰の為でもなく、ただ勝利を目指して戦っているだけですから。「高校野球は教育の一貫」として勝利至上主義を否定するような物言いも間違っていると思っています。勝負は勝つことが最低の目標ですから。
さて、大阪桐蔭敗退が今大会の最も大きなニュースになってしまいました。敗れた相手が8強に残った中でもノーマークに等しかった下関国際というのも、過去を振り返って「高校野球あるある」だと改めて思いました。トリプルプレーの場面は、狙ったプッシュバントとバントエンドランだったので、もし決まっていたら大量点が入って試合が決まっていたでしょう。それを考えたらターニングポイントでしたね。
さて、準決勝です。東北対決は譲らない熱戦を期待します。滋賀と山口の対戦となる第2試合は、近江の山田投手のこれまでの経緯を考えると、どうしても応援したくなります。過去の故障などもあるので、投げ過ぎては欲しくないのですが、エースで4番で主将の責任感で貫き通すのでしょうね。下関国際の今年のチームは「中国地区ではダントツのNo.1」と呼ばれた実力十分のチームだったのですが、何故か勝負弱くて大事な試合に勝てませんでした。夏の甲子園で一気に開花した感がありますが、今まで無欲で戦って来たのが、急に勝ちを意識し始めるとどうなるかでしょうね。
何れにしても、山口県が過去に1度だけ夏を制していますが、後の3県はどこが勝っても県勢初の夏制覇です。楽しみにして見守りたいと思います。
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