中国人民銀行は、「管理変動相場制」でお茶を濁し、誤魔化すべきではなく「元の大幅な切り上げ」を断行せよ

2005年07月22日 23時39分48秒 | 反日問題
人民元切り上げ初日…中国が介入、変動幅抑え込む (読売新聞) - goo ニュース

 共産党一党独裁国家である中国の人民銀行が21日夜、「人民元レートを事実上米ドルに固定している為替制度を廃止し、同日午後7時から、それまでの1ドル=8.2765元から、1ドル=8.1100元に2%引き上げるとともに、米ドル、欧州ユーロ、日本円の3大通貨に一定割合で連動すると見られる『通貨バスケット』を参考にした管理変動相場制を採用した」と発表した。
 中国共産党一党独裁の北京政府は、かねてから対中貿易で膨大な赤字を抱えているアメリカから「切り上げ」を求められ、強い圧力を受けていた。ついに抵抗できず、「切り上げ」に踏み切ったと見られている。
 新聞の論調は2分されている。朝日新聞や毎日新聞は、「小幅ながら切り上げたこと」を高く評価、読売新聞や産経新聞は、「小幅すぎる」と批判的である。
 中国大陸という「図体」の大きさや「中華思想」という尊大な態度の国柄と比較してみるなら、今回の「引き上げ」が、いかに「ミミッチイ」ものであるかを思い知らされる。読売新聞や産経新聞はの批判が、正当であろう。
 日本が固定相場制から変動相場制へ移行したのは、昭和48年2月14日のことであったから、中国が採用した「管理変動相場制」を一応、「変動相場制度の一種」であるとすれば、「32年」も遅れている。相変わらず「共産党一党独裁」を堅持しているのだから仕方がないとはいえ、「後進国」であることには変わりはない。一刻も早く「日本に追いつき、追い越して」欲しいものである。ついでに、「一党独裁の共産主義体制」を止めて、「自由民主主義の資本主義体制」への「進歩」を遂げることを期待する。
 今回の「元切り上げ」は、胡錦濤国家主席が近く訪米するのを前に、ブッシュ大統領から「厭味」の一つでも言われてはメンツが丸潰れになるのを恐れて、「小幅の切り上げ」という小手先の方法で誤魔化そうしている底意がみえみえである。
 今後、あまり間を置かずに、段階的にでも引き続いて「元の切り上げ」を繰り返すべきであろう。自由貿易機構に加盟したからとい言って、日本ばかりか欧米諸国の大半は、中国がまだ発展途上にある「後進国」としか見ていないことを思い知らなくてはならない。近隣諸国に脅威を与える「軍事力増強」に大金を注ぎ込む余裕があるのなら、国民の所得格差、貧富の差を縮める努力も惜しんではならないのである。「覇権主義国家」を目指しても、決して良いことはない。無駄なことは慎むがよい。


コメント (1)
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