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春華堂「うなぎパイ」減産 コロナで移動自粛、土産需要低迷

2021年09月10日 14時00分49秒 | お金のこと



新型コロナウイルスの感染拡大を受け、菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)は1~2月、主力商品「うなぎパイ」を減産する。移動自粛や緊急事態宣言で土産需要が低迷しているため、生産量を前年同期比で約5割の水準に抑える。

 国の観光支援事業「Go To トラベル」などの影響で販売が回復し、当初は前年同期比8割程度の生産を計画していた。同事業の停止で年末年始の帰省客や観光客が減り、今後の見通しも厳しいことから下方修正した。過剰在庫を避けるため、感染状況によってはさらに減産する可能性もあるという。
1/14/2021

 観光名所になっている生産拠点「うなぎパイファクトリー」(同市西区)で製造工程を公開しているが、稼働日を週2~3日に半減する。同工場の生産量は1日20万~30万本。


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週休3日」「副業容認」は各社各様 “柔軟な働き方”を手放しで喜べないワケ

2021年09月10日 09時01分34秒 | 雇用と職のこと
>柔軟な労働環境:不安定な職!

大企業の人事担当者を中心に300人近く集まった、とあるセミナーでのことです。「副業を認めている会社はありますか」という質問に、手を挙げたのは3人だけでした。ほんの2・3年前に見た光景です。 【画像】新たな制度の検討を発表したメガバンクとは? 

2020

 しかし、最近のニュースを見ていると、徐々に様相が変わってきたように思います。副業に関する話題を毎日のように目にします。副業で大きな収入を得ている人がいたり、地方自治体が副業人材を積極的に求めていたり、という具合です。  

全日空(ANA)が社員の副業を認める範囲を広げ、個人業務委託形式だけでなく雇用契約を結ぶ形式も認める方針だとする報道もありました。  

そんな中、時事通信は10月6日、「みずほ、週休3~4日制導入 12月にも、メガバンク初」と報じました。副業促進や週休3日制など、これら一連の流れについて「柔軟な働き方を選びやすい雰囲気が醸成されてきた」とポジティブに受け取ることもできます。 

 「こんな働き方を待っていた!」  そんな風に歓迎する声もあるかもしれません。ただ、企業が副業や週休3日制などの施策を打つようになった背景には、その時々で異なる事情があります。一見各社が同じ施策を打っているように見えても、狙いとするものが必ずしも同じだとは限りません。


近年、企業が柔軟な施策を打つようになっている背景には、少なくとも3つの重大な変化があります。

 変化(1):生産年齢人口の減少  最初に生じた変化は、人口の減少です。

総務省統計局が発表している総人口の推移を見ると、日本の人口は2010年頃から下降線をたどり続けています。  

15歳から64歳までの生産年齢人口に至っては、さらにさかのぼって1997年頃から減少を続けています。人口が減るということは当然、労働力を確保したいと思っても母数が少なくなるということです。そうなると、少ない人材を各社が取りあうことになり、競争が激しくなります。 

 人口が減少に転じた2010年頃は、まだリーマンショックの影響で採用需要が抑えられていましたが、経済の回復に応じて需要が高まるとともに人手不足感が強まるようになりました。その結果、これまで十分に戦力化できていなかった主婦層やシニア層などの労働参加が促され、企業は柔軟な働き方が選択できるよう施策を打つようになりました。 


変化(2):グローバル化による市場環境の激変  

もう一つの変化は、グローバル競争の激化やテクノロジーの著しい進化がもたらす厳しい市場環境です。

企業は今まで以上に先が読みづらい市場の中で戦わなければならなくなりました。また、人工知能(AI)やデジタルトランスフォーメーション(DX)といったキーワードが一般用語化する中で、ITテクノロジーに長けた人材をグローバル市場の中で奪い合わなければならない状況も生じています。 

 いままでの日本国内の“常識”に縛られていては太刀打ちできない環境が広がる中、思い出されるのが、経団連の中西宏明会長が発した「終身雇用はもう守れない」という言葉です。社会に出て就職したら、その1社で一生働き続けるという仕組みは制度疲労を起こしており、社会システム自体を変えて行かなければならないという考え方が示されました。 

 終身雇用が守られないということは、企業と社員との関係性が柔軟になっていくということに他なりません。もう少しかみ砕くと、「1社で拘束する代わりに企業が社員の生活を守る責任を負う」という関係性から、「拘束力を弱める代わりに企業が社員の生活を守る責任も軽くする」という関係性へ変わっていくということです。 

 中西経団連会長が終身雇用の限界に言及する前から、厚生労働省では副業・兼業を促進するガイドラインをまとめていました。行政施策としても、企業が競争に打ち勝つために、柔軟な働き方が選択できるようにしていくことは必然の流れだったと言えます。 

 そして、忘れてはならない上に、われわれの社会にクリティカルな影響を及ぼしているのが、3つ目の変化です。 

変化(3):新型コロナウイルスの感染拡大  

その、直近で生じた変化が新型コロナウイルスの感染拡大です。

日本では失業者が抑えられているものの、「なぜ、失業者ではなく休業者が新型コロナで激増したのか 2つの理由」でも取り上げた通り、日本の休業者数は過去に例を見ない水準になっています。  

これら休業者の一部は今後、失業者へと転換される可能性があります。加えて、観光や飲食など、既に壊滅的ダメージを受けてしまっている業種も存在します。あらゆる企業が、存続をかけて守りに入らざるを得ない状況です。

  企業が自社を守るためにとる手段はさまざまですが、そのうちの一つが人員整理です。実際に人員整理する企業は増えています。また、整理解雇の要件を満たすレベルではないものの、先々の業績予測から人件費を下げなければならないと判断する企業もあるでしょう。給与削減や賞与カットなどを行う代わりに、社員が自らの力で収入確保しやすいように副業を認めるといった施策を取ることも選択肢に入ってくることになります。  

これら3つの背景それぞれに照らし合わせて見てみると、企業が働き手に柔軟な選択肢を提供する事情が、背景によって全く異なることも見えてきます。



週休3日制でも、労働時間は変わらない?

 例えば週休3日制であれば、コロナ禍が発生する前からユニクロやGUなどを展開するファーストリテイリングや佐川急便などが導入しています。これらのケースは、採用難が続くことを見越して、新たな応募者を獲得したり退職を防止したりする目的から、勤務形態を柔軟にしたと考えられます。  

ただし、労働時間の総数は変わらない仕組みです。  

これらの企業では、変形労働時間制を用いた1日10時間勤務が前提で、週4日勤務すると40時間となり、8時間×5日働いた場合と同じ労働時間になるケースが多いからです。そのため、週休3日(週4日勤務)でありながら、週5日のフルタイム勤務と同等の給与が支払われます。残業割り増しが発生しづらい点などを除けば、必ずしも人件費削減につながる施策とはいえません。 みずほ銀のケースは……  

一方、冒頭で取り上げたみずほ銀行の場合は、コロナ禍を経験している中での施策であり様相が異なります。働く日数に応じて基本給が変動するからです。

週5日フルタイム勤務した場合の給与を100%とすると、週休3日(週4日勤務)なら80%、週休4日(週3日勤務)なら60%と、勤務日数に応じて減少する仕組みです。  

働き手として給与は減少しますが、その分、休日が増えて労働時間も減少することで、より柔軟に時間を使うことができるようになります。その時間でうまくやりくりできる副業があれば、収入を補填することもできるでしょう。

一方、企業側は週休3日にする分の人件費を削減することができます。  

働き方のバリエーションが増えることで、そこには新たな選択肢が生まれます。例えば仕事と家庭を両立させようとした場合、雇用形態を変更してパート職に切り替えたり、無理してフルタイム勤務を続けた揚げ句、退職することになったりと、不本意な思いをした人はたくさんいるはずです。そこに、週休3日制や副業という選択肢が示されれば、続けられなかったものが続けられるようになるかもしれません。


合理的、だけど……

 その観点から捉えると、週休3日制や副業促進は合理的な施策です。企業は基本的に経済的合理性にもとづいて施策を打ちます。それは良い/悪いといった話ではなく、企業本来の性質だと言えます。しかし気を付けなければならないのは、経済的合理性が必ずしも働き手にとっての合理性と合致するとは限らない点です。 

 例えば週休3日制を導入する場合、中にはそれを望まない働き手もいるかもしれません。仮に給与を減らしたくない人が、週休3日制を選ばざるを得ない状況に追い込まれて、嫌々ながら承諾するというようなことがあった場合、それは働き手にとっては不合理な施策です。さらに、将来に対しての不安が募ることになります。  

企業が経済的合理性に照らし合わせて施策を打つことは当然かもしれませんが、結果的に働き手の自由を無用に奪ったりモチベーションを下げてしまうようになってしまっては、回り回って企業側にもデメリットが生じます。そうなると本当に合理的といえるかどうかも疑わしくなります。


経済的合理性だけではない道を探るべし

 さらに、企業が働き手に柔軟な選択肢を提供する背景には、人口減少・厳しい市場環境・コロナ禍と少なくとも3つの事情が重なっています。今はコロナ禍への対応に目が奪われがちですが、他2つの変化も厳然として存在しています。これらは入れ替わりで生じたのではなく、今も3つ同時に重なっているのです。目先の経済的合理性だけで判断してしまうと、働き手との信頼関係が損なわれ、後々大きなしっぺ返しがやってくる懸念もあります。 

 今は働き方の柔軟度が高まる方向に進んでおり、そのこと自体は望ましいことだと思います。しかし、柔軟度と引き換えに将来が不安になるようでは、企業と働き手の関係性が幸せな方向に進むとは思えません。企業には経済的合理性を踏まえつつも、柔軟性と安心感を両立させる選択肢を働き手に提示する努力が求められます。  

一方で、厳しい市場環境の中、全てを企業努力だけに委ねるのは限界があります。企業が市場競争力を高め、働き手が柔軟性と安心感を両立できる社会システムの構築に向けて、政府のリーダーシップ発揮も求めたいと思います。 

(川上敬太郎)

以下はリンクで


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線虫は「粒子」で記憶を他の個体に転送していたと明らかに(Cell)

2021年09月10日 08時00分48秒 | 医学と生物学の研究のこと
【ナゾロジー】線虫は「粒子」で記憶を他の個体に転送していたと明らかに(Cell)



哺乳類の胎盤獲得のように、進化においてウイルスはある生命体から別の生命体に情報を運ぶ役割をする、生命体全員が共有する、遺伝情報の銀行のような役割を果たしていることが明らかになってきました。


2021/09/08(水) 21:18:46.

線虫は「粒子」で記憶を他の個体に転送していたと明らかに

 記憶を転送するメカニズムが確認されました。

 8月6日、アメリカのプリンストン大学の研究者たちにより『Cell』に掲載された論文によれば、線虫において、ある個体が学習した記憶が、他個体へ転送されるメカニズムを発見したとのこと。

 また受け取られた記憶は4世代に渡って子孫にも遺伝することも判明。

 線虫の世界では、記憶は個体ら個体への水平伝播と、親から子への垂直伝播が同時に行われているそうです。

 論文が掲載された『Cell』は生物学における最も権威ある学術誌であり、信ぴょう性は確かなようです。

 しかし線虫たちは、いったいどんな仕組みで記憶を転送し合っていたのでしょうか?

 結論から言えば、記憶はウイルスのようなタンパク質の殻とRNAを含む粒子によって運ばれていました。

(※今回の発見は科学的な意味が非常に大きいため、記事の最後には論文に書かれている「概要」に基づいた内容を付け加えておきました)


目次
  • 他者へと記憶を運ぶ物質が存在する
  • 記憶はウイルスにソックリな粒子によって運ばれていた
  • 学習記憶の水平伝播は種を超えるのだろうか?
  • 論文の冒頭部分をご紹介(意訳)
他者へと記憶を運ぶ物質が存在する
他者へと記憶を運ぶ物質が存在する他者へと記憶を運ぶ物質が存在する / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

古い生物の教科書には、親の経験は子どもに遺伝しないと書かれています。
しかし近年の生物学の進歩により、マウスなどでは親が受けたストレスが子どものストレス耐性を弱めるといった、経験の遺伝が起きることが明らかになってきました。


慢性社会的敗北ストレスは父マウスから子へ「精子にのって遺伝する」と明らかに

<iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted" style="position: absolute; clip: rect(1px, 1px, 1px, 1px);" title="“慢性社会的敗北ストレスは父マウスから子へ「精子にのって遺伝する」と明らかに” — ナゾロジー" src="https://nazology.net/archives/90795/embed#?secret=AsodE49vOy" data-secret="AsodE49vOy" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
一方で、親子関係ではない他者への「記憶転送」に関しては、最近になるまでフィクションの領域にあるとの考えが主流でした。

しかし記憶の転送を示す証拠は一部の研究者たちによって古くから報告され続けていました。

例えば1959年にプラナリアを切断する実験では、頭部を含まないパーツから再生された個体も、切断前の記憶を引き継いでいることが示されています。
また2018年に行われた研究では、学習を終えたウミウシの中枢神経から抽出したRNAを、別のウミウシに注射したところ、記憶も移ることが示されました。

まるでSFの世界。ウミウシ間で「記憶の移植」に成功

<iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted" style="position: absolute; clip: rect(1px, 1px, 1px, 1px);" title="“まるでSFの世界。ウミウシ間で「記憶の移植」に成功” — ナゾロジー" src="https://nazology.net/archives/9959/embed#?secret=6H0Jy6kIOl" data-secret="6H0Jy6kIOl" width="600" height="338" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
そこで今回、プリンストン大学の研究者たちは線虫を用いて、個体から個体への記憶転送が起きているか、また起きていた場合にはどのようなメカニズムなのかを調べることにしました。

線虫は長年にわたって実験生物として扱われていたため、ショウジョウバエやマウスと同じく、地球上で最も解明が進んだ生物の1つとなっており、記憶転送を解明するモデル生物として最適です。

早速、研究者たちは線虫に「緑膿菌」という菌を与えて学習を行わせました。
緑膿菌は線虫が好むような物質を分泌していますが、食べてしまうと線虫は病気になってしまいます。

そのため緑膿菌を食べて苦しんだ経験のある線虫は、次回以降は緑膿菌を避ける「学習記憶」を持つようになります。

学習を行った線虫の体内では記憶の伝達物質が作られる

学習を行った線虫の体内では記憶の伝達物質が作られる / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

次に研究者たちは学習を終えた線虫を破砕し、破砕液をまだ緑膿菌を食べたことのない線虫たちに注入しました。

すると驚くべきことに、破砕液を与えられた線虫もまた、緑膿菌を避けるようになっていました。

さらに、転送された記憶は受け取った線虫の4世代後の子孫にも受け継がれていることが判明。

この結果は、線虫において個体間の記憶転送が起きているだけでなく、受け取った記憶が親から子への遺伝していることも示します。

そうなると気になってくるのが、記憶転送を担っている物質の存在です。
線虫たちの記憶は、どんな物質によって転送されていたのでしょうか?




記憶はウイルスにソックリな粒子によって運ばれていた

破砕液の中にはウイルスに似た粒子が含まれており、記憶の転送をになっていた破砕液の中にはウイルスに似た粒子が含まれており、記憶の転送をになっていた / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

線虫たちの学習記憶は何によって運ばれたのか?

謎を解明するため研究者たちは、破砕液を遠心分離機を使って密度別に分類し、記憶転送が行われる区画を探索しました。

すると、特定の区画を加えたときのみ記憶転送が再現されることが判明。
区画の分析を続けたところ、大きさが90nmほどの粒子が特定されました。
またその粒子は外部がタンパク質で覆われており、内部には遺伝物質になりえるRNAを含む、ウイルスのような構造をもつことも判明します。


さらに研究者たちの1人が、このウイルスのような構造が、線虫のDNAに潜む「レトロトランスポゾンのCer1」が作る粒子に非常に類似していることに気付きました。

レトロトランスポゾンとはDNAに含まれる「特定パターンの繰り返し配列」であり、DNAの内部を勝手に飛び回りながら増殖するというウイルスに似た遺伝要素を持つ、非生命・非ウイルスの配列情報です。


またレトロトランスポゾンの中には、タンパク質の殻を作って内部に遺伝情報を封入し、他の細胞へ遺伝情報を侵入させるといった、よりウイルス的な性質を持つものも知られています。


そこで研究者たちはDNAから「Cer1」を取り除いた線虫を用意し、同じような緑膿菌を用いた学習を行わせた後に、破砕して他の線虫にふりかけました。
結果、記憶転送だけでなく子孫への記憶遺伝も起こらなくなっていることが判明します。


この結果は、トランスポゾン「Cer1」が作るウイルス様粒子が、線虫における記憶の水平伝播(個体から個体)だけでなく、垂直伝播(親から子)にもかかわっていることを示します。



学習記憶の水平伝播は種を超えるのだろうか?


線虫は本来ならば害になるトランスポゾンを記憶の転送に利用している

線虫は本来ならば害になるトランスポゾンを記憶の転送に利用している / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

今回の研究により、線虫における個体間の記憶転送が、ウイルス様粒子に依存していることが示されました。

研究者たちはウイルス様粒子の内部に含まれるRNAが、記憶の情報(緑膿菌を食べたらダメ)を持っている可能性があると考えています。


また追加の実験で、線虫の体を破砕せずに、周囲の水を与えた場合にも記憶転送が起こりえることも示されました。

この結果は、緑膿菌にかかわる学習を行った線虫の体からは「緑膿菌を食べてはダメ」という情報を含んだウイルス様粒子が放出され、周囲の個体と知識を共有している可能性を示します。


また「Cer1」の欠損が記憶の遺伝を妨げたことから、ウイルス様粒子は線虫の生殖細胞にも記憶の内容を伝達している可能性があります。

研究者たちは今後、記憶の転送と遺伝における、ウイルスやウイルス様粒子の役割を調べていくとのこと。

哺乳類の胎盤獲得のように、進化においてウイルスはある生命体から別の生命体に情報を運ぶ役割をする、生命体全員が共有する、遺伝情報の銀行のような役割を果たしていることが明らかになってきました。

もしウイルスやウイルス様粒子の扱う情報が遺伝情報だけではなく、個体の学習記憶も含んでいるのが事実ならば、生命や情報という概念そのものが大きく変わるかもしれません。


論文の冒頭部分をご紹介(意訳)
論文の冒頭部分はこんな感じで書かれている(意訳)

論文の冒頭部分はこんな感じで書かれている(意訳) / Credit:Rebecca S. Moore et al . 2021 . Cell . The role of the Cer1 transposon in horizontal transfer of transgenerational memory

動物の生存は様々な脅威にさらされています。
外からの脅威の代表的なものとしては病原体があげられます。
しかし脅威は細胞やDNAの内部にも潜んでします。
動物や植物のDNAには勝手に飛び回って変異を引き起こす増殖性の配列(レトロトランスポゾン)が含まれているからです。


しかし線虫はDNAに潜む脅威(レトロトランスポゾン)を生存に有利な武器に変換しているようです。

線虫は緑膿菌が危険であるという情報を学習すると、自らのDNAに含まれるレトロトランスポゾン「Cer1」にウイルスにソックリな粒子を作らせ、学習された記憶を注入して仲間の個体に伝達していました。

またトランスポゾン「Cer1」によって作られるウイルスに似た粒子は、線虫の体内において自己の免疫力を強化し、最大で4世代にわたって「記憶遺伝」を行うための媒介としても活躍していました。

一方で、トランスポゾン「Cer1」を生まれながらに持たない野生の線虫(2種類)は「記憶の転送」や「記憶の遺伝」を行う能力がありませんでした。

以上の結果から、線虫はDNAに潜む脅威であるレトロトランスポゾンの能力を上手くハイジャックして、緑膿菌から自分自身や子孫を守っていることが示唆されました。


論文へのアクセスはこちら
<論文購読料支払い済みの大学図書館などでないとアクセスはできませ>

https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(21)00881-3?_returnURL=https%3A%2F%2Flinkinghub.elsevier.com%2Fretrieve%2Fpii%2FS0092867421008813%3Fshowall%3Dtrue


(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ナゾロジー 2021.09.08 


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ボーナスを貰った次の日に辞めた新入社員。それってアリ!?

2021年09月10日 07時00分31秒 | 雇用と職のこと

モンスター新入社員”。あなたの会社にもいるのではないだろうか?

写真はイメージです(以下同じ)

 「頑張ります!」と張り切っていたのにもかかわらず、とんでもない辞め方をする。そんなモンスター新入社員の被害に遭った一人の男の話を聞くことができた。 


6・8・2020


新入社員の教育係になったら…
「あの子にはびっくりしました」。溜息交じりで語ってくれたのは、人材派遣会社で営業職として働いている五郎さん(仮名・38歳)。勤続15年のベテラン社員で、昨年、ある新入社員の教育係に任命された。 「A子は入社して間もなく、私が働くエリアに配属されました。地方のため、車を使用したほうが営業効率の上がる場所です。しかし彼女は運転免許証を持っておらず、営業回りには苦労しました」  

特急電車、タクシー、時には新幹線、A子さんが営業に行けばいくほど経費がかかった。 「“運転免許は取らないの?”と聞いたこともありましたが、“女子だし要らないですね”ってキッパリと言われました。これまで、内定時に運転免許を持っていなかった社員は入社前、自主的に取得をしてくれていました。ですが会社としても教習所の費用を出すことは無理なので、強制はできないんです。  

とはいえ、このことはA子に非があるわけではない。免許を取得していないのは入社後に分かることで、なぜ人事部は彼女をこのエリアに配属させたのか? 

が問題です。まったく理解できませんでしたね」  案の定、半年後に営業経費がかかりすぎていることが所内で問題となり、彼女は車が必要のない関東エリアへ転勤となった。 「最初から関東エリアに配属しろよ……って感じですよね。しかも、A子の転勤が決まったことで、直属の上司であった僕も一緒に転勤です。独身なので別にいいんですが、迷惑っちゃ迷惑です」  一方、A子さんはすごく喜んでいたと語る。 「“会社負担で関東エリアに引っ越せる”ってウキウキしていましたね。今どきの若い子って感じ。元々都会育ちだったので、地方配属になったのは辛かったんでしょうね」 


連日の残業も、新人を根気強く指導
  配属エリアが変わったことで、五郎さんは業務の引継ぎ、そしてA子さんの指導にてんてこ舞いだったとか。 「地方の営業所と違って得意先が沢山あるので、毎日残業だったのですが、A子、定時になるとソワソワしはじめるんです。そして、“やっぱり今日も残業ですよね”って溜息。僕だって残業は嫌ですよ。でもここが踏ん張り時と彼女に伝えていました」  

1日でも早く業務を覚えて欲しいと必死で彼女に指導した五郎さん。時には嫌そうな顔をされたというが、グッと堪えて我慢したと振り返る。 「つい最近まで大学生だった彼女にとって、大きな試練だったのではないでしょうか。僕としてはこの山をどうにかして乗り越えてもらいたかったですね」  

それから数か月が経過し、会社員にとって嬉しいモノが渡される日がやってきた。それはボーナスだ。 「ボーナスは、個人成果と事業所成果の合計で計算されます。業界としては忙しいので、平均より高いボーナスが支給されているのではないでしょうか」  A子さんにとっては初めてのボーナスだ。当然、とても喜んでいたという。 「所長から手渡しされた時、“これからも頑張りまーす”って語尾を上げてウキウキでしたね。若い子が喜ぶ姿は可愛いです。指導は大変でしたが、やって良かったと思いました」  五郎さんにとっても達成感のあるボーナス支給日だった。しかし……。

精神科の診断書を持ってきて…
「次の日、出社してすぐ、A子は私の元にやってきました」  A子さんの手には1通の紙、それを五郎さんへ渡した。なんとそれは精神科の診断書だったのだ。 「“私、辞めます”の言葉と一緒に、精神科の診断書を渡されました。昨日まで頑張りますとか言っていた子が…びっくりでした」  

心当たりはなかったものの、五郎さんは自分に非があると思い、“不快な思いをさせたことがあったらごめん”と謝った。しかし、理由は違った。 「“実は所長が元カレに似ていて、毎日顔を合わせるたびに思い出しちゃって気持ち悪くなるんです。この前転勤してきたばかりだし、当分転勤はないと思ったら辛くて。”って言われました」  


五郎さんが呆れてしまったのは言うまでもないが、辞められてしまっては今までの苦労が水の泡。A子さんの担当業務が五郎さんの元に来る羽目にもなる。必死で彼女を引き留めたそうだ。 「“男性には分からないと思います、女子の気持ち。トラウマなんです私にとって。だからもう辞めます!もう引き留めないでください。”だそうです。泣かれながら言われたらお手上げです」 「トラウマと言っていましたが、彼女のせいで新入社員指導はトラウマになりました。明らかにボーナス狙いの犯行としか思えませんし、人間不信にもなりますよね」  彼女の退職後、五郎さんの元には大量の仕事が。彼はしばらくの間、終電間際まで仕事をしていたそうだ。 「人事部はきちんと見極めて採用してほしい。この件で、会社に対しても不信感です」 

 様々な考え方が認められてきた時代ではあるものの、明らかに非常識な理由で退職をするのは如何なものか……。




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やっと、この花が咲きました>時のながれに

2021年09月10日 06時01分16秒 | 生き物のこと
曼殊沙華、今年はゆっくりですね🍀


10・24・2020




9・6・2020
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