ドナルド・トランプ米国大統領(74)は5日にホワイトハウスで演説していた時でさえ、その髪の毛の色は普段と変わらぬ黄色だった。だが13日、8日ぶりに公式席上に登場した彼の姿は明らかに違っていた。わずか8日の間に頭が白くなっていた。
11/17/2020
【写真】金髪から白髪になったトランプ大統領
SNS上では突然変化したトランプ大統領の髪の毛の色をめぐってさまざまな推測が飛び交っている。大統領選挙敗北を認めないトランプ大統領が表面的には「訴える」と大声を張り上げているが、髪の毛を染める心の余裕がないほど悩みが深いのではないかとの解釈もある。
黄色い髪の毛をスプレーで固定した「雄鳥頭」型ヘアスタイルはトランプ大統領のトレードマークだ。数十年前、不動産開発業者として名声を獲得して以来、ずっとこのヘアスタイルを維持している。
トランプ大統領の個人弁護士であったマイケル・コーエン氏も回顧録でトランプ大統領の独特なヘアスタイルに言及している。手入れ前には染めた金髪が片方の肩の下まで垂れ下がっているが、これを反対側にとかして頭の上に乗せているというのが彼の主張だ。
トランプ大統領のヘアスタイルに対する愛着を示すエピソードもしばしばメディアに登場する。9月、米時事雑誌のザ・アトランティックは、トランプ大統領が2018年11月、フランス米軍墓地参拝の日程を取り止めた理由が「雨が降る日、ヘアスタイルが崩れるか心配」だったからだと主張した。
また、先立ってニューヨーク・タイムズ(NYT)は「トランプ大統領が自分の髪の毛のためにホワイトハウスのシャワーの水圧が低いと指摘すると、シャワー水圧を上げることができるように米政府が行政規則を変更した」と報じたことがある。 突然変化した髪の毛の色にネットユーザーが関心を持つのもこのような背景からだ。
「承服圧迫でストレスを受けて突然髪の毛が白くなった可能性がある」という憶測がある一方、「大衆の同情を得るための意図的な演出かもしれない」という主張もある。
一方、トランプ大統領は15日、ツイッターに「選挙が操作されて、彼(バイデン)が勝った」と書き込んだ。だが、このコメントが一部のメディアによって「大統領選挙の敗北を認めた」と解釈されると、再び「操作された選挙、われわれが勝つ」とツイートをして反論した。