英国内のオミクロン株感染者の半数に主な症状として、
思考力の減退を伴う「ブレーンフォグ」(脳の霧)が見られたという
オミクロン株の感染拡大が止まらない。4日は、奈良県と群馬県がオミクロン株の市中感染を確認。国内初確認から約1カ月で、日本のあちこちに飛び火してしまった。“入り口”を迎えた第6波は、これから先、2カ月も猛威を振るい続ける恐れがある。
1・5・2022
【写真】綾瀬はるかはコロナ緊急入院で「上級国民」と叩かれ…
◇ ◇ ◇
4日の全国の新規感染者数は1151人と、昨年10月以来となる1000人超を記録。4日の都内の新規感染者も昨年10月以来の151人に上り、1週間平均の新規感染者数は前週比2倍を超えた。
今後のオミクロン株の感染拡大について「相当厳しい状況がやってくる」(愛知県の大村秀章知事)と危機感が募る中、米ワシントン大医学部の保健指標評価研究所(IHME)が日本の今後の感染状況について衝撃的な予測をしている。
1日あたりの新規感染者数の推移を示したグラフは、3月初旬まで急激に上昇。現時点から1カ月後には約10倍、さらにそこから1カ月後の3月4日にはピークに達する見込みだ。おととしの年末に始まった第3波は昨年1月10日にピークを迎えたが、今回の第6波は今から2カ月間、感染拡大が続く可能性がある。
さらに予測グラフは「人口の80%がマスクを使っている場合」も「新型コロナワクチンを2回接種した人が3回目接種を打ち終えた場合」も、3月4日には1日あたりの新規感染者数が現在の約25倍に上ると試算している。4日の全国の新規感染者数に基づけば、3月初旬には2万8775人に達する計算だ。感染対策やブースター接種を徹底しても、感染者が急増する恐れがある。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)がこう言う。
「米国では1日の新規感染者が100万人を突破してしまいました。市中感染が各地で確認されている日本も、感染拡大を止める術はないのではないか。1日あたり1万~2万人の感染者が出てもおかしくありません。唯一救いがあるとすれば、感染力が強くても病原性が比較的弱い可能性があるということぐらいでしょう」
【写真】綾瀬はるかはコロナ緊急入院で「上級国民」と叩かれ…
◇ ◇ ◇
4日の全国の新規感染者数は1151人と、昨年10月以来となる1000人超を記録。4日の都内の新規感染者も昨年10月以来の151人に上り、1週間平均の新規感染者数は前週比2倍を超えた。
今後のオミクロン株の感染拡大について「相当厳しい状況がやってくる」(愛知県の大村秀章知事)と危機感が募る中、米ワシントン大医学部の保健指標評価研究所(IHME)が日本の今後の感染状況について衝撃的な予測をしている。
1日あたりの新規感染者数の推移を示したグラフは、3月初旬まで急激に上昇。現時点から1カ月後には約10倍、さらにそこから1カ月後の3月4日にはピークに達する見込みだ。おととしの年末に始まった第3波は昨年1月10日にピークを迎えたが、今回の第6波は今から2カ月間、感染拡大が続く可能性がある。
さらに予測グラフは「人口の80%がマスクを使っている場合」も「新型コロナワクチンを2回接種した人が3回目接種を打ち終えた場合」も、3月4日には1日あたりの新規感染者数が現在の約25倍に上ると試算している。4日の全国の新規感染者数に基づけば、3月初旬には2万8775人に達する計算だ。感染対策やブースター接種を徹底しても、感染者が急増する恐れがある。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)がこう言う。
「米国では1日の新規感染者が100万人を突破してしまいました。市中感染が各地で確認されている日本も、感染拡大を止める術はないのではないか。1日あたり1万~2万人の感染者が出てもおかしくありません。唯一救いがあるとすれば、感染力が強くても病原性が比較的弱い可能性があるということぐらいでしょう」
英国内のオミクロン株感染者の半数に「ブレーンフォグ」
2022年も自粛になる?(C)日刊ゲンダイ
オミクロン株について、SNS上で「ただの風邪」と楽観視する声が上がる一方、英国では気になる症状が報告されている。
英ヘルスサイエンス企業の「ZOE」の調査によると、英国内のオミクロン株感染者の半数に主な症状として、鼻水、頭痛、倦怠感、くしゃみ、咽頭痛に加え、思考力の減退を伴う「ブレーンフォグ」(脳の霧)が見られたという。
この症状になると、頭にモヤがかかったような状態になり、思考力や集中力が著しく低下するといわれている。 「ブレーンフォグ」はコロナ感染者の後遺症の特徴と指摘されてきたが、ZOEの調べでは鼻水や頭痛などと同様に「一般的な症状」として表れるという。オミクロン株はデルタ株に比べて入院や死亡リスクが低い可能性があるとはいえ、決して「ただの風邪」と侮れないのだ。
「体調を崩したときは往々にして思考力は鈍るものですが、後遺症になってしまうとなると話は別です。過剰な心配は無用ですが、感染拡大は止められないと思って行動した方がいいでしょう」(中原英臣氏)
昨春は3月下旬から第4波に見舞われた。今から始まる第6波が今まで以上のビッグウエーブにならないよう、用心するに越したことはない。
2千人以上看取った在宅医が語る「延命治療をやめるタイミング」とは

3/18/2018
週刊朝日ムック『さいごまで自宅で診てくれるいいお医者さん』(朝日新聞出版)の出版記念講演会が1月27日、朝日新聞東京本社読者ホールで開催された。『「平穏死」10の条件』などの著者で、同ムックを監修した長尾和宏医師が、延命治療のやめどきや在宅医の探し方などについて語った。講演の一部をお届けする。
* * *
自分の最期は自分で決める、これがなかなか難しいんですね。
自分の最期は自分で決める、これがなかなか難しいんですね。
国民の6割の人が自宅での最期を希望しているというデータがあります。しかし、現状、7割の人は医療機関で亡くなっているんです。願ってもかなわないのが現状です。
どんな病気になって死を迎えるかはさまざまですが、いずれにしても終末期を通じて死に至るわけです。突然死や事故死などを除けは、がんか認知症、心不全や呼吸器不全などの臓器不全症か、どれかにあてはまり、終末期になって死に至ります。
ただ終末期は年々、医学の発達とともにわかりにくくなっています。どこからが終末期なのかわからない、ということをまず知ってください。医者もよくわかっていないんです。
がんの場合、抗がん剤が発達してきています。余命1か月で、もうだめだと言われても、新しい抗がん剤などが劇的に効いて、余命が数年延びるという人がいます。臓器不全症も、現代の医学で改善できるんですね。心不全でも入院して治療したらまた元気になる。何年も生き延びることもあります。認知症に関しては、どこから終末期かはよくわからない。
だから私から提案したいのは、患者さんから「先生、私、もう終末期じゃないですか?」と、言いだしっぺになってみるということ。
平穏死は、終末期以降は過剰な治療は控えて、緩和医療はしっかり受けて、あとにある自然な最期を迎えるということです。
患者さんから言わないと、がんの場合、最期まで抗がん剤をうつことになる。本人がそれがよかったらいいと思いますが、私は家族に聞いてみたんです。「どうして死ぬまで抗がん剤をうつんですか?」と。そしたら「病院の先生が『もう来なくていい』って言ってくれなかったから、続けました」と言いました。病院の先生にも同じことを聞いたんです。そしたら「家族が連れてきたから、うちました」って。お互いお見合いっこしてるんですね。
なかには「そろそろやめますか?」と言ってくれるお医者さんもいますけど、言わない場合が多いです。
いずれにしても終末期は見えない。見えないけども終末期はある。自分は終末期にあるのかないのか、闘病生活の中でちょっと考えてほしいなと思います。
■平穏死の条件は脱水、その逆は溺れ死に
では、平穏死とは一言で言ったらなんなのか。それは”枯れる”ということ。枯れていく最期なんですよ。
人生とは水分含量の観点からいうと、水分がどんどん減っていくことです。生まれた時、赤ちゃんの水分は8割。成人は6割です。高齢者になると5割にまで減っていく。そして、平穏死寸前は4割くらいになる。
枯れてしぼんで水分含量が少なくなってドライになる。医学的には脱水という言葉。脱水と言うと悪い言葉のように思う人も多いと思います。急に暑くなって熱中症になって脱水になる、これはよくない。だけど、病気でがんの末期、認知症でも、脱水があったら実は平穏死。平穏死の条件は脱水なんですよね。脱水があると、苦痛が少ない。そして、かつ長生きします。
良かれと思って、最期まで点滴をすると、ある時点から命を縮めてしまう。それどころか、苦しみ出す。
平穏死の反対は、延命死です。最期に良かれと思って、点滴をたくさんすると患者さんを溺れさせてしまう。もう終末期なのに、高カロリー栄養の点滴をやっている人がいる。その結果、どうなるか。みんな溺れ死にです。
私は年間100人ちょっとの人を看取りますけど、みんな平穏死ですね。みんな枯れてます。がんの場合でも痛みが少ない。咳やたんで悩まない。呼吸困難がない、かつ、長生きできる、いいことばっかりです。
これはがんでも、認知症でも、心不全でもみんないっしょ。平穏死の概念は病気の種類を問いません。
心臓も何十年も動いていたら弱ってきます。水分含量が少ないからゆっくり動いています。そこにドバーっと点滴をしたら、心臓はパンクしてしまいます。たったそれだけのことなんです
病院のご遺体はみんな重たい。みんなむくんでます。パンパン。家のご遺体はみんな軽い。むくんでません。きれいなお顔ですね。
抗がん剤、点滴、延命治療……。私はやるなとは言ってません。やっていい。でも、いやだったらやめればいい。やるやらないではなく、いつやめるのかという問題なんです。延命治療をやめるタイミングはわかりにくいですから、患者さんのほうから「今かな?」って言ってほしいんですね。クエスチョンがついてていい。お医者さんもよくわからないですから、何度も話し合って、家族も含め、そして納得のいくやめ方をしてほしい。それをしないと平穏死は難しいんじゃないかと思います
では、平穏死させてくれるお医者さんをどう探せばいいのかと、よく質問を受けます。
自宅で最期まで診てくれる在宅医療は、ふつうの町医者、開業医でもしてくれるところはありますが、24時間対応してくれるのは在宅療養支援診療所です。この診療所は、1年間の看取りの実績、往診の実績を厚生労働省に届け出なければならない。看取りと往診をしっかりやっていることが条件なんです。
看取りの実績が多ければ多いほどいいわけではないですが、ある程度最低ラインはあります。やはり年に10人、都会であれば20人は看取りをしている診療所が望ましいかなと思っています。
それに自宅から近いことも大事です。近くないと往診が間に合わない。16キロ圏内でないと在宅医療ができないことになっています。あとは医師との相性も大事です。外来で何回か診てもらって確認するのも一つの方法です。
最期になってあわてて、いいお医者さんはいないかと探すのではなく、事前に調べておいたほうがいいですね。
(構成/医療健康編集部・杉村健)
共通テスト流出事件 女子大学生がネット上でシステムエンジニアの男性に協力依頼か

2/11/2022
大学入学共通テストの試験中に問題を流出させたとして、受験生の女性と協力者の男性が書類送検された事件で、2人が、インターネット上で知り合い女性が事前に協力を依頼していたことがわかりました。

月行われた大学入学共通テストでは、「世界史B」の試験中に、試験問題の画像が東京大学の学生らに宛てて送信されたうえ、問題を解くよう求められていたことが発覚していて、警視庁は、きのう、19歳の受験生の女性を偽計業務妨害の疑いで書類送検しています。
この受験生の協力者としてシステムエンジニアの20代の男性も書類送検されていますが、その後の取材で、この男性は、受験生の女性とインターネット上で知り合い、事前に協力を依頼されていたことが新たにわかりました。
受験生の女性は、スマートフォンを使い試験問題を動画で撮影して別の場所にいた男性に送信し、男性が動画を静止画に加工したうえでSNSで東大生らに送ったということです。 (11日11:25)