ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

東大に合格する家庭と落ちる家庭の「育て方」の決定的差

2025年02月12日 15時03分10秒 | 教育のこと
東大に合格する家庭と落ちる家庭の「育て方」の決定的差、「お受験ママ」で成功するのは中学受験まで



11/1(火) 10:02配信
31コメント31件

「自分はできるはずだ」と確信を持って取り組めるかが勝負です(漫画:©︎三田紀房/コルク)

記憶力や論理的思考力・説明力や抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。 その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。

漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当で、MBS/TBS系『100%! アピールちゃん』でタレントの小倉優子さんに大学受験の指導もする西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時には東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。

 【漫画で読む】「ドラゴン桜」で桜木先生が「人間は生まれ変われる」理由を説明するシーン


そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第34回はカルペ・ディエムに所属する現役東大生の黒田将臣氏が、東大生の親に多くみられる、子どもの育て方の特徴について解説します。 この連載のほかの記事はこちらからご覧ください。

 ■「お受験ママ」が通用するのは中学受験まで  

東大生の親には、どんな人が多いと思いますか。東大に合格するような家庭だから、子どもの勉強にたくさん口を出して、成績が下がったら怒る……そんな家庭を想像する人が多いのではないでしょうか。


 首都圏では受験に対する熱が年々高まっており、「お受験ママ」なんて言葉のとおり、親が子どもの勉強に大きく介入し、成績に対して一喜一憂する家庭が多くなっています。 

 しかし、そんな「お受験ママ」の家庭が成功するのは、せいぜい中学受験まで。東大受験する家庭の親の中には、「お受験ママ」の家庭ってすごく少ないんですよね。むしろおおらかで、受験勉強に限らず、生活面も含めてあまり人に対して怒らないような、優しくて穏やかな親を持つ子が合格している場合が多いです。


それはいったいなぜなのか、今日は解説したいと思います。まずは『ドラゴン桜』で、生徒を激励する桜木先生のシーンをご覧ください。  (外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください) 

東大合格する人は「自己効力感」を持っている  

いかがでしょうか。まずみなさんに知ってもらいたいのは、「自己効力感」という言葉です。 

 「自分にはできるはずだ」と確信して、「きっとうまくいくはずだ」と考えることができる自己への認知のことを指します。


 似たような言葉で「自己肯定感」というものがありますが、これは「ありのままの自分で大丈夫、自分には価値がある」という無条件の自信のことです。「これができなくても自分には価値があるはずだ」が自己肯定感で、「これができるはずだ」が自己効力感だと言えます。  

そして、東大に合格する人というのは、

「自己効力感」がある人が多いと思います。例えば模試の成績がよくなくてE判定を取ってしまったとしても、「それでもきっと次は大丈夫なはずだ」と受験を続けることができないと東大には合格できません。試験問題が解けず、どんなに不利な状況に追い込まれても、

「それでも何か打開策があるはずだ」と粘り強く問題を解くためには「自己効力感」が必要なのです。


 そしてそのためには、子どものときから、小さな成功体験をしてきた人が有利です。どんなに些細なことでもいいから、「できた」という経験があると、「次もきっとできるはずだ」という自信につながっていくのです。 

東大生の親は、その点において「ほめ上手」であることが多いです。例えばみなさんが親だとして、自分の子どもが積み木を作って「見て見て!」と言ってきたらどうしますか。 

 おそらく、とりあえず見てあげて、「はいはい、見たよ」と返したり、「うん、積み木いいね」と返したりすると思います。でもこれでは、子どもの自己効力感は高まりません。


 「見て見て!」というのは、ただ見てほしいから言っているのではなく、「自分としてはいい積み木の作品ができたから、ほめてほしい」という意味ですよね。そういうときに、

「よく作ったね!」「ここのところ、よく積めたね!」と具体的にほめてあげて、成功体験として記憶できるようにしてあげることが重要です。

 ■きちんとほめて、成功体験を作る教育をする 

 僕は小さいころ、どろんこ遊びがすごく好きだったのですが、どれだけドロドロになって帰ってきても、母は「よく遊んできたね!」と嫌な顔一つせずにほめてくれた記憶があります。

 小さなことですが、あれが東大受験のときに浪人しても「自分は合格できるはずだ」と信じる材料になっていたのかもしれません。  

要するに、きちんとほめて、成功体験を作ってあげる教育をすることが重要なのだと思います。そうすればきっと、大人になってからも自己効力感のある人間になり、いろんな挑戦をするようになるのではないでしょうか。 

 逆に、自己効力感が少ないまま大人になってしまったという人は、自分で自分をほめる習慣を作ったり、自分を肯定してくれたりする人を自分のそばに置くようにするといいかもしれません。

 桜木先生も言っていたとおり、人間は生まれ変わることができます。もし自己効力感が少なくても、人間は生まれ変わることができるのです。そう思って、毎日を生きるようにすると、何かが変わるかもしれません。

黒田 将臣 :現役東大生



コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さよならファミレス! コロナ... | トップ | 寒い日の夕暮れです »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「自己効力感」というより (舶匝)
2022-11-13 11:26:02
楽観主義。
最低限押さえるべき点を把握しているかどうか、だけでも差は出る。

「優しくて穏やかな親」の別解は、

一々干渉しない親。

米米clubとそのプロデューサーとの関係性に近い。
勿論、
一々成績を報告しない(たとえ極めて良くても)、という情報統制も一助になります。
(by 京大法卒)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

教育のこと」カテゴリの最新記事