(「河北新報」令和元年12月25日(水)付け記事より引用)
家賃倍増対応できず 全スタッフの雇用継続
障害者が中心となって働く仙台市太白区長町3丁目の古民家レストラン「長町遊楽庵びすた~り」が28日に閉店する。200
8年のオープン以来、障害者が接客や調理の補助を担当し、新鮮野菜を使った料理で人気を集めたが、古民家の家賃が上がり継
続が困難になった。関係者は「障害者に優しい長町を象徴する場所だっただけに残念」と惜しむ。
びすた~りはNPO法人「ほっぶの森」(青葉区)が築120年の古民家を借り、障害者就労の場として開設した。就労継続
支援A型事業所に指定され、最低賃金を上回る給料で知的、発達、高次脳機能などさまざまな障害者を雇用した。大規模改修し
た古民家は音響が良く、コンサートや芝居の会場にもなり、障害者アートの展示が行われたこともあった。障害者の就労トレーニングの場としても活用された。
ほっぷの森によると、来年2月以降の賃借契約を更新する際、古民家オーナーから2倍の家賃を提示されたという。これまで
も収支はぎりぎりの状態だった。移転も検討したが、条件に合致する物件が見つからず閉店を余儀なくされた。
16人のスタッフは全員、ほっぷの森が運営する東北福祉大仙台駅東ロキャンパス(宮城野区)内のカフェテリア「オリーブ」
などで雇用を継続する。オリーブは定休日をなくし、営業時間を延長して対応。高齢者世帯への配食サービスなど新たな事業も
検討する。
びすだ~りと同じ長町地区にある野菜販売の「びすた~リフードマーケット」、長町病院内のカフェ「JhoJho(じょじ
よ)」は変わらず営業を続ける。
ほっぷの森の白木福次郎理事長(72)は「みんなでつくってきた思いが強く、閉店はとても残念。障害者雇用の環境は厳しい
が、長町での経験を生かし、これからも就労の磯会を提供し続けたい」と語った。
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