(「河北新報」平成28年11月17日(木)付け記事より引用)
心身に障害のある人が携帯する「ヘルプカード」をご存じだろうか。災害時や緊急時に必要な支援や連絡先、かかりつけ医などを記し、周囲のスムーズな支援につなげる。仙台市が2014年にカード配布を始めるなど、東日本大震災後、普及に取り組む自治体が増えている。
「うちの子も困った時は黙っている。災害などで親とはぐれた場合、自分の事を発信できない可能性が高い」。知的障害のある子どもたちの通う光明支援学校(仙台市泉区)のPTA役員の一人も、中学部の息子にカードを持たせている。
PTAは昨年、教員の協力で独自様式のカードを作った。「書き方が分からない」と言う保護者も多く、研修会を先月開いた。利用する保護者は「『静かに声掛けを』と書くだけでなく、『相撲の話が好き』『手をこちょこちょすると安心する』と具体的に表現を」と助言した。
福祉関係者にさえ十分に知られていないとの話も出た。本人が言い出せなくても、「バッグの中にカードがあるかも」と思い出す人が周りにいれば何とかなる。カードを知る人が増えるのが大切だ。(2016・11・17)
心身に障害のある人が携帯する「ヘルプカード」をご存じだろうか。災害時や緊急時に必要な支援や連絡先、かかりつけ医などを記し、周囲のスムーズな支援につなげる。仙台市が2014年にカード配布を始めるなど、東日本大震災後、普及に取り組む自治体が増えている。
「うちの子も困った時は黙っている。災害などで親とはぐれた場合、自分の事を発信できない可能性が高い」。知的障害のある子どもたちの通う光明支援学校(仙台市泉区)のPTA役員の一人も、中学部の息子にカードを持たせている。
PTAは昨年、教員の協力で独自様式のカードを作った。「書き方が分からない」と言う保護者も多く、研修会を先月開いた。利用する保護者は「『静かに声掛けを』と書くだけでなく、『相撲の話が好き』『手をこちょこちょすると安心する』と具体的に表現を」と助言した。
福祉関係者にさえ十分に知られていないとの話も出た。本人が言い出せなくても、「バッグの中にカードがあるかも」と思い出す人が周りにいれば何とかなる。カードを知る人が増えるのが大切だ。(2016・11・17)