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(「河北新報」平成25年8月24日(土)付け記事より引用)
「手に取るように見て」
東北の授産施設が作る優れたデザインの手工芸品に光を当てる写真誌「実寸-Jissun」が発刊された。仙台市の若手デザイナーらが、障害者の手仕事のレベルの高さに関心を持ってもらおうと企画した。製品のイメージをより正確に伝えられるよう、実物と同じサイズで載せた。
手彫りで細かい羽の文様を表現したクジャクの置物や、丁寧に手縫いした革製バッグなど、東北6県の35施設の商品をカラー写真で掲載。製造過程や商品化に至った経緯も紹介している。
障害者の就労を取り巻く現状について、仙台市内の授産施設経営者に聞いたインタビューなども盛り込んだ。
編集や出版の中心を担ったのは、青葉区でデザイン事務所を経営する藤村和成さん(28)。東日本大震災後、ボランティアとして訪れた故郷の気仙沼市の避難所で、孤立しがちな障宝者の姿を目の当たりにした。「障害者と健常者をつなぐきっかけをつくれないか」と考
えるようになった。
建築を専攻していた東北大大学院修了後の昨年7月、授産品のアイデアを提案する事務所を設立した。ことし1月、友人6人と写真誌の編集委員会をつくった。施設に足を運ぶなどして魅力的な工芸品をピックアップした。
藤村さんは「後継者不足で地方の伝統工芸が廃れつつある中、福祉作業所は優れた工芸品を生み出す最後のとりでになる可能性がある。商品を手に取るように写真誌を眺めてもらい、その魅力に触れてほしい」と話す。A4判48警、1000円。仙台市青葉区本町の書店「火星の庭」のほか、ウェブサイト「実寸-Jissun」で購入できる。
連絡先は藤村さん090(6227)6303
「手に取るように見て」
東北の授産施設が作る優れたデザインの手工芸品に光を当てる写真誌「実寸-Jissun」が発刊された。仙台市の若手デザイナーらが、障害者の手仕事のレベルの高さに関心を持ってもらおうと企画した。製品のイメージをより正確に伝えられるよう、実物と同じサイズで載せた。
手彫りで細かい羽の文様を表現したクジャクの置物や、丁寧に手縫いした革製バッグなど、東北6県の35施設の商品をカラー写真で掲載。製造過程や商品化に至った経緯も紹介している。
障害者の就労を取り巻く現状について、仙台市内の授産施設経営者に聞いたインタビューなども盛り込んだ。
編集や出版の中心を担ったのは、青葉区でデザイン事務所を経営する藤村和成さん(28)。東日本大震災後、ボランティアとして訪れた故郷の気仙沼市の避難所で、孤立しがちな障宝者の姿を目の当たりにした。「障害者と健常者をつなぐきっかけをつくれないか」と考
えるようになった。
建築を専攻していた東北大大学院修了後の昨年7月、授産品のアイデアを提案する事務所を設立した。ことし1月、友人6人と写真誌の編集委員会をつくった。施設に足を運ぶなどして魅力的な工芸品をピックアップした。
藤村さんは「後継者不足で地方の伝統工芸が廃れつつある中、福祉作業所は優れた工芸品を生み出す最後のとりでになる可能性がある。商品を手に取るように写真誌を眺めてもらい、その魅力に触れてほしい」と話す。A4判48警、1000円。仙台市青葉区本町の書店「火星の庭」のほか、ウェブサイト「実寸-Jissun」で購入できる。
連絡先は藤村さん090(6227)6303