
(2020年8月訪問)
新型コロナウイルスの流行で、海外旅行はまだ気が引ける……。そんな貴方へ(?)。
異国へとGO TOできる素敵な景勝地が、北海道の桧山管内乙部町にあります。

場所は日本海に面した町はずれの滝瀬海岸。
「シラフラ」という不思議な名前のこの場所は、アイヌ語で「白い傾斜地」を意味するそうです。
高台にシラフラを見下ろせる展望スペースがあったので、まずは立ち寄ってみます。

おぉ~!予想以上に壮観!
いやが上にも高まる期待!


案内板に従い、住宅街の奥の駐車スペースへ。
滝瀬海岸へと続く細道を降りて行きます。

ものの数分で海岸へと降りることができました。
この辺りの地質は、数百万年前の火山の噴火で火山灰が堆積したものらしく、独特な景観となっています。


そして忘れてはいけない海岸のもう一つの見どころ「くぐり岩」。
かつて乙部町は「ニシンの千石場所」と呼ばれるほどニシン漁で栄えた地域。
約400年前に、かつての漁師たちがニシンを運ぶ陸路に使うため開けた穴だそうです。


さて、いよいよシラフラへ。
早朝ということもあってか、人っ子一人いない静かな砂浜をしばらく歩いていくと……見えてきました。



……北海道で生まれ育ってもうすぐ30年ですが、見た事の無い光景が目の前に広がっていました。
噴火による軽石が海底の貝類などと共に堆積し、隆起して出来上がった地層との事で、高さ数十メートルの白亜の断崖が5~600メートルほど続いています。
あいにく曇天なのが残念ですが、それでも圧巻ですよね。

正直、この場所の存在はつい最近まで知りませんでした。
訪れる人もそう多くはなさそうで、知る人ぞ知る超穴場の景勝地といったところでしょうか。
調べてみると夕陽がとても綺麗との事で、晴れている日にまた訪問してみたいところです。
シラフラ
北海道爾志郡乙部町字滝瀬