ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

家族で大阪旅行 その4

2023-08-21 23:58:20 | 旅行(道外)2020~
2日目 午前11時 ~淡路島上陸~

島へ渡る前に、公園内の「橋の科学館」へ。

定年まで建設業にいた父が楽しんでくれるだろうと、「海上舞子プロムナード」と共に楽しみにしていた場所……(*^_^*)。

記念館前には、橋のケーブルを模したベンチが。

直径1.1メートルとの事です。
こういうつり橋のケーブル、てっきり太い鋼の一本で出来ているのかと思っていたのですが、明石海峡大橋の場合、直径5.23ミリの亜鉛メッキ鋼線を123本束ね、その束をさらに290本集めて太い一本にしているそうです。断面を見てみるとその構造(プレハブストランド工法)がよく分かります。
面白いですね~。

入場料300円を払い、館内へ。

明石海峡大橋をはじめ、瀬戸内海に架かる橋の歴史や保全技術などを紹介しています。
実際に使用された明石海峡大橋の風洞実験模型(長さ40メートル)が目を引きます。


明石海峡大橋の建設の様子は模型や当時の写真、パネルなどで分かりやすく展示。
アンカレイジと呼ばれる基礎を双方の陸地に造り、海底地盤から支える主塔基礎→主塔架設と建設、ケーブルを架設した後に道路が通る桁を取り付ける工程。
1988年5月に着工し、開通は10年後の1998年4月。なお建設中に阪神淡路大震災で地盤がずれたものの工事継続に問題は無く、建設中の死者はいなかったとの事です。

一緒に博物館などへ行くと、いつも私より早く見学を終えてしまう父なのですが、今日ばかりは専門分野であるため興味深げに見入っていました。父に解説してもらいながら楽しく回ります。
そして今日初めて知ったのですが、なんと父、同じつり橋である室蘭・白鳥大橋(全長1380メートル)の主塔基礎工事に携わったのだとか(1980~90年代)。
何度も自家用車で通っていたのに知らなかった……。

かつて「なぜ建設関係の仕事を選んだのか」と聞いた時、「自分の携わった建造物が半永久的に残り、人々の役に立つのが嬉しいから」と答えてくれた父。
改めて、すごい仕事をしていたのだなぁ……という事を再認識しました。
工事の様子を説明しながら先を行く父の背中は心なしか誇らしげでした。


正午。

橋の科学館の見物を終え、いよいよ橋の向こうへ見えている淡路島へ向かいます。
明石海峡大橋は高速道路しか通っていないので、舞子公園からすぐ近くの高速舞子ターミナルから高速バスを利用することになります。
ターミナルで時刻表とにらめっこし高架5階の乗り場へ出ると、橋へと延びる高速道路本線がすぐ目の前に現れ、なかなか壮観な眺めでした。

午後0時5分発 五色バスセンター行きへ乗車!

長大な橋から瀬戸内海を見下ろす車窓も中々楽しいです。
さて、島と言っても東京23区と同じくらいの面積、約592平方キロメートルという大きさの淡路島。
うず潮で有名な四国側の鳴門海峡が魅力的なのですが、距離にして約52キロ……。
その他、阪神淡路大震災でずれた断層が保存されている「北淡震災記念公園」や、手作り秘宝館もあるナゾのパラダイス(珍スポット)も気になりますが、時間的にパスします。
ここは大人しく淡路島の玄関口かつ観光拠点の淡路インターチェンジを満喫します。
舞子のすぐ次の停留所で、片道420円です。

午後0時10分、淡路インターへ到着!

高速道路のインターチェンジに併設して、お土産屋さんや飲食店などが入った淡路ハイウェイオアシスがあり、バス停からてくてく歩いて「オアシス館」へ入館~。


淡路牛、淡路ポークや旬の海鮮などが食べられるフードコートは天井のガラスから日が差し込み、いかにもリゾート風で良い雰囲気。なかなか賑わっています。
父と軽くしらすおにぎりを頂きました。
また、お土産屋さんを回り、夜にホテルで食べる用&母、妹へのお土産を選びました。
父のチョイスでタマネギせんべいと、お洒落な神戸プリンに決定~(神戸行ってないけど)。


タマネギせんべいを買いましたが、どうやら淡路島はタマネギが有名らしく、館内にはご当地キャラの淡路タマ子さんの巨大オブジェがありました。
「なんか黒柳テツ子に似てるな~」と思ったら……明らかに意識している掲示物が(^_^;)笑

そしてここ淡路ハイウェイオアシスには、是非体験しておきたかったアトラクションが。

世界初!タマネギスープが出る蛇口!

淡路島産タマネギ100%使用のスープを、なんと無料で頂くことができます。太っ腹~。
蛇口をひねってみるとかなり熱々!でも良い香りのコンソメスープで美味しい~。
常に行列ができており、大盛況でした。


次回!2日目ラストです。
ゴジラ出現!
続く。
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家族で大阪旅行 その3

2023-08-08 00:55:01 | 旅行(道外)2020~
2023年6月3日 ~男2人旅~

おはようございます。
夜のうちに前線が遠ざかってくれたようで、昨日の大雨が嘘のような気持ちの良い青空です!
よかった!!


本日は女性陣、男性陣とで別行動日。
妹と母は一日いっぱいユニバへ。私と父は丸一日自由行動となります。

スーパーの懸賞で、2人ぶんのユニバチケットが当選した事がきっかけとなった今回の旅行。
女性陣にとっては本日が旅のメインとなるわけですが、さて男性陣はどうするか。

出発前、父と共に楽しめそうなプランを色々と考えました。
万博記念公園?日本最大の前方後円墳・仁徳天皇陵?う~ん。

色々考えながら、視野を大阪府外に広げたところで良い行程を思いつきました。

瀬戸内海を見に、兵庫県の淡路島へ行く。

旅番組の影響か、前々から「瀬戸内海を見てみたい」と言っていた父。
私も父と旅行の話題になるたび、かつての四国一人旅を思い出しながら「あの澄んだ海はぜひ見てほしいし、土木に携わる父なら瀬戸大橋や記念館も楽しめそう!」と話していました。
さすがに瀬戸大橋のある岡山県までは遠いのですが、兵庫県の淡路島なら大阪から1時間ほどで行けることが判明。
淡路島は私もずっと気になっていたものの未踏破の場所だし、島に渡る明石海峡大橋にも行くのは初めて。そして嬉しいことに、こちらにも橋の記念館があるではないですか!

これ以上最高のプランは無いですよね(*^_^*)。
ずっと思い描いていたものの、実現させるのは難しいと勝手に諦めかけていた旅。
素晴らしいタイミングでついに実現しそうです!

朝8時に4人でホテルを出て、近くの喫茶店でモーニング。

出発前にネットで調べたお店が閉店しており、別の老舗喫茶店に入ったのですが……。
接客の評判があまりよろしくなく、確かに店員さんが感じ悪い……(^_^;)。店内タバコ臭いし。
まぁ、モーニングセットは美味しかったし、私は9年前の京都でも最悪の体験をしてるので別にいいけど。関西にはこういう所もあると割り切ります(笑)。

途中まで方向が一緒なので、日本橋駅で近鉄奈良線・尼崎行きに乗車。

ユニバへ向かうJR「ゆめ咲線」の西九条駅で女性陣とお別れし、我々は兵庫県の尼崎駅まで行き阪神本線姫路行へ乗り換え。

車内はやや混雑していたものの、辛うじてボックス席に座ることが出来ました。
阪神甲子園や神戸の西宮(地下)などを車窓から眺めながら、1時間ほど揺られて……。

午前10時8分、舞子公園駅で下車!

淡路島へ渡る明石海峡大橋のふもとの駅です。島へ行くには近くの高速舞子ターミナルからバスに乗り換えることになります。
橋の記念館は徒歩ですぐの舞子公園内にあり、まずはここ舞子で景色と記念館を楽しもうと公園内へ進みます。
そして……。

ついに到着!明石海峡大橋!



世界最大級のつり橋と言われる明石海峡大橋。
完成したのは1998年で、長さ3991メートル、主塔の最も高い部分は298.3メートル。最大支間長は1991メートル(世界第2位)となっています。
橋の上には高速道路の神戸淡路鳴門自動車道が通っており、通行は有料。
想像以上の大きさ、迫力満点です。



海沿いの遊歩道から、青々とした瀬戸内海を父と眺めます。
父との夢がようやく叶いました。
せっかくの景色、雨だったらどうしようと出発の一週間前から心配していたのですが、文句なしの晴天に感謝です。父も感無量のご様子(^_^)。
橋の向こうにはこれから渡る淡路島が見え、いやが上にも期待が高まりますね。
なお、今回の旅まで知らなかったのですが、ここ舞子と淡路島の間の海底が阪神淡路大震災の震源地だということです(1995年発生なので当時橋は工事中)。

公園内に建つ重要文化財の「移情閣(孫文記念館)」

神戸の中国人実業家・呉錦堂(1855~1926)が建てた別荘です。
異国情緒あふれる特徴的な外観は本館と八角三層の楼閣(大正4年築)で構成。かの孫文が大正2年の来日中、本館の食事会に招かれたことにちなんで、現在は日本で唯一の孫文記念館になっています。
(今回は未訪問)


さて、公園から明石海峡大橋の途中まではエレベーターで昇ることができ、「舞子海上プロムナード」という海を見下ろす回遊式遊歩道があります。
実は今日の訪問でかなり楽しみにしていた場所……。
入場料金300円を払い、海面から47メートルの高さ(8階)まで一気に上昇~。


エレベーターを出ると、すぐに金網で覆われた半屋外の遊歩道に出ました。頑丈そうな鉄骨を間近に望め、これまた迫力満点。
橋を通る車の音、揺れがじかに伝わり意外とスリリングです。
全長317メートルあるようで、にぎやかなアジア系の観光客グループに続いて歩いていきます(ここにも外国人たくさん)。


先ほど散歩した舞子公園と移情閣を見下ろすことができます。
公園内には移情閣の他にも「旧木下家住宅」「旧武藤山治邸」といった歴史的建造物が保存されており、散策すると楽しそうです。


望遠鏡完備の屋内展望台やお洒落なカフェレストランを経由し、遊歩道の折り返し地点まで来ました。
休憩用のベンチがありますが、金網しか遮るものが無いので悪天候の日などは怖そうです。
車の音と揺れも相変わらず凄いし。


なかなか間近で見れない橋桁の構造に見入ってしまいますね。
メンテナンス用の通路や階段が続いているのが見えますが、高所恐怖症の自分は絶対に歩けないだろうな……(^_^;)。


ぐるりと環状につながっている遊歩道、途中には舞子プロムナード名物の「丸木橋」がありました。
陸地から明石海峡へ150メートル突出している遊歩道なので、ガラスのはるか下に海を見下ろすことができ、絶好の記念撮影スポットです。
私は恐る恐る歩いたのですが、父は高所は余裕そう。記念写真を撮り合いました。

次回!記念館&島上陸!
続く。
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家族で大阪旅行 その2

2023-06-30 23:09:34 | 旅行(道外)2020~
1日目 午後4時 ~兄の使命~

通天閣内の展示をサクッと見てから、地下鉄恵美須橋駅方面へ。

通天閣さん、2013年訪問時の「グリコの歴史」コーナーや100年前の「ルナパーク」関連の展示は相変わらずで、キャラ濃いめ。
むしろ、前回は無かったと思われる外付けのタワースライダー(高低差20メートル、全長60メートル!)が増設されていたりして進化していました……(^_^;)。
見学通路の所々にコインを入れるアトラクションもあるのですが、「続けてお金を入れると楽しいよ!」という表記が図々しいというか商売上手というか(笑)。
なお、タワースライダーはさすがに体験しませんでした……。


雨は相変わらず強いのですが、地下鉄駅まで「通天閣本通商店街」のアーケードが一直線に伸びているのがありがたい。
どこかの店主なのか近所のおっちゃんなのか分かりませんが、歩道にパイプいすを置いて談笑しています。所々から紙タバコのにおいが漂ってくるのが今となっては珍しいというか、古き良き下町らしいですね。このあたりの雰囲気はやはり好きです。



駅の入り口で振り返って、最後に通天閣をパチリ。
やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」がよく似合う風景……と私は思います。


大阪メトロ堺筋線に乗車し「近鉄日本橋」駅で下車。(阪急の車両に乗れて嬉C)

さて、チェックインにちょうど良い時間なのでホテルへ向かいます。
今回はユニバからアクセスしやすいこと、家族4人でゆったりくつろげる温泉付きの宿であることにこだわって決めました。
道頓堀を横目に、建物がひしめく裏道へ……。

旅館くら本(大阪市中央区島之内2丁目11−7)

道頓堀の繁華街に近いので喧騒が心配だったのですが、意外にも静かな場所で雰囲気も良く一安心。
チェックイン時、旅行支援の「大阪いらっしゃいキャンペーン」プランを提案してくれ、当初の金額より1万円引きになったうえ、大阪市内で使用できるクーポンを1人につき3000円分ゲット。ありがとうございます(*^_^*)
お部屋の写真を撮り忘れてしまったのですが、最上階の広々とした和室でした。
小さいですが、1階には共用の大浴場もあります。まさに私の思い描いていたお宿といったところ。

少しくつろいだ後、夕食を食べに道頓堀へ。



一家4人で大阪食い倒れ、夢のようではありませんか(*^_^*)。
雨が降ったり止んだりする中、最もにぎやかなエリアを目指します。
先ほど、難波駅で待ち合わせ中に妹が調べてくれた評判のお好み焼きのお店に行くことにしました。

ぼんくら家道頓堀店(大阪市中央区道頓堀1-5-9)

午後7時で混んでいましたが、幸い席が空いていました(*^_^*)。名物の「ぼんくら焼き」と焼きそば2種類を頂く。
お料理上手な母が居るとはいえ、お好み焼きをイチから作るのは北海道民にはハードル高いぞ……と心配しましたが、完成されたお好み焼きが鉄板で運ばれてきて、それをテーブルの鉄板で熱いまま頂く……というスタイルでした。
店内はほぼアジア圏の観光客でかなりにぎやかでしたが、久々に4人で酒(とジュース)を飲み交わしながらのんびりし、非常に楽しい時間でした(*^_^*)。

夕食後、夜の道頓堀へ!


大阪万博のEXPO2025のオブジェがもうありますね~。
にしても、金曜日の夜ということもあってかなり混んでいるのですが、すれ違う人の8割方が外国人観光客といった感じでビックリ。
インバウンドが戻ってきているのは嬉しいですが、大阪ってこんなに海外から人気だったのか。

人でごった返す中、はぐれないように気を付けながら、私の先導でグリコ看板の「戎橋」(えびすばし)へ向かいます。
道中、くいだおれ太郎が見たかったのですが、なぜか中座くいだおれビル前には姿が見えず……。
出張中だったのか、場所が変わったのか……?少し残念。

そしていよいよ……!

着きました!戎橋!


私は何だかんだ言って来るのは3度目なのですが、やはりここは大阪に来た~!と特に実感させてくれますね。大好きな場所です。
念願の道頓堀初訪問となった父はとても嬉しそうでした(*^_^*)。

グリコ看板の前でみんなで記念撮影。私は周りの風景も何枚か撮っていたのですが……。
戎橋の上、キャッチなのか分かりませんが、ウロウロする怖そうな男の人がまぁ多いこと。
私が写真撮影で立ち止まったわずか数分の間で、先を行く妹がチャラい男に話しかけられている(汗)。
大慌てで妹へ駆け寄り、手を引っぱって彼氏のフリ……?で退散。ふぅ~。

こういう時って、彼氏のフリをするのか、威圧感満点で兄アピールするのかどちらが効果的なんでしょうかね~?
原宿でスカウトに声を掛けられた経験もあるという妹、この数年でナンパされるのは割と慣れた?ようですが、良い気分ではないだろうと思われます。
※妹は真面目な人間なので都度適当に流して断っているとのこと。

「相合橋筋商店街」をぶらり。

宿に戻る途中、「ここ楽しそうだね」という父の希望で歩いてみたのですが、良い雰囲気の大衆居酒屋が連なっていてこれまた違った魅力がありますね。
吉田類が大好きな父にとっては大変心に響く風景だったようです。
相当歴史のありそうな喫茶店もあり、ここは明日時間があったら来てみようと約束して宿へ戻りました。


夜、部屋で寝っころがりながらニュースを見ていると、今日の大雨関連の話題が。
何と我々が関西空港を出た数時間後に南海電車もストップしたようで、現在の空港はほぼ陸の孤島状態という事が分かりました。ロビーの大変な状況の映像を見て胸をなで下ろします。
交通情報を見ると新幹線も現在ストップ中。もう少し遅ければ、全員が大阪中心部に辿り着けず旅が台無しになっていましたね……。
善人の塊みたいな4人が揃った我が家なので、運が味方してくれたのでしょうか……。

さて、嬉しいことに、明日の天気は打って変わって晴れ予報
妹と母はユニバへ。その間、私と父は男2人で別の場所を観光します。


次回!2日目、どこへ行くでしょうか?
続く。
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家族で大阪旅行 その1

2023-06-24 01:58:39 | 旅行(道外)2020~
思わぬことに、私、妹、父、母の家族4人で大阪へ旅行することになりました。

全ての始まりは昨年10月。
家族LINEに突如投下されたのは「ユニバーサル・スタジオのペアチケットが当たった!」という母からのメッセージ。
スーパーで2000円ぶん買い物するともらえる応募券を何枚か送っていたそうで、見事当選!となったようです。

チケットは2枚しかありませんが、どうせなら家族4人で大阪へ行こう!という話に。
期間は2泊3日。関東民の妹とは大阪で落ち合い、1日目、3日目は4人で観光。
ユニバチケットは2日目に母と妹が使用し、それほど興味の無い私と父は男2人で別行動という修学旅行プランを作成しました。

父、母が定年退職し、妹が関東へと上京した現在、いつか本州に家族旅行したいね~と話題には上がっていたのですが、まさかその舞台が大阪になるとは。
何だかんだ言って私は大阪3回目、妹も友人らとユニバに通っているようで何度か訪れているようですが、父と母は初訪問。
そもそも本州自体およそ20年ぶり?(※母は昨年久々の関東訪問済み)との事で、旅行慣れしている私たちが引率・護衛しなければなりませんね。責任重大です。


2023年6月2日 ~豪雨の大阪へ~


緊張からかずいぶん早くに目が覚めてしまい、午前6時の始発のバスで苫小牧から新千歳空港へやってきました。札幌から向かっている父と母は当然まだ到着していません。
とりあえず搭乗券を発券し待機します。

心配なのは、西日本へ台風が近づいている関係で、関西エリアは災害級の大雨との予報が出ていること。
飛行機の運行状況を注視していますが、先ほど発った神戸空港行きは「視界不良で引き返す可能性」の案内が出ていました。
我々の便は今のところ定刻運行予定のようですが……。

札幌市内が朝ラッシュで混んでいたようで、父、母が到着したのは搭乗手続き終了の数分前でした。
慌ただしくゲートをくぐります。

9時25分発 ピーチ102便

慣れない飛行機で離陸は大丈夫かな?と2人を心配したのですが、どうやら大丈夫だったよう。
空の景色を見てもらいたかったのですが、悪天候で雲しか見えません。残念(^_^;)

窓側の席の父と話していると、ずいぶんと父の眼鏡が傷ついている事に気づきました。
定年まで測量関係の仕事をしており、機器を覗き込む際にレンズが当たってボロボロになってしまったのだそう。
退職から2年以上経ちますが、そんな眼鏡を未だに使っていたのか。これはいけない。
ちょうど誕生日も近いので、父には新しい眼鏡をプレゼントすると約束しました。

そんなこんなで関西上空へ入ると、やはり天気が荒れているためか揺れが激しくなってきました。
着陸をやり直す場合があります」というアナウンスに不安になりましたが、何とか一発で空港へと着陸してくれました。

午前11時半、関西空港へ到着!


雨は中々の本降り。
なんとも最悪なことに、降り立った途端にあちこちのケータイからJアラートが鳴り出しています。
どうやら関西圏に大雨・土砂災害警報が出ている模様。
妹は関東から新幹線で向かっており、これからJRの大阪駅で待ち合わせの予定ですが「ものすごい雨」で遅れているらしいです。

さて、我々も大阪駅へ移動すべく、すぐさま駅へ。
海外の観光客で溢れかえるなか、乗り換えなしで大阪駅へ行けるJRの切符を買い、ホームにいた快速電車へ乗り込んだものの……。

行先を確認するのに夢中でしばらく気付かなかったのですが、全く動きません……。
なぜか中国語と韓国語の自動アナウンスしか流してくれないのでイマイチ状況が分からなかったのですが、どうやら倒木が発生している路線もあるとのことで、空港線も含め運行見合わせ中となってしまっているようです……。

う~ん、これは最悪な状況……。待っていたら動いてくれるか?

隣のホームに停車している南海電車も完全ストップしているかと思いきや、しばらくするとホームから出て行きました。
JRの車内から注視していると、その後も入れ替わりで発着が行われているので、ダイヤは乱れていますが運行されているようです。

15分ほど待った後、母と「南海で移動しよう」と話し合い、急いで切符を払い戻して南海のなんば行き急行へ飛び乗りました。やれやれ……。


本降りの雨の中、南海は所々徐行しつつも進んでくれました。やはり私鉄はすげぇな。
途中、いくつか大きめの河川を渡ったのですがかなり増水しているようで、近くにいたおじさんが「うわぁ……」と声を上げていたのが印象的でした。
大丈夫かね~、この旅。

新幹線で新大阪へ到着した妹へ、とりあえず南海でなんばを目指している旨伝えたところ、あちらも難波駅へ来てくれるとのこと。
という事で待ち合わせ場所は難波に決定です。

午後1時50分、南海なんば駅へ到着!

どうにか大阪中心部へ到着できて良かったです(^_^;)。
妹は地下鉄御堂筋線の改札口で待っているとのことで、私を先頭に父、母と喧騒に揉まれながら地下街を彷徨います。

所々迷いながら、ようやく御堂筋線の中央改札へと辿り着くと……。いました、妹が!\(^o^)/
私は昨年7月のケヤフェスから10か月ぶり、父、母とは前回の帰省以来約1年ぶりの再会です。
すかさず妹へハグする母。穏やかな笑顔でそれを見つめる父。
大阪のド真ん中で、久々に家族4人が揃いました。


鉄道ダイヤの乱れで昼食も食べられていないので、まずはひと息つきましょう……と難波駅地下の喫茶店に入りました。
金髪の若い女性店員さんが素晴らしい関西訛りで嬉しい。

すっかり小食になってしまった両親、ずっと小食の妹、旅行の時に小食になる私と、とにかく食べない我が家なのでハンバーグセットやサンドイッチを皆で分けました。
久々に息子と娘が揃ったためか、父と母のおもてなしがすごい。
自分のぶんのハンバーグやご飯を次々に我々の方に渡してくれ、勢い余って私のグラスにご飯の塊が落水し爆笑。
これぞ我が家です。やはり一家が揃うと楽しいですね。


さて、日本橋にある宿を予約しているのですが、チェックインは午後5時
雨で遅れたもののまだ時間があるので、当初の予定通り、大阪一発目の観光として通天閣へ行こうという事になりました。
しばらく近況報告を楽しんだのち、移動します。

地下鉄御堂筋線に乗車し「動物園前」駅で下車。

大阪に来た事を実感できる、列車の接近メロディや警笛にワクワクしますね。
地上へ出て、新世界へ向かうガード下をくぐった途端に漂う男性のポマードの臭い……。
あぁ~、下町に来たねぇ。
そしてそのままアーケード街へ。


今回の旅のプランを考えたのは私なのですが、こだわったのは北海道→大阪への場面転換ともいうべきか。
初体験の父と母には、いきなりコッテコテのTHE大阪名所にブッ混んで「大阪に来た!」と一瞬で実感してもらいたかったのです。
結果的に、新世界アーケード街~通天閣へのルートを最初に選んだのは大正解でした。

この辺りを歩いたのは私も初めてだったのですが、狭いアーケードにひしめくように並んでいたのは居酒屋や射的の店、昭和感漂うゲームセンター。
雰囲気満点の囲碁・将棋会所、ガラス戸の向こうは年配の方々で満員でした。
北海道では夏祭りの時しか感じられない空気が、ここでは日常なのか。

アーケードを出ると、建物の向こうに通天閣の頭が見えてきました!
はやる気持ちを抑えながら強くなる雨の中、私イチオシのポイントへと引率。



ここは2014年の関西旅行の際、特に感動した光景の一つです。
残念ながら、名物だったフグの巨大看板が撤去されてしまい少々残念ですが、それでも大阪を象徴する風景ですよね。
家族で写真を撮り合いました。

通天閣の展望台へと登ります。

何やら外装が工事中のようで、足場に覆われていたのがやや残念でしたが展望台は通常営業。ビリケンさんとも再会できました(*^_^*)。係員さんに頼んで4人で記念撮影もしてもらいましたよ。

あべのハルカス・天王寺動物園方面


低い雨雲であべのハルカスが霞んでいますね……(^_^;)。
父が街並みを見下ろしながら「来たんだねぇ大阪……」と感慨深げでした。
ずっと通天閣を見てみたかったみたいですので、来られて良かったです。

難波・大阪駅方面

「鉄コン筋クリート」の宝町のような景色は健在でした。
個人的に西成あいりん地区の様子を見たかったのですが、いまいち場所が分からず……。
後で知りましたがJRの天王寺駅から南側、通天閣からは「スパワールド」の後ろに広がる場所のようですね……。

次回!道頓堀で夕食!
続く。
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関東横断ドライブ2022 その4(最終回)

2022-09-03 00:35:13 | 旅行(道外)2020~
7月22日 午前10時。

鳴沢氷穴から車で数分の場所に、先述した富岳風穴があります。
時間の都合上、こちらの見物は見送ろうかなと考えているのですが、入り口に土産物などを販売する森の駅があり、せっかくなので立ち寄りました。


……というのは口実で、実はこの場所、樹海を良からぬ目的で訪れた人の玄関口でもあるという裏の顔を持っています。
不謹慎ですが、負のイメージで有名なエリアを見てみたかったのです。
先ほどの森の駅や隣接するバス停は自殺者がよく利用するという噂。広大な駐車場は定期的に警察車両が臨場して騒がしくなるといいます。


そして深い森へと続く細い入り口には、あまりにも有名な看板が……。
逆に自殺者を増やすとかいう理由で数枚は撤去されているという噂ですが、まだあったのですね……。
道路沿いの目立つ場所にあり、一見小奇麗な観光地に異様なムードを加えています。


「森の駅」から富岳風穴の入り口までは5分ほど歩くようで、ご覧のように開けた遊歩道が整備されています。
風穴には入りませんが、樹海の雰囲気を味わいたかったので妹と少し歩いてみました。




とても歩きやすい遊歩道ですが、両脇を見るとお馴染みの木々が入り組んだあの風景。
青木ヶ原樹海は溶岩流が固まった地表に樹木が生い茂っているため起伏が非常に激しく、足元が悪いため不用意な探索は危険との事。
複雑な地形故に方向感覚が狂いやすく、人の手がほとんど入っていない事もあり遭難リスクも高いです。
実際、青木ヶ原樹海は自殺者の他に、面白半分で探索に入り出られなくなってしまった人の遺体も見つかっています。

心理学上、自殺者は遊歩道から左側の森へ入る」「実は遺体は道から見える場所でよく見つかる」など、思わず全くありがたくない樹海ガイドをひけらかしてしまいましたが、妹は距離を置かず付いてきてくれました(笑)。
なお、妹は「樹海ではコンパスが利かなくなる」というイメージを未だに持っていたようですが、ガセと伝えておきました(^_^;)。

富岳風穴の入洞口(350円)まで遊歩道を歩き、引き返しました。
天気も次第に良くなってきて、先入観が無ければ緑豊かな気持ちの良い散策路でしたよ。
富岳風穴はいつか本格的な樹海探索時の楽しみに取っておくことにします。


午前10時半。

樹海周辺には、富士山噴火の溶岩流によって分かれて出来た富士五胡が点在しています。
この旅が決まった時から、何となく富士山をバックに湖を撮りたいと思っていたので、撮影ポイントを探しながら近くの西湖河口湖をぐるりと回ってみることにしました。

興味のない樹海と洞窟探索に連れ出してしまい、妹の機嫌が心配でしたが、コンクリートジャングルの都心で毎日テレワークしている身には良いリフレッシュになったよう。
久々に自然に触れたわ~来れて良かったよ!」と意外にも楽しそうです。
路肩にニホンジカのペアが見えたようで喜んでいました(^_^)

西湖の湖畔でひと休み……。

富士山がバックになるように北側から回ってみましたが、山に囲まれてここからは見えないようですね……。
湖と一緒に記念撮影し合ってたら、湖面にはカワウと思しき数羽の鳥。
ちょうど食事タイムだったようで、垂直に潜ったと思ったらドデカい魚をくわえて浮上してきて、そのまま丸呑み!!決定的瞬間に2人で大喜びでした(*^_^*)。
……なお、西湖には未確認生物(UMA)のサイポゴがいる噂ですが、残念ながら現れず(笑)。
富士山麓はミステリアスですね。

西湖を外れて少し走ると、お次は富士五湖で2番目に大きい河口湖の湖畔に出ました。
晴れていて気持ちいい!
ここでようやく富士山が湖の向こうへ見えました。相変わらず頂上は雲の中だけれど(^_^;)。

午前11時10分、河口湖自然生活館へ寄り道。



ラベンダー畑の向こうに湖と山を望む。この辺は絶好のフォトスポットとして定番の場所らしいです。
……それにしても、全景は見えないですがこうやって富士山をしっかり拝むのは生まれて初めてかもしれません。就活の時に羽田空港からボンヤリ見えたくらいですからね(^_^;)。
駐車場に入るまでは少しだけ頂上が見えていたのにな……。やはり山の周辺は雲の流れが早いんですね~。

午前11時半、湖近くの「ほうとう不動」で昼食!

不動ほうとう(税込1210円)をいただく。
今回の旅、せっかくなので山梨県名物のほうとう食べたいよね~と当初から話していたのですが、昨夜はライブが終わるのが遅かったために食べられず。
今日こそは!と口コミで良さげな店を調べてようやくありつけました!(*^_^*)
先客に団体がいたため品物が全然出てこないというトラブルはありましたが、コシのある味噌仕立ての太麺、たっぷりのキノコに山菜とかなり食べごたえがあり、待った甲斐がありました……。
ごちそうさまです。

午後0時半。

レンタカー返却までの移動時間を考え、名残惜しいですがこの辺で山梨県を後にすることにします。
ナビで最短ルートを検索しますが、第一希望だった圏央道ルートがETC専用だったためボツ(※ホルマリンは非ETC会員)
初日で懲りたのでもう東京都心は絶対走りたくないと思っていましたが、やむなく帰りも首都高ルートを使用することに……。m(__)m


……ナビによると、第1目的地・妹の自宅付近の到着予想時刻は午後3時半。
首都高で渋滞に巻き込まれる事を想定し、空いているうちに飛ばしておいて東京最終決戦に備えます(笑)。
妹が助手席で眠る中、安全運転を心掛けつつも100~120キロをキープ……軽くて重心の低いヤリスさんならもう慣れたものです。

八王子ジャンクション付近(確か)で案の定渋滞に巻き込まれましたがダラダラ進み、午後2時過ぎに中央道から首都高新宿線へ突入。
道路から東京都庁NTTドコモビルが見えて嬉しかったです(*^_^*)。


中央環状線の流れはそれなりで何とかクリアしましたが、荒川を渡る直前で事故渋滞に巻き込まれ……やれやれ。
浦和の某駅に到着したのは当初のナビ通り午後3時半で、結局プラマイゼロでした(笑)。
残念ですが、ここで妹とはお別れです。次は北海道に帰省した時に会おう!

無事に送迎完了し、あとは空港へ向かうだけ!

浦和の町中を抜け、お次は東関東道へ……。ここからさらに1時間半ほど掛かります。
ラジオから微かに聞こえる渋滞情報に気を揉んでいましたが、反対方向だと分かりひと安心。

道路の向こうにスカイツリーが!!

首都圏の通過は本当に予定外ウンザリといった感じだったのですが、こうやってスカイツリーや都庁などを横目で見られたから良しとするか……(^_^;)。

そして。

午後5時半、無事に成田空港へ到着!レンタカー返却!!

移動距離510キロに及んだ関東横断ドライブ、無事に完走です。
最初はどうなるかと心配だらけの旅でしたが、大きなトラブルに巻き込まれる事なく終えることができました。
図らずも、雑踏の首都圏を運転するというなかなか出来ない体験となり、自分の運転技術にも自身がついた気がします。
振り返ってみると楽しかったかな……?とは思いますが、来年以降またやるか?と聞かれたらもうやらないと思います(笑)。今回の旅で北海道から山梨へ行くのはメチャクチャ大変という事が分かってしまいましたからね……(^_^;)。
果たしてケヤフェスは来年以降も応募するのか?そもそも再び当選することはあるのか?
※旅行記のタイトルに「2022」と付けたのは単にカッコイイかな?と思ったためです。

今回の旅では運よく私も妹もコロナには感染しなかったので、このご時世にレンタカーを移動手段に選んだのは正解だったと思います。
ただ、中央自動車道→首都高新宿線→首都高中央環状線→東関東道を4時間ぶっ通しで爆走した翌日の仕事はキツかったな……(笑)。


2022年夏、
関東横断ドライブ2022


完。
お読みいただきありがとうございました。
コメント (2)
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