ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

高砂温泉(前編)

2023-10-06 23:03:40 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
(2021年訪問)
※現在、大幅リニューアルされています。



・高砂温泉(旭川市高砂台8丁目235-1-5)

旭川市の高台に位置する昭和40年開業の入浴施設。
仙人と天女の露天風呂」「お風呂のデパート」といったキャッチコピーが付けられており、北海道内ではいつから流れているのか分からない古くさいローカルCMが定番であった。
仙人姿のオヤジが女湯の露天風呂に現れ、入浴中の女性にお湯を掛けられるという内容である。

昭和の雰囲気ムンムンの館内の雰囲気を逆手に取り、「昭和レトロなスパホテル」というのがウリ。
……だったのだが、残念なことに2021年に大規模リニューアルが行われ、大浴場以外の館内設備(フロントやロビー、休憩室など)がごく普通の小奇麗なものになってしまった(レトロテイストは継承)。

下記写真はリニューアルの噂を聞きつけ、臨時休館前に滑り込みで撮影してきたものである事をご了承願いたい。


旭川市街地に入る手前で坂道を登ってゆき、駐車場へ入るとすぐさま「別府・マグマ海地獄泉」「中国漢方エキス薬湯」などと書かれた巨大看板がいくつも立ち、気分が高まる。
どこからか運び込まれた?巨大な岩々の上には「高砂丸」なるホンモノの船(遊覧船改造?)もある。

「スパホテル」なので宿泊棟もあるのだが、日帰り(大人600~850円)も可能。
券売機でチケットを買ってフロントに提示するのだが、もうロビーに入った途端からとてつもない





いきなり数メートル超えの木彫りの置物や巨大な壺などに出迎えられる。
高砂仙人伝説」という札が掲げられた木像は「中国四千年の深山より発見された銘木で刻った仙人像」との事で、頭をなでると幸せを招き長生き出来るのだとか……。
また、脇にはCMでお馴染みガビガビ昭和画質の仙人アンド天女の顔ハメが……。
顔を入れてSNSに画像アップすると入館料割引になるよ(現在は無し?)。



そしてフロント横に堂々と展開するのは、もうこの距離からでもワクワクがハンパない売店コーナー。


経営者の趣味なのだろうか?なぜかガラスケースには巨大な水晶やパワーストーンがみっちり。
ちゃんと値札が付いている(かなり良いお値段)。



その他、ロゴ入りのTシャツやタオルなどのオリジナルグッズ。
レトロなコンセプトを意識した味わい深いデザインで、一部でその充実度が話題となった。
某・元国民的アイドルの女優がインスタで着ていたことも。


海外から集めた?小物類やアンティーク雑貨なども販売……。


さてこちらは売店の隣にある、入浴者の休憩コーナー。
古今東西あらゆる国のオブジェがあちこちに置かれているうえ、くつろぐ椅子にもずいぶん立派な彫刻が施されている。
シカの剥製、絵画など、この脈略の無いごっちゃり感……あぁ大好き。




年代物のゲーム機が置かれた娯楽スペースと、その向こうには軽食コーナー。壁にはレコードのコレクションが掛かり、近くにはジュークボックスも。
昭和感満載の「チャンスマシーン(ガチャガチャ?)」の中には、これまた古臭いライターや小物類。ちゃんと動いているのかな。



早く大浴場へと行きたいところだが、もうすこし館内を巡ってみよう。

続く。
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伊達の超低いガード下

2019-03-29 21:57:18 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編

驚異の高さ制限1.55メートル!!
(伊達市某所・2019年3月訪問)



↑侵入するときに入口の出っ張りが迫ってくるのがいちばんコワい。
恐る恐る侵入し、中央付近で車を停めて確認してみると、車と天井までの余裕はこぶし2つ分くらいか。


伊達市にとんでもなく低いガード下があるという情報を入手し、さっそく訪問してきました。
国道から逸れて細道をしばらく進むと、函館本線をくぐる問題の場所が。想像以上の低さというか入口の小ささに思わず急ブレーキ。
道路そのものも車1台通るのがやっとといった広さで、普段から交通量はそれほど無いようです。


車が来ないのを良いことに、入り口ギリギリに愛車を停めて記念撮影。
いかがでしょうか。車と比較するとこんな感じです。

私はスズキエリオという腰高な車に乗っているのですが、その車高はというとカタログ値で1.55メートル
偶然にも高さ制限と全く同じ!!(^_^;)

さすがにムリだろ…という事で、当初は通るつもりは無かったのですが、意外にも入口手前の鉄骨をギリギリでクリア。
あれ?これ行けるの??」という事で、自分の身長と何度も照らし合わせていざチャレンジしてみると……通れました(笑)




身長168の私が歩いて通ってみると、道路がうねっていたり、天井がさらに一段低くなっていたりの箇所があるので、頭をかすめたり首を曲げなければいけなかったりします。
かの有名な東京・高輪のタクシー殺しの高架下よりわずかに5センチ高いだけなので、おそらく北海道内では最も低いガード下であろう。
ですが、意外にも天井には擦ったような跡は無し。入口手前の鉄骨には凹んだ跡が見られたので、何台かは擦り傷負って引き返したのかも(笑)。


滞在時に通った車は高齢者の運転するカローラ1台のみ。
ミニバン、軽SUV、佐川のトラックがすぐ手前まで来ましたが、横の道に逸れて行ったり住宅の敷地に入って行ったりしてしまいました。
1本向こうの道へ行けば跨線橋で難なくクリアできるので、この辺りの人たちは迂回路を熟知しているのでしょうね~。

完。


※業務連絡。
・4月に連休が取れそうなので、●●を旅しようと思っています!(*^_^*)
・2015年に好評だったあの企画を復活させようかと考えています(ネタが集まってきたため)
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北の京芦別(営業終了) 後編

2019-01-31 18:21:51 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
前編はこちら

※2010年訪問記録に加筆・修正。ホームページ過去記事を復刻させました。写真も当時撮影のものですが、カメラ不調により露出過多になっています。
※当施設は現在、営業を停止しています。



会話のほとんどない昼食が終わり、みんなで外の「十二支庭園」を散歩することに。
広さ1万平方メートル、北海道産鉱石3千トン以上使用の壮大な日本庭園を抜ける。




ゲートをくぐり、干支の漢字が掲げられた12本の鳥居を抜けると、「十二支庭園」に到着。年季の入った八角堂を中心として、円形状に干支の神様が奉られている。
……人がまったくいないなぁ。


それぞれの干支のゾーンは池に浮かぶ島のようになっていて、小さな橋を渡ると祠があり、隣にはその干支の立派な石造がドドンと置かれている。蛇のゾーンには「推定5万年前の蛇の化石」なんて物もあって、(私にとっては)楽しい場所であった。


で、中心にある八角堂には聖徳太子像が鎮座している。
昔はお賽銭を入れると回転したらしいが、現在は故障中だった(泣)。

さて、いよいよこの施設のランドマーク、「北海道大観音」に向かいましょう。今まで過ごしてきたホテルのエリアと、観音様のエリアは微妙に離れており、入場料(拝観料?)も別らしいので、いったんチェックアウトして、車で向かうことにした。

チェックアウトするためにホテルのロビーに戻ると、なにやら「お祭り広場」から歌声が……。
そうだ!演歌ショーを忘れてた!!
せっかく来たんだからショーも見ないとね、という事で広場に入ってみると、そこには衝撃の光景が……。


こ れ は……。悲しすぎる……。

なんと「演歌ショー」を楽しんでいたのは、わずかに4人ほど。果たして、ステージに立つ歌手の方は一体何を考えて歌っているのだろうか?あまりにも可哀そうである。
……やはり、北の京芦別はスゴイ場所だ。


「歌謡ショー」の衝撃的な光景が頭から離れないまま、車は大観音へ。手前にゲートがあり、拝観料を払おうと止まってみると、ずいぶん前から使われていないらしく、誰もいない。どうやら観音様の中が受付らしいので、車でそのまま観音様の足元へGO~。近くで見るとデカイね~。
ちなみに、観音様の足元に広がるのは、ずいぶんと年季の入った「タージマハル風大庭園」。かつては中央に水か流れていたらしいのだが、今は止まっている。






だだっ広い受付で拝観料(500円)を払い、派手で豪華なエレベーターで一気に20階の「胸元展望台」へ。
展望台の手前のエリアには、大観音像のミニチュアのようなものが。……これがご本尊だろうか。
そして案内の矢印に沿って進むと、予想以上に小さい展望台に到着。


おおーっ、「北の京 芦別」の全体が見渡せますな~(普通の住宅も混ざってるけど)。
ちなみに、珍スポット雑誌「ワンダーJAPAN 第5号」(2007年9月発行)でこの施設が紹介された際の写真には、ボロボロのモノレールの軌道跡がそのまま残っていて、ロビーの建物から観音像の足元に向かって延びているのが確認できるのだが、今回はそのような物は全く見当たらず……。どうやら、つい最近になって撤去されてしまったようだ。
見たかったなぁ……。


うははははは。
こりゃ壮観だ。



こんなにデカイ手を間近で見られるなんて、北海道ではあまり出来ない体験である。やはり迫力満点だ。
……しかし油断すると、巨大な手が芦別の街を今にもデコピンしようとしているようにも見えてしまうので要注意(笑)。


展望台を出る。観音像の中は巨大な吹き抜けになっており、それをぐるっと囲むようにひんやりとした階段がのびている。下りていくと「如意輪観音」「慈母観音」などの派手な観音像が次々と現れる。階段を下りながら胎内めぐりが出来るシステムになっているわけだ。




足早にそれぞれの像を拝みながら下っていくと、「仏教資料館」に辿り着いた。
いろいろな仏像や七福神の像などが展示されていたが、そろそろお腹いっぱいになってきたので、軽めに見学……。

受付のすぐそばにお土産コーナーがあったので、しばし物色。お守りなどのありがたい品物に交じって、金ピカの五重塔のミニチュアがあった。土台には「芦別レジャーランド」の名前入り……って当時の売れ残りじゃん!!
値段は600円ほど(確か)で若干迷ったが、結局購入しなかった。これが観音像のミニチュアだったら即購入したんだけどな~。


以上で「北の京 芦別」のレポートは終了。いかがだっただろうか!?珍スポット特有のひとけのなさ、時代を感じる設備、ぶっとんだ雰囲気のすべてがそろっており、個人的には大満足の施設であった。おかげで充実した1日を過ごせました。……って家族の中でそう思っているのは私だけですが。
それにしても、こうやって施設を回ってみると全体的に金かけまくりな印象で、当時この施設がどれだけ期待されていたのかが伺える。そのため現在の閑散とした光景を目にすると随分と悲しい気持ちになってしまうんですな~。
ちなみに「北の京 芦別」、あまりの人気の落ち込みで、2011年に閉館の危機にさらされたが、地元の方々やマニアの応援のおかげで、現在も破格の値段でなんとか営業中だ(※注)。ここ数年で素晴らしい珍スポットが次々と消えてしまっているが、この施設はぜひこの先も消えないでいてほしいと願うばかりだ。


(※2019年補足)
当施設は2011年に経営元が変わり、「ライフステージホテル天都」と名称が変更され再スタート。
だが、その後2013年にある宗教法人が施設を買い取り、旅客営業を終了してしまう。
私が訪問した当時や「ライフステージ」時代はごく一般的なレジャー施設であったのが、完全なる宗教施設へと変化してしまったのだ。
一時は会員の子どもが学校へ行かずに施設内で「特別教育」されているという、何やらアレな問題で話題となった。
それ以降、すっかりこの施設の話は聞かないが、2019年現在どのような状態になっているのかは謎である。

完。
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北の京芦別(営業終了) 前編

2019-01-30 18:35:40 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
※2010年訪問記録に加筆・修正。ホームページ過去記事を復刻させました。写真も当時撮影のものですが、カメラ不調により露出過多になっています。
※当施設は現在、営業を停止しています。



遠目から見えるカオスな光景が充実した1日を予感させてくれる、
ブッ飛び和洋折衷健康ランド。



この場所は北海道最大級の珍スポットとして、札幌市の「滝野霊園」「レトロスペース坂会館」に並び、マニアには超有名な場所である。
ここは簡単に言うと宿泊可能なレジャーランドなのだが、その広い敷地内には、高さ88メートルの巨大観音像、五重の塔ホテル、三十三間堂風ホテル、ギリシャ神殿風&日本庭園風の天然温泉、パークゴルフ場と十二支庭園、巨大日本庭園など、なんでもありな見所がギッチギチに詰まっている。
1970年に、炭鉱の閉山により元気のなくなっていた芦別市に活気を取り戻そうと、市内の商工業者が「芦別レジャーランド」として開業したこの施設。当時は北海道唯一のモノレールまであり大人気だったというが、現在は……かなり寂れているらしい。
そんな「北の京 芦別」ずいぶん前から行きたかった場所だったのだが、ついに2010年のGWに、なぜか家族を巻き込んでの日帰り探訪となったのである。それじゃ、レポートをどうぞ。


芦別市に入り、巨大観音像(かなり遠くからでも見える)を頼りにして到着。駐車場は、GWなのに(だから?)車はまばらであった。まぁ、まだ時間も早いしな。
ちなみに、この細長い建物が「ホテル三十三間堂」である。


入り口は、ホテルとは打って変わってギリシャ的というか・・・。横のドームとあわせて、珍スポ愛好家にはおっぱい宮殿と呼ばれている(笑)。近づいてみるとかなりボロい。
そして入場料。なんと最盛期は1人1500円だったものが、600円に値下げされていた。……相当危ういらしい。

入ってみると昭和の香りがモワ~ン。受付を済まして、奥の「お祭り広場」へ。


大広間のような場所には、案の定、人がまばら……。持参した弁当で宴会をしているグループの姿も(こんな使い方されてていいのかよ……)。
広場内にはいろいろな屋台のブースがあったが、ラーメン屋のブース以外はすべて閉鎖中だった(夜になったら営業するのかもしれない)。

のんびりした後、母と妹は温泉へ。父はここで休んでいるというので、僕は1人で探検へ。


ロビーには、たくさんの絵画のレプリカ、そしてなぜかベンツのクラシックカ―が置かれていた。非常に場違いである。
その他、小さなお土産コーナーもあった。北の京芦別の絵がプリントされたキーホルダー(後に貴重な品になりそうだ)が非常に魅力的だったが、今回は購入はパス。


ベンツの奥には「プレイランド」(ごく普通のゲームコーナー)。かつては個性的なゲーム機がたくさん置かれていておもしろかったらしいが、今はすべて奥の方に追いやられて「立入禁止」になっていた(泣)。
そしてその上にはなんと、かつてのモノレール乗り場の跡が!!上がってみたかったが、バリケードが作られていて無理だった。車両とか残っているのかなぁ…。
ちなみにこのモノレール、ここから観音様までの300mほどの距離を結ぶ小さなものだったようである。宿泊費、参拝費とは別料金で、なんと餅のおまけが付いていたらしい。90年代に廃止された物と思われる。


ロビーに貼ってあったポスター。なんとあのお祭り広場では、ゲストを呼んでのショーが毎日開催されているという。本日も、演歌ショーがこのあと開催されるらしい。
次回開催の演歌ショーには、大江豊(さんまのからくりテレビで有名に)や、森山愛子(王様のブランチでレポーターとして登場)など、意外と(それなりに)有名なゲストの姿も。これが入場料を払えば無料で見られるというのだから、なんともぜいたくなものだ。


このロビーは、2つのホテル(五重の塔、三十三間堂)に直接つながっている。
まずは五重の塔へGO!



壁に十二支の説明が張られた豪華な廊下を行く。最上階が展望台になっているらしいので、古くて頼りないエレベーターで移動。

そして……。エレベーターの扉が開いた瞬間、目に飛び込んできたのは……。


なんじゃここは~~!?
……まさかこんなことになっているとは思わなかったので、ドアが開いた時にこのハデハデな巨大布袋様が現れた時の驚きと言ったら相当なものであった(笑)。


しばらく写真を撮りながら豪華な像の数々を見て回る。ここは休憩室のようだが広い部屋には誰もおらず、自分のカメラのシャッター音だけが響き渡る。一人でこんな不気味なオブジェまみれの部屋を探索するのは気持ち悪かったが、ステキな時間であった。
階段があり、登ってみると渡り廊下のような中二階で、こちらには(比較的)まともな像の数々。しかしどれもスゴイ色だ。


ここから外に出るドアがあったのだが、この日はなぜか鍵がかかっていて出られなかった。仕方なく、窓から外を眺める。五重の塔の傷んだ屋根や十二支庭園、さっきまでいたロビーの巨乳な建築物が見えた。意外と複雑な構造をしているのが分かる。しかしココから見るとずいぶんボロボロだな……。


五重の塔を降り(まだ午前十時だからか、どの階も真っ暗で誰もいなかった)、次は三十三間堂へ。
(補足)五重の塔は10階建てで、部屋にも豪華な装飾品が飾られていて、豪華な雰囲気らしい。宿泊料金も破格だったとのことだ。


1階は金ピカの豪華すぎる廊下で、休憩場所にはなぜか兜がズラリと並んでいた。
2、3階はすべて客室で、見所がなさそうなので、スルー。「お祭り広場」に戻ることにした。

広場に戻ると、母と妹が入浴から戻ってきていた。この施設には、「ギリシャ神殿大浴場」と「日本庭園大浴場」があり、男女が日替わりで入浴できるシステムになっている。本日は男がギリシャで女が日本庭園らしい。個人的にギリシャの方に入ってみたかったのでこれは嬉しい。
早速2人に「日本庭園大浴場」の感想を聞く。受付でもらったパンフレットによれば、「清流を彷彿とさせる渓谷と風情を感じさせる、鉱石2000トンを使用した、壮大なスケールの和風大浴場」と書いてあるが、2人によると
薄暗くてよく分からなかった
とのこと(笑)。
さて、父と一緒に「ギリシャ神殿大浴場」に行ってくるか。


ロビーの階段を下り、床がガムテープで補修された廊下を進み、いよいよギリシャ風呂に入浴~。

このギリシャ風呂は、パンフには「古代ギリシャの大理石彫刻を随所に配置した洋風大浴場。王様・王妃の気分でごゆっくりと汗をお流しください」とのことだったが、まず第一印象は
なんか薄暗い。

たしかに大浴場は全体的に白のイメージで、立派な彫刻もふんだんに配置されているのだが、そのすべてに年季が入っていて「ギリシャ神殿」と言うには少し微妙~……。写真も撮りたかったのだが、場所が場所なだけに撮影はしなかった(全然人いなかったけど)。
ちなみに、大浴場の外には普通の露天風呂もあり、こちらは源泉100%天然温泉である。湧出したのは2007年と結構最近だ。

という事で、入浴終わり。わずか600円の入場料でこの奇天烈な浴場と天然温泉を体感できるのはすばらしくお得だと思います(父は「もう行かなくていい」って言ってますけどね~)。


「お祭り広場」に戻り、家族みんなで昼食タイム。この時点で、僕は「北の京 芦別」の超絶珍ワールドをしっかり満喫し、テンションMAXだったのだが……、
あれ?なんか皆やけに暗いよ??
もうね、家族3人から感じられるのは「なんというところに来てしまったんだ……」という負のオーラばかり。母に至っては魂の抜けた顔をしている!!
……やはり、この施設の本当の面白さを理解できるのは、僕みたいな筋金入りの珍スポヲタだけなのか!?(←そりゃそうだ)

続く。


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襟裳岬 風の館

2018-10-16 23:43:17 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
※2017年6月訪問

・風の館(幌泉群えりも町字東洋366-3)

日高地方の突端、強風で有名な襟裳岬に存在する観光施設。
かねてより珍スポット系のサイトで度々拝見しており、なかなかにレベルの高そうな場所だなと思っていたのだが、年月の経過とともに若干おとなしめになってしまったようで、ようやく訪問はできたもののインパクトが薄めだったのが残念であった(^_^;)。


カーブしたエントランスから館内に入ると、これまた大きくカーブを描いた細長い通路が続く。
変わった構造だなと思ったら、どうやらこの形は強風が作り出すカルマン渦をイメージしているのだとか。
なんとこの通路、かつては岬の強風の度合いでライトアップが変化するという大層な演出がなされていたようだが、金銭節約のためなのか現在は止められているもよう…(がっかりポイントその1)。


通路の先の円形の展示室には、襟裳周辺の自然や「風」に関する展示が展開されている。
こちらは流れ着いた流木で造られたアート群(^_^)。


なにしろ展示テーマが「風」なので、「世界の風系」なんていうパネルコーナーなどもあり、やや珍スポット風味。もちろん森進一『襟裳岬』のポスターも展示されているよ。
なお、かつては色んなマイナー演歌や書物など、ともかく「襟裳岬」が登場するものなら何でもといった感じにズラッと展示がなされていたという噂だが、訪問時にそのようなものは無く。
展示替えで整理されてしまった可能性がある(がっかりポイントその2)。


…その代わり、アザラシの玩具をともかく集めました的なコーナーがあった(笑)。
ぬいぐるみや置物のほか、チョコエッグや海外の安いフィギュア的なものまで並べられており、素人のコレクション的な雰囲気に歓喜(*^_^*)。
なぜかラッコやオットセイ的なヤツも紛れ込んでいる。


階段を登ると、そこは襟裳岬を一望できるガラス張りの展望台!…が、この日は霧がかっていてイマイチよく見えず…。
天気のいい日には、備え付けの望遠鏡でゼニガタアザラシが観察できるのだそうだ!
残念ながら、こちらも悪天候で見ることが出来ず(がっかりポイントその3)。


…しかしこの施設、「絶景鑑賞再入館券」というシステムがあり、海霧の日に入館した場合は1年間有効の「霧スタンプ」をパンフレットに押してもらえる。
次回これを提示すれば、当人の入場料(200円)が免除になるそうだ。


こちらは風の館名物、「えりも風体験」のコーナー。襟裳岬の強風(風速25メートル)をいつでも体験できる人気アトラクションだ。
ひとりで恥ずかしかったので私は体験しなかったが(^_^;)。
これは次回、家族か友達かと訪問した時かな。


館内を見学した後、せっかくなので襟裳岬の突端まで行ってみることにした。
うっすら霧がかる中、一本に伸びる遊歩道をしばらく歩いてゆく。
あいにくの天気だが、この日は風はほとんどなかった。


遊歩道から風の館を望む。先ほどのガラスの展望台がよく分かる。
風の館は襟裳岬灯台の光を遮らないようにという配慮で、建物自体が地下に建設されているそうだ。
故に入り口と展示スペースが地下2階、展望台が地下1階という構造になっている。


断崖の雄大な景色に圧倒されながら歩き続け、ようやく襟裳岬の突端に辿り着いた。
浦河以南に来たのは初めてなので、なかなかに達成感がある。


ここにきて濃い霧が晴れつつある。
そしてむせ返るほどの潮の匂いが辺りを漂う。


次回こそは、風の館の展望台からアザラシを観察したいものである……。

襟裳の春は―
何も(見え)ない春です―。

完。
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