ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

(徳島県海部郡)正観寺・立体八大地獄

2018-09-01 22:37:12 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問
※カテゴリー分けのため、珍スポット記事のみ抜粋し再度投稿しております。旅行記の本編はこちら

・正観寺(徳島県海部郡牟岐町大字中村奥前158-1)



正観寺は、徳島県の牟岐(むぎ)町にある一見ごく普通のお寺ですが、こちらの境内にある「立体八大地獄」は、古くから珍スポットマニアには有名物件。
「人は地獄へ落ちたらどうなるか…」というのを大規模なジオラマと電動の人形で見せてくれる展示館です。
八大地獄入館ご希望の方は社務所まで」の案内があったので、さっそく3階建ての立派な社務所へと向かいます。


窓口で申し出ると、どこからともなく傘を差したインド系の外国人の方が現れ、「彼と一緒に行ってください」との案内。
はて、この外国人も観光客なのかな?と思いきや、なぜか片手には小さな金庫を持っており「では、行きましょう」と流暢な日本語。
聞いてみると、彼はスリランカからお手伝いに来ているお寺のスタッフとの事。
2000年頃からこのお寺と繋がりがあるそうで、毎回3か月くらいお手伝いして母国に帰るのだそうです。
日本語が非常にお上手で、北海道の気候の事などで話が盛り上がりました(*^_^*)。


案内されてしばらく歩いてゆくと、これまた立派なビルが現れました。
坂を下りた地下1階部分?に「八大地獄」の看板があり、どうやら1フロア全体が八大地獄の展示室になっているようです。


入場料は400円ですが、受付は無人……。
スリランカの人、手馴れた手つきで受付の鍵を開け、壁にある配電盤のスイッチをパチパチ点けています。
節約のためなのか、普段は展示室のスイッチを切っているのですね…(^_^.)。

ごゆっくりどうぞ~!」と見送られ、いよいよ立体地獄の展示室へ潜入!
なのですが。


すみません……。


館内撮影禁止です…。


ただ、ここは写真を載せなくて正解かもしれません……(笑)。
どこもかしこも血まみれでものすごい光景だからです!!
超グロテスクなので人によってはトラウマ必至!!

薄暗い館内は、人形が動く機械音がひたすら聞こえるだけの不気味な空間。
ぐねぐねした通路を進んでゆくと、掛軸で見た事のある地獄の様子が、リアルな等身大人形で展開されます。

昔の特撮アニメのモンスター風な鬼たちが、罪人たちをノコギリで真っ二つにし、体を八つ裂きにし、大鍋にてんこ盛りに詰め込んで煮こむ、刺す、切る。
ギッチギチに詰め込まれた大量の罪人たちが、巨大な石臼ですり潰され、周囲は血でグチャグチャ。
罪人たちは手足がバラバラで骨や内臓が丸見え、体の至るところから血が噴き出しています。
そこらじゅうに転がった罪人たちの残骸。
鬼やその周辺の怪物たちは返り血で真っ赤。壁や床も血まみれです。
…こんな展示が薄暗いフロアにずっと続きます。

…上記の説明だけじゃあ、館内の様子は容易に想像できませんよね(^_^;)。
お祭りによくあるからくりのお化け屋敷をリアルにし、常設展示にした感じでしょうか。
気になる方はネットで調べて頂くと、写真禁止になる前の館内の様子を見ることが出来る…かも。


立体地獄は他にも全国にいくつかありますが、ここ正観寺の立体地獄はその規模とグロさではトップレベルでスゴいと、マニアの間ではかなり評価の高い場所なんです。
噂の通りにものすごい空間でした。非常に見ごたえがあり、2周もしてしまいましたよ(笑)。


すごすぎる展示物に圧倒されたまま、建物裏の出口から外へ。
さっきのスリランカの人に出た事を教えなきゃ、と入口まで戻ると、ちょうど彼がスタスタと受付から出てくるところでした。
あれ、もしかしてモニターで見学者を監視できる仕組みなのかな??

スリランカの彼にお礼を言い、正観寺を後にしました。
ここは珍スポ好きでもそうでなくても、相当見ごたえのある場所ですよ……。

(2018年5月訪問)
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(高知県南国市)高知龍馬空港周辺の掩体壕群

2018-09-01 22:23:23 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問
※カテゴリー分けのため、珍スポット記事のみ抜粋し再度投稿しております。旅行記の本編はこちら


さて、ここは高知龍馬空港付近の農道です。
広くなった所に車を停め、周辺をぐるりと見回してみると…、おぉ~!!あるある!
民家やビニールハウスに混じって、何やらコンクリートの構造物があちこちに建っているのが見えます…。


田んぼのド真ん中に、黒ずんだカマボコ状のドームがポツンと建つ光景は何とも不思議。他の地域ではなかなか見られないでしょう。
…そうです、これがお目当ての「高知龍馬空港周辺の掩体壕群」です(*^_^*)。

周辺に同形状のものが7基残っているそうです。

「掩体壕」とは、戦時中に戦闘機や爆撃機の格納庫として造られたドーム状の構造物です。
ここら一帯の掩体壕は、太平洋戦争中の昭和16~20年の間に、当時の高知海軍航空隊の誘導路に沿って造られたもの。
中には木製や土製の物もあったそうですが、現在はコンクリート製の物のみが残っています。


碁盤の目状になった農道を行ったり来たりしてみると、あちこちに同型の掩体壕が現れます。
サイズは大小さまざまで、大きいものは高さ10メートル、幅45メートル、小さいものは高さ5メートル、幅15メートル程との事です。
元々は敵の爆撃から守るため上部に土が盛られていたそうですが、月日の経過によって現在はコンクリがむき出しになっています。

なかには見学用に整備されたものも。



多くの掩体壕は農家の敷地内に建っており、内部に入る事が出来ないのでこれは非常にありがたいですね(*^_^*)。
格納時のイメージ図のおかげで、当時の掩体壕の用途がお分かり頂けると思います。
現在は砂利でキレイに整地されてしまっていますが、整備前は内部に残留物がかなり残っていたようです。





すぐ近くに大型の掩体壕を発見!!





すぐ脇まで農道が通っているので、開口部まで近づく事ができました(*^_^*)。
多くの掩体壕は戦争遺跡として保存されているという訳でも無さそうで、よく見ると農家の方が農業用倉庫として利用していたり、完全に放置されて植物に覆われつつあったりと状態が様々で面白いです。

さて、何基か掩体壕を見てきましたが、その中でどうしても見たかった一基がありました。
よりによって中々見つからず、地図とにらめっこしながら彷徨うこと数分。
学校のウラにある一基が何だか怪しいぞという事で向かってみると…。
あった!!




ご覧のとおり、何と掩体壕の内部を道路が貫通しています!!
日本全国に掩体壕は何基か現存していますが、内部を車で通過できるのはさすがにココだけだと思います(^_^;)。

恐る恐る車ごと内部へ!!

道路は車が1台通るのがやっとなくらいの広さ。補強のための鉄柱が両脇にあるので、中型車以降は通れないでしょう。
カーブした天井のおかげで圧迫感があり、背の高いレンタカーのN-BOXでは中々怖いですね~!(^_^;)

無事、車で掩体壕を通過!!

…面白かったので往復してしまいました(笑)。

(2018年5月訪問)
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