ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

(徳島県阿波市)コインスナック御所24

2018-09-04 01:22:14 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問
※カテゴリー分けのため、珍スポット記事のみ抜粋し再度投稿しております。旅行記の本編はこちら

・コインスナック御所24(徳島県阿波市土成町吉田字原田市1-76-2)

県道12号線沿いにある、現在ではすっかり貴重になった自販機ドライブインです。
昭和自販機マニアの私ホルマリン、これまでも24丸昇(千葉県)、オートパーラーシオヤ(千葉県)、オートレストラン鉄剣タロー(埼玉県)など各地のあらゆるドライブインを訪問してきたわけですが、ここ徳島のコインスナック御所には他所では絶対に味わえない、マニア垂涎のウルトラレア自販機があるというのです!

ワクワク気分を抑えつつ、さっそく内部へ……。


あったーー!!




レトルトカレーの自販機です!!
大塚食品の「ボンカレー」専用自販機として、1975(昭和50)年頃から製造開始された自販機です。2014年に訪問した千葉県のオートパーラーシオヤではとうの昔に非稼働になっていましたが、こちらではまだバリバリ現役です。
噂によると、稼働するこのタイプのカレー自販機は全国でココだけということでメチャクチャ貴重!!全国からマニアが訪れているそうです(*^_^*)。

…ということで、さっそくレトルトカレーを買うことに。
ただ、お金を入れてもどこか光ったり音がするというわけではなく、しかもボタン部分が前面のパネルごと少々浮いているので「本当に動いているのか??」と非常に不安になりました(^_^;)
しかし、押し応えのないボタンをパネルもろともプニャ~ンと押すと、取り出し口からゴトンという音が。ちゃんと出てきました(笑)。


甘口と辛口があり、いずれもお値段は300円。私は辛口を選びました。
ご覧のとおり、パックに入ったライスとレトルトパックが黄色い紙に包まれて出てきて、取り出す瞬間から既にアツアツです(*^_^*)。スプーンも一緒に入っているという親切さ。
…なぜかボンカレーじゃなくて咖喱屋カレーなのが謎ですが、どうやら数年前からこの状態なのだそうです。納品先が変わったのかな??

小さな飲食スペースで食す。

パックのビニールをはがし、アツアツのカレーをとろり。
…まぁ、言ってしまえば単なるレトルトカレーなのですが、こういった古き良きドライブインで国道をゆく車を眺めながら食べるのが美味しいんですよ!!
そして予想以上にご飯がフワフワで中々にレベルが高い!!
噂によると、管理者がこまめにご飯を炊いて自販機に入れに来ているというから、このご飯の美味しさは納得ですね。

道路を挟んで向かい側には小さなコインランドリーがあるのですが、どうやら管理者はそこの人と同じようですね。
滞在中、管理者と思しき年配の男性が頻繁に行ったり来たりしていました。
鉄剣タローの時も述べましたが、このように管理人さんがこまめに確認に来てくれるからこそ、メンテナンスが必要な古い自販機も元気に稼働しているわけで。
頭が下がりますね。m(__)m

カレーの他にも自販機がたくさん。

給湯口つきのカップヌードル自販機。これは比較的大きめの待合室で見かけるか?
その隣には少々年季の入ったお菓子類の自販機。千葉県の24丸昇でも見かけた気がしますが、もしかしたらレアかも(知識なし)。


ごく普通のドリンク自販機と思いきや「徳島珈琲」の文字。並べられている商品も見たことのないものばかり!!阿波踊りしている人が描かれたエナジードリンクが何とも強烈です(笑)。
徳島県の大手飲料会社なのでしょうか??


こちらも比較的レア?チューインガムの自販機と、その隣にはなんとゴム手袋の自販機(稼働しているのかは不明)。これは需要がかなり限られてきますね…(^_^;)。
そのほか、さまぁ~ずやYoutuberのおかげで有名になった1000円自販機などもありバラエティ豊か。


…そして、自販機マニアには定番のうどん自販機も、なかなか状態の良いものが置かれています(*^_^*)。
現在、時間は午後6時。夕食がてら、うどんを頂いてみましょうかね。

ここではきつねうどんと天ぷらうどんがあり、いずれも値段は250円。
…相変わらず、お金を入れても何処も光らないので不安になってしまい、それに気を取られてしまい押すボタンを間違えました(笑)
天ぷらのほう押しちゃったよ…。きつねうどんが食べたかったんだけどね…(^_^;)


ボタンを押すと、内部にセットされている冷蔵のめんが湯切りされる仕組みで、数十秒でカップに入ったうどんが出てきます(*^_^*)。
自販機横に常備されている、ちょっと短い専用の割りばしでいただきます。

以前自販機うどんを食べたときは麺がブニョブニョ、というかべちゃべちゃしていて美味しさはあまり感じられなかったのですが、ここのうどんはうどん県香川が近いという事もあって(?)、麺にコシがあってとても美味しい
汁もダシが出ていてあっという間に飲み干してしまいましたよ(^_^)。250円でこの美味しさは中々のクオリティです。

実際、滞在中はこのうどんの売れ行きがそこそこ多かったです。
県道沿いなので長距離ドライバーもよく通るようで、トラック運転手が何名か購入していました。


昭和の雰囲気満点の素敵なドライブインですが、立ち寄る車も中々に昭和でした…(*^_^*)

自販機横にはゲームコーナーも併設。

これも古いドライブインには定番ですね。レトロなテレビゲームやクレーンゲーム機がたくさんありました。
隅にはマッサージ器やランニングマシーンなどもあり、さながら健康ランド?


カレーとうどんでおなかも満足なので、そろそろこのドライブインを立ち去ることにしました。
1時間くらい居座ってしまいましたが、車の出入りも結構あって繁盛していました。
コンビニでは味わえない、長距離の車旅にふさわしい息抜きが出来た気がしますよ(*^_^*)。
そしてカレーの黄色い包み紙は持って帰って大切に保管します(笑)。

(2018年5月訪問)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(徳島県三好郡)お花大権現

2018-09-04 01:05:25 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問
※カテゴリー分けのため、珍スポット記事のみ抜粋し再度投稿しております。旅行記の本編はこちら

・お花大権現(徳島県三好郡東みよし町中庄2271)



徳島県東みよし町、小さな集落のあちこちに「お花さん」と書かれたちょっと不気味な看板が。
それらの看板に導かれ、急勾配の狭い道を登って行ったところにあるのが「お花大権現」。
林下寺」というお寺の敷地内です。


駐車スペースには「お花食堂」と書かれた建物やお土産屋さんと思しきものが建っているのですが、ずいぶんと前に廃業してしまったらしくボロボロです(^_^;)


相変わらず「お花さん」とだけ書かれた不気味な案内板が続き、とりあえず矢印の方へと進んでいきます。すると……。




境内のあちこちに、数日前に凸凹神堂で見たような男根(チンチン)型の石がたくさん!!
…そうです、ここ林下寺のお花大権現は「西日本髄一の性の守護神」として、全国各地から男根が奉納されるという世にも珍しいお寺なのです。


あちこちに置かれているチンチンに圧倒されていると、どこからともなく住職の方が現れ、本堂へと案内していただきました。まずはお賽銭を入れてお参り……。
縁結び、子授け、安産、夫婦和合、もちろん下半身の健康など…様々なご利益があるそうです(*^_^*)。

ご本尊の両脇にも、大小さまざまな男根がズラリ……。


さて、先ほどからちょくちょく登場している「お花さん」というのは、ここに祀られている性の神様の名前。
聞くところによると元禄時代に実在した女性だということです。
なぜ、実在した女性が性の神様に??といいますと、そこにはちょっと怖いけど悲しげな由来がありまして。

お花さんはここ東みよし市の出身と言われており、播州のとあるお城に側室として仕えていました(城主の姫だったという説もある)。
殿から可愛がられていたお花さんは城中の妬みを買い、なんと24歳にして殿の不在中に絞め殺されてしまいます…。
それからというもの、なぜか城内では奥女中の変死事件が相次いて発生。殿も不審に思っていたところ、ある夜にお花さんが枕元に現れ、自身に起こった惨事の詳細と、今後は性の御仏になるということを告げました。
殿が急いで城内に祠堂を建ててお花さんを供養したところ、怪異は無事に収まり、以降はお花さんを性の神様として祀るようになったという事です。



住職の方としばし談笑し、「あちらに立派な奉納物殿があるよ」という事で案内してもらうことになりました。
案内してもらう道中にも、男根の形をした立派な石が庭石のように置かれていて頭が下がります(股間の先もね)

やけに重厚そうな扉を開けてもらい、奉納物殿の内部へ。



…広い一室の中心をグルリと囲むように、大小さまざまな男根が数えきれないほど祀られていました。
琵琶を持つ女性の像が目を引きますが、これは弁財天の像で、お花さんは右側に立つ白い立像との事です(意外と日本人離れしているお顔)




奉納物殿の中心には、自然木を加工したひときわご立派な男根が。
中心が空洞になっている巨木(女性器がモチーフ?)もあり、くぐると無病息災になるとか…。
そして横に寝かせてある男根はこれまた跨るとご利益があるとの事。最初はしぶしぶ写真の許可をくれた住職さんも「記念に写真撮ってあげますよ♪いま話題の『映え』ですよ(^^)」と意外とノリノり(恥ずかしくて断りましたw)
壁には各種メディアに取り上げられた時の画像や記事などが嬉しそうに貼られているので、そういった事には比較的オープンなお寺なのかな??


最初は私ひとりしか居なかったのですが、後に若いカップルの旅人が訪ねてきて、巨木に跨いで記念撮影していました(笑)。
やはり珍しい男根奉納のお寺という事で、全国から訪問者も多いようですね。
住職さんが非常にいい人で、たとえ興味本位で訪ねて来たとしてもじっくり丁寧に解説をして下さいます。
みなさん、あくまでお寺なので、訪問の際は礼儀を忘れずにね。

(2018年5月訪問)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする