ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

レンタカーで四国一周7日間 その22(最終回)

2018-08-20 07:33:21 | 旅行(道外)2018~2019
2018年春の長期旅、ついに最終回です。


7日目 午後1時半。

さて、時間はいつの間にかお昼を過ぎてしまっていました。
「せっかく香川県にいるのだから…」ということで、最後の昼食はうどんを頂くことにしました!!(*^_^*)
周辺のお店をネットで調べ…。近くにある「手打うどん 旅」というお店にお邪魔することに。


(香川県綾歌郡宇多津町3445)
住宅街の中にある、ご夫婦で経営されているような小さなお店でいい雰囲気でした。
奥様にオススメをお聞きしたところ「素うどん」との事だったので、ここはシンプルに300円の素うどんを頂きました。
あぁ……やはり麺のコシが全く違うわ…。美味しかったです(*^_^*)。


午後2時。

さて、レンタカーの返却まであと4時間ほどあります。
本当は1週間前に四国入りを果たした先ほどの瀬戸大橋をゴールにしようと思ったのですが、時間的にもう1か所くらい観光できそうです。
さぁ、どこへ行こうか?と悩んでいると、初日のみつやの里にて、ラーメンをおごってくれたおじさんから銭型砂絵をオススメして頂いたのを思い出しました。
ここからのルートを調べてみると、所要時間は1時間ほどで、道路も海沿いをぐるりと走る様子で四国一周にもふさわしくイイ感じ。
よし!最後は銭型砂絵にするか!という事で出発!


1時間ほど海沿いを走り…。

午後3時、「琴弾公園」駐車場に到着!!

くだんの銭型砂絵はこの公園の敷地内にあります。
さっそく案内の看板を見つけ、期待を胸に進んでいきます。


公園の案内板にも、ご覧のとおり巨大な寛永通宝がドドンと描かれています(笑)。
…この場所の知名度は全国的に見てどうなのでしょうか??大きな寛永通宝を砂でかたどった地上絵のような名所で、私は学生の時に日本史の教科書で見た記憶があります。
ただ、四国に来ておじさんにオススメされるまで所在地は知らなかったので、「あれって香川県だったのか~!」とビックリしてしまいましたが…(^_^;)笑


さて、ほどなくして銭型砂絵へと到着しました。
立派な案内板も立っているのですが……。さすがに地上から見るとただの砂山にしか見えません(笑)。


状態を保護するため立ち入りも禁止されており、特に楽しむこともありません……。
でも、これほど近くまで行けるとは思わなかったので個人的には新鮮で面白いです(*^_^*)。

教科書で見た写真では山の上から見下ろした光景だったので、どこか近くに砂絵を見下ろせる場所があるはず!と探してみると、公園内に「銭形展望台」と案内された坂道を見つけました。
どうやら車でも上がっていける様子だったので、いざ車で行ってみます。


急坂を少し登っていくと、山頂にある小さな展望台に到着しました。
周囲には琴弾八幡宮の本殿や68番札所・神恵院、69番札所・観音寺があります。
そして木々の間の開けた部分から下を覗いてみると…おぉ!!教科書で見たあの風景だ!!


すごーい!!
大きさは東西122メートル、南北90メートル、周囲345メートルあるそうです(やや楕円形)。
有明浜の砂浜に描かれたこの砂絵、寛永10(1633)年藩主・生駒高俊公による領地巡視の際、地元の住人たちが藩主歓迎のため一夜で作りあげたといわれています。
この砂絵を見れば健康で長生きでき、お金にも不自由しないのだとか……。
美しい状態を保つため、毎年春と秋には「砂ざらえ」と呼ばれる地元住民ボランティアによるお手入れが行われているのだそうです。


――――――――――


午後3時45分。

いよいよ旅も終盤……。
琴弾公園を後にし、旅のゴールである高松空港近くのレンタカー屋さんを目指して出発します。


国道377号線を高松市方面へ…。
少し傾きかけた日差しが何とも物悲しいですね…(^_^;)。


途中からは、初日にも通ったルートを反対方向へ進むことになります。
1週間前に立ち寄った道の駅などを横目で確認しつつ「あぁ~、戻ってきたなぁ~」と実感。

四国」という見知らぬ土地での長距離運転ということで、最初は期待というよりも不安でいっぱいでしたが、地元ドライバーの品が良く楽しく運転することが出来ました。
みんな制限速度を守るお上品なドライバーばかりで、危険運転や煽られたりするという事がほぼ全くと言っていいほどありませんでした。
北海道ではありえないです。皆さん見習いましょう(笑)。

そして1週間快適なドライブが出来たのは、レンタカーのエヌボちゃんのおかげでもあります。
道中は本当に驚異的な燃費の良さと軽自動車らしからぬ上質さに驚きっぱなしでした。
オール車中泊にも関わらず疲れがほとんど無いのはこの車によるものも大きいでしょう。
出発前日、当初望んでいたレンタカーと違う車種になるという連絡があった時はどうなることかと思いましたが、間違いなくエヌボちゃんは今回の旅で最も適したパートナーでした(*^_^*)。
…次期愛車候補に現行N-BOXを入れようかな。本気で。


午後6時、無事故・無違反で無事ゴール!!

レンタカー屋さんの前に車を乗りつけると「おかえりなさいませ」の挨拶もそこそこに「この車でそのまま空港にお送りするので後部座席に移動してください」の案内。
レンタカー屋さんの年配スタッフがハンドルを握り、私はそのまま1週間お世話になったエヌボちゃんで空港まで送迎してもらいました。

…1週間による運転で、私はすっかりこの車に愛着が沸いてしまっていたようで(^_^;)。
レンタカー屋さんが荒々しくエンジンぶん回して運転するのを見て「もっと優しく扱ってあげてえぇぇぇぇ!!」と心の中で叫んでいました(笑)。

午後6時5分、高松空港に到着。エヌボちゃんとお別れ。

なんて切ない光景なのでしょう……。
もうこの車に一生会えないと思うと寂しいですな~。
ここだけの話、細道を走った時に草木で擦ってしまったせいで、ミラー部分に細かい擦り傷を作っちゃったみたいでごめんね。そして香川県内のみならず四国全域の長距離ランに連れ出しちゃったことも…。
ま、これからも大切にしてもらいなさいよ!
さよなら!!


走行距離:158キロ
最終日7日目、完。



総走行距離1317キロに及んだ四国一周の旅が終了です。

日程、移動距離ともに歴代最長となる旅でしたが、何とか大きなトラブルなく完走することができました。
なかなか行くことのできない四国という地域、いろんなものを見て、聞いて、体験して思う存分に楽しむことができました。
いろいろあって仕事を退職したから…という流れではありましたが、このような時期でしか設けることのできない贅沢な長期旅であったと思います。

そして、心を癒す旅なのか自分探しの旅なのかよくわからないまま飛び出してしまったのですが…。
このさき自分が本当にしたいことは何なのか?どういう人生を進んでいきたいのか?という答えが見えた気がします。
人生を変える旅、とまでは行かないけれど、人生の転機に少しだけ関わる旅になったのかな~と思っています。

高松空港ロビーには、ちょうどお遍路ツアーを終えた団体さんが。


午後8時半発 成田空港行 ジェットスターGK418便




さようなら、四国……。


2018年春「レンタカーで四国一周7日間」の旅

完。


お読みいただきありがとうございました。
そして…皆さんにお知らせがあります。
詳しくは次回の更新にて。
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レンタカーで四国一周7日間 その21

2018-08-17 02:53:26 | 旅行(道外)2018~2019
7日目 午前11時。

「瀬戸大橋記念館」に到着!!

ずいぶんと立派な施設ですが、なんと入場料無料!!
昭和63年にオープンし、平成25年に大規模リニューアルしたばかりとの事。これは楽しみ。

さっそく内部へ。



館内は予想以上に大きく、各種模型やパネル展示で瀬戸大橋完成までの道のりや海峡の交通史などを学ぶことができます(*^_^*)。
なお、瀬戸大橋は1988年に開通、今年(2018年)でちょうど30周年を迎えます。建設期間は9年半にも及びました。

瀬戸大橋開通の要となったお二人

右は明治の香川県会議員であった大久保諶之丞氏。四国の発展に尽力し、現在も四国の大動脈となっている国道32号線(当時の名称は「四国新道」)を開削。そして本州と四国を結ぶ長大橋、すなわち現・瀬戸大橋の提唱者です。
左は杉田秀夫氏。「本州四国連絡橋公団坂出工事事務所」所長として、瀬戸大橋建設期間のうち約4年半のあいだ、工事関係者約5000人の先頭に立った責任者です。

2人の間にあるテレビでは、瀬戸大橋にまつわる映像を選択して視聴することが可能。なんとあのプロジェクトX・挑戦者たち『 男たち不屈のドラマ 瀬戸大橋 ~世紀の難工事に挑む~』(2001年/NHK)を全編フルで見ることができます!!(T_T)
時間があったらじっくり見たかったなぁ。


橋が架かるまでの順序が、各種模型により分かりやすく説明されているのが非常に嬉しいです(*^_^*)。
まずは陸地で「ケーソン」と呼ばれる巨大な箱をあらかじめ造り、それを海中に沈めます。
一番大きいケーソンは14階ビルに匹敵する高さなのだとか。やはりスケールが違いますね。
…可愛らしい模型はボタンを押すとケーソンが上下します(笑)。


そして、沈めたケーソンの中にまずは細かい石を大量に投入し、その隙間にモルタルを注入。コンクリートの強度を均一にするため、モルタルの注入は昼夜ノンストップで行われたそうです。
…こちらは模型に映像を投影し、音声とともに解説する展示でとても勉強になります(*^_^*)。

これにて橋の基礎部分が完成。その後、支柱を立てて橋げたを通して…と続きます。

その橋げたですが、なんと最大で5メートルもたわむのだとか…。

温度変化や橋、車、電車のすべての重さがいっぺんに加わったとすると、南備讃瀬戸大橋の場合5メートル下がるらしいです。
しかし、道路伸縮装置や鉄道緩衝桁の働きにより強度には問題ないとの事です。


――――――――――


…さて、期待以上に充実した展示で、無料なのが申し訳ないくらいに楽しんでしまいました(^_^;)。
そして、瀬戸大橋の展示ももちろん素晴らしかったのですが、館内の壁に描かれていたイラストに思わず感動してしまいました…。


道後温泉、宇和島の闘牛、はりまやばし、桂浜に坂本龍馬……。
あぁ、なんと私がこの1週間で見たもの全てが凝縮されています…。
1週間いろんな出会いと感動がありましたね。どの場所をとっても素敵な思い出ばかりです(*^_^*)。


四国、完全制覇したぜ!
……と言いたくなるショットですね(笑)。車で辿った道筋を指でなぞってみたのは言うまでもありません(^_^;)。
瀬戸大橋から上陸したところから始まり、祖谷渓、四国カルスト、足摺岬、室戸岬…。ぐるっと回ってまた瀬戸大橋に戻ってきました。
距離にすると1200キロ以上でしょうか??よく走ったものです。

記念館の上にある展望台へ。



瀬戸内海と、そこに架かる巨大な瀬戸大橋を一望することが出来ます。
1週間前に見た時と同じように、本日の瀬戸内海も青空の下で優しく輝いていました。

橋を渡る車や電車がよく見えます。

電車が来るときはゴーゴーとものすごい音がしますが、橋が大きすぎるせいで遠くに望む電車はNゲージのようです(笑)。
気持ちの良い風を受けながら、展望台のイスに座って行き交う電車をしばらく眺めました。

橋のふもとには、実際に工事で使われた機械類が。

自由に触ったり上に登ったりできるので、子どもたちの公園遊具のようにもなっていますね(笑)。
ちょっと時代を感じる複雑なボタン類を触れるのは何とも嬉しい……。子供みたいに押して遊んでしまいました(^_^;)。


次回、最終回。
最後に砂の巨大コイン!?そしてエヌボちゃんとお別れ…。
長かった旅がついに終わります……。

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その20

2018-08-17 01:07:44 | 旅行(道外)2018~2019
5月15日(火)午前7時。(最終日!)


おはようございます。
1週間前から始まった「レンタカーで四国一周7日間」の旅ですが、本日が最終日でございます。
夕方にレンタカーを返却し、夜8時の高松空港発の飛行機で四国とお別れしなくてはいけません。
今日の日程は、レンタカーを返却する午後6時までに香川県内をぐるっと観光しつつ、高松空港方面に向けて移動することになります。走行距離は100キロ少々ですかね~。
最終日も気を抜かず行きましょう!!

その前に…。朝の散歩がてら「津田の松原」を観光(*^_^*)。

昭和31年に瀬戸内海国定公園に指定された、広さ6万坪に及ぶ松林です。
江戸時代初頭に津田八幡宮境内の植林から始まったものとされ、大正4年に「琴林公園」の名で県立の公園に指定されて以来、香川県を代表する景勝地になっています。
隣接する砂浜との見事なコントラストから、多くの時代劇の撮影地にも使用されてきたそうです。


願い橋」と名づけられた素敵な赤い橋を渡り、さっそく砂浜へ。
なお、戻る時は「叶え橋」という名前に変身します(*^_^*)。
松林の中に七福神の名前が付けられた7本の松があり、それらを巡るとともに、願い事を唱えながらこの橋を渡ると叶うのだとか。

白い砂浜に見事な松原……。

平日の朝で誰もいないことも相まって、とても気持ちが良いです(*^_^*)。映画の撮影に何度も使われている事もうなずけますね。
そして赤い橋がこれまた似合う…。
この地を訪れた名優は嵐寛寿郎、石原裕次郎、高橋秀樹、浅岡ルリ子などなど…。

「棟方志功絶賛の銘木」らしい。

版画家の棟方志功はここ津田の松原を「四国でいちばん素晴らしいところだ…」と絶賛し、とりわけこの松は「おお兄弟ここにおったか!」と特に気に入ったそうです。
樹齢は600年程とのこと。


各地の松原から植樹された若松もありました。
三保の松原(静岡県)、気比の松原(福井県)、虹の松原(佐賀県)は日本三大松原と言われているそうです。
そして岩手県の高田松原から来た若松もありましたが、「陸前高田市」という地名を見て、東日本大震災で消失した、あの「奇跡の一本松」の松原だという事を思い出して暗い気持ちになりました…。
流されてしまった多くの松の分も含めて、今後も元気に育ってほしいですね。


午前8時半、出発。

さて、本日はまず、瀬戸大橋ふもとにある「瀬戸大橋記念館」を訪問することにしました!(*^_^*)。
1週間前に「サンライズ瀬戸」の窓から眺めた長大な橋と穏やかな瀬戸内海。北海道に帰る前にもう一度見ておきたいと思いまして。
…ということで、瀬戸大橋に向けて国道11号線を高松市方面へ。


高松市中心部を抜け…。
このまま国道を走っても良かったのですが、せっかくなので海沿いギリギリを走る県道16号線へと逸れてみました。
1.5車線の道路をしばらく走ってゆくと、ついに瀬戸内海の向こうに瀬戸大橋が見えてきました!!


…少し霞んでしまっていますが、島々を経由して本土に向かって果てしなく伸びているのがよく分かります(*^_^*)。
なんてスケールの大きな橋なのでしょう!!

交通量が少ない道だったので、路肩に車を停めてゆっくりと景色を楽しむことができました。
これは海沿いを選んで正解だったね。


午前10時半、瀬戸大橋ふもとの工業地帯へ到着しました。
橋に向かって、高速道路と鉄道の線路を支える柱がグングン高くなっていくのが圧巻です!!

記念館そばの裏道で一息。

レンタカーのエヌボちゃんと瀬戸大橋を一緒にパシャリ。
1週間ぶりに瀬戸大橋に戻ってきたんだ…!
すでに心の中は達成感でいっぱいでした。


次回!終わりは近い!
そして記念館が予想以上に凄かった!!
続く。

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レンタカーで四国一周7日間 その19

2018-08-15 01:50:51 | 旅行(道外)2018~2019
6日目 12時半。

林下寺の住職さんから、すぐ近くに大きなクスの木があるとオススメしてくれたので、ちょっと寄ってみることにしました(*^_^*)。
お寺から車ですぐの場所にありました。

・加茂の大クス(徳島県三好郡東みよし町 加茂1482)



住宅街の細道を入ってゆくとドドンと現れ、かなりの存在感です!
樹齢1000年余りといわれており、大正15年に天然記念物に指定、昭和31年には国指定の特別天然記念物に指定されています。
周りは公園として整備されており、気持ちの良い風が吹き抜けます。


…なまらデカい!!
幹回りは13メートルあるそうで、現在も健康状態はかねがね良好との事です(^_^)。
周囲ののどかな風景のおかげもあって、『となりのト●ロ』の世界に入った気分です。
夏休み感がハンパないです。


その後は、これまた住職さんがおススメしてくれたつるぎ町貞光の街並みもチラッと見てきました。
商家の屋根に造られた、重厚な「うだつ」が特徴です。「うだつが上がらない」の由来はこの「うだつ」から来ています。

午後2時。

汗かいて気持ち悪いので、少し山の中に入ったところにある「ふいご温泉」でひと息つくことにしました。
街から5分で秘境」のキャッチコピーが何とも魅力的なこの施設、川田川の渓谷沿いにあり雰囲気バツグン。
露天風呂はありませんが、大浴場の大きな窓からは見事な滝を眺めることができます(*^_^*)。
ここで夕方までしばしくつろぎました。


――――――――――


午後5時。

ふいご温泉を出たあと、徳島市方面に30分ほど戻り、本日最後の目的地に立ち寄ることにしました!(*^_^*)
今回の旅で絶対に訪問したいと思っていた場所のひとつです。

・コインスナック御所24(徳島県阿波市土成町吉田字原田市1-76-2)

県道12号線沿いにある、現在ではすっかり貴重になった自販機ドライブインです。
昭和自販機マニアの私ホルマリン、これまでも24丸昇(千葉県)、オートパーラーシオヤ(千葉県)、オートレストラン鉄剣タロー(埼玉県)など各地のあらゆるドライブインを訪問してきたわけですが、ここ徳島のコインスナック御所には他所では絶対に味わえない、マニア垂涎のウルトラレア自販機があるというのです!

ワクワク気分を抑えつつ、さっそく内部へ……。


あったーー!!




レトルトカレーの自販機です!!
大塚食品の「ボンカレー」専用自販機として、1975(昭和50)年頃から製造開始された自販機です。2014年に訪問した千葉県のオートパーラーシオヤではとうの昔に非稼働になっていましたが、こちらではまだバリバリ現役です。
噂によると、稼働するこのタイプのカレー自販機は全国でココだけということでメチャクチャ貴重!!全国からマニアが訪れているそうです(*^_^*)。

…ということで、さっそくレトルトカレーを買うことに。
ただ、お金を入れてもどこか光ったり音がするというわけではなく、しかもボタン部分が前面のパネルごと少々浮いているので「本当に動いているのか??」と非常に不安になりました(^_^;)
しかし、押し応えのないボタンをパネルもろともプニャ~ンと押すと、取り出し口からゴトンという音が。ちゃんと出てきました(笑)。


甘口と辛口があり、いずれもお値段は300円。私は辛口を選びました。
ご覧のとおり、パックに入ったライスとレトルトパックが黄色い紙に包まれて出てきて、取り出す瞬間から既にアツアツです(*^_^*)。スプーンも一緒に入っているという親切さ。
…なぜかボンカレーじゃなくて咖喱屋カレーなのが謎ですが、どうやら数年前からこの状態なのだそうです。納品先が変わったのかな??

小さな飲食スペースで食す。

パックのビニールをはがし、アツアツのカレーをとろり。
…まぁ、言ってしまえば単なるレトルトカレーなのですが、こういった古き良きドライブインで国道をゆく車を眺めながら食べるのが美味しいんですよ!!
そして予想以上にご飯がフワフワで中々にレベルが高い!!
噂によると、管理者がこまめにご飯を炊いて自販機に入れに来ているというから、このご飯の美味しさは納得ですね。

道路を挟んで向かい側には小さなコインランドリーがあるのですが、どうやら管理者はそこの人と同じようですね。
滞在中、管理者と思しき年配の男性が頻繁に行ったり来たりしていました。
鉄剣タローの時も述べましたが、このように管理人さんがこまめに確認に来てくれるからこそ、メンテナンスが必要な古い自販機も元気に稼働しているわけで。
頭が下がりますね。m(__)m

カレーの他にも自販機がたくさん。

給湯口つきのカップヌードル自販機。これは比較的大きめの待合室で見かけるか?
その隣には少々年季の入ったお菓子類の自販機。千葉県の24丸昇でも見かけた気がしますが、もしかしたらレアかも(知識なし)。


ごく普通のドリンク自販機と思いきや「徳島珈琲」の文字。並べられている商品も見たことのないものばかり!!阿波踊りしている人が描かれたエナジードリンクが何とも強烈です(笑)。
徳島県の大手飲料会社なのでしょうか??


こちらも比較的レア?チューインガムの自販機と、その隣にはなんとゴム手袋の自販機(稼働しているのかは不明)。これは需要がかなり限られてきますね…(^_^;)。
そのほか、さまぁ~ずやYoutuberのおかげで有名になった1000円自販機などもありバラエティ豊か。


…そして、自販機マニアには定番のうどん自販機も、なかなか状態の良いものが置かれています(*^_^*)。
現在、時間は午後6時。夕食がてら、うどんを頂いてみましょうかね。

ここではきつねうどんと天ぷらうどんがあり、いずれも値段は250円。
…相変わらず、お金を入れても何処も光らないので不安になってしまい、それに気を取られてしまい押すボタンを間違えました(笑)
天ぷらのほう押しちゃったよ…。きつねうどんが食べたかったんだけどね…(^_^;)


ボタンを押すと、内部にセットされている冷蔵のめんが湯切りされる仕組みで、数十秒でカップに入ったうどんが出てきます(*^_^*)。
自販機横に常備されている、ちょっと短い専用の割りばしでいただきます。

以前自販機うどんを食べたときは麺がブニョブニョ、というかべちゃべちゃしていて美味しさはあまり感じられなかったのですが、ここのうどんはうどん県香川が近いという事もあって(?)、麺にコシがあってとても美味しい
汁もダシが出ていてあっという間に飲み干してしまいましたよ(^_^)。250円でこの美味しさは中々のクオリティです。

実際、滞在中はこのうどんの売れ行きがそこそこ多かったです。
県道沿いなので長距離ドライバーもよく通るようで、トラック運転手が何名か購入していました。


昭和の雰囲気満点の素敵なドライブインですが、立ち寄る車も中々に昭和でした…(*^_^*)

自販機横にはゲームコーナーも併設。

これも古いドライブインには定番ですね。レトロなテレビゲームやクレーンゲーム機がたくさんありました。
隅にはマッサージ器やランニングマシーンなどもあり、さながら健康ランド?


カレーとうどんでおなかも満足なので、そろそろこのドライブインを立ち去ることにしました。
1時間くらい居座ってしまいましたが、車の出入りも結構あって繁盛していました。
コンビニでは味わえない、長距離の車旅にふさわしい息抜きが出来た気がしますよ(*^_^*)。
そしてカレーの黄色い包み紙は持って帰って大切に保管します(笑)。


午後7時半。

山道を1時間ほど走り、香川県へ。そのまま海沿いにある道の駅「津田の松原」へ向かい、ここを本日の宿にすることにしました。
明日で1週間に及ぶ四国の旅も終わりますが、最後の夜も車中泊です(笑)。

あぁ、明日で最後かぁ…。ちょっと寂しいね。
レンタカーのエヌボちゃんとももうすぐお別れです。


本日の走行距離:149キロ
6日目、完。



次回!!最終日、香川編スタート!
景勝地・津田の松原&目指せ瀬戸大橋!!

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その18

2018-08-13 13:36:34 | 旅行(道外)2018~2019
5月14日(月) 午前7時半。(6日目!)


晴れた~!!おはようございます(*^_^*)。
目覚めてみると、昨日の大雨とは打って変わって、再び気持ちのいい青空が広がっていました。やはり旅はこうじゃなくちゃね。

朝の散歩がてら周辺を散歩してみたところ、道の駅の「第九の里」という名前の由来が分かりました。
この施設のある徳島県鳴門市は、第一次世界大戦時に多くのドイツ兵が捕虜として収容されていた場所。
捕虜といっても、収容所では所長の意思により人権が尊重されていたため、地元の方との交流も多く様々な活動が行われていました。
中でも音楽活動は盛んで、兵士たちで結成されたオーケストラにより、ベートーヴェンの「交響曲第九番」がアジアで初めて演奏されたそうです。
ドイツ兵は地元の住民からも親しまれ、収容されていた「板東俘虜収容所」は後に模範収容所として評価されるに至りました。

昨夜は薄暗い周囲の雰囲気から「気味悪い場所だな…」と思ってしまったのですが、そんなホッコリしたエピソードがあったとは(*^_^*)

公衆トイレに堂々とあったツバメの巣

ご覧ください、ヒナがたくさんいらっしゃいます(笑)。
センサーで自動的に電気が点くトイレのため、夜中に起こしてしまってピヨピヨ鳴いていました(^_^;)
昨日はごめんねぇ……。

午前8時ごろ、出発。

本日は徳島県内をウロウロします。
まずは最初の目的地に向けて、内陸にある三好市方面に向かって吉野川沿いを進みます。


午前11時ごろ、目的地のある東みよし町に到着しました。
道を逸れて集落に入ってゆくと「お花さん」と書かれたちょっと不気味な看板が現れました。
案内に沿って進むと、本当にこっちで良いのか不安になるような急勾配の狭い道……。

慎重に登ってゆくと、いよいよ本日最初の目的地に到着しました。


・お花大権現(徳島県三好郡東みよし町中庄2271)

林下寺」というお寺の敷地内にあります。
しかし鬱蒼とした木々が生い茂っており、周囲にひと気はありません……。


駐車スペースには「お花食堂」と書かれた建物やお土産屋さんと思しきものが建っているのですが、ずいぶんと前に廃業してしまったらしくボロボロです(^_^;)


相変わらず「お花さん」とだけ書かれた不気味な案内板が続き、とりあえず矢印の方へと進んでいきます。すると……。




境内のあちこちに、数日前に凸凹神堂で見たような男根(チンチン)型の石がたくさん!!
…そうです、ここ林下寺のお花大権現は「西日本髄一の性の守護神」として、全国各地から男根が奉納されるという世にも珍しいお寺なのです。


あちこちに置かれているチンチンに圧倒されていると、どこからともなく住職の方が現れ、本堂へと案内していただきました。まずはお賽銭を入れてお参り……。
縁結び、子授け、安産、夫婦和合、もちろん下半身の健康など…様々なご利益があるそうです(*^_^*)。

ご本尊の両脇にも、大小さまざまな男根がズラリ……。


さて、先ほどからちょくちょく登場している「お花さん」というのは、ここに祀られている性の神様の名前。
聞くところによると元禄時代に実在した女性だということです。
なぜ、実在した女性が性の神様に??といいますと、そこにはちょっと怖いけど悲しげな由来がありまして。

お花さんはここ東みよし市の出身と言われており、播州のとあるお城に側室として仕えていました(城主の姫だったという説もある)。
殿から可愛がられていたお花さんは城中の妬みを買い、なんと24歳にして殿の不在中に絞め殺されてしまいます…。
それからというもの、なぜか城内では奥女中の変死事件が相次いて発生。殿も不審に思っていたところ、ある夜にお花さんが枕元に現れ、自身に起こった惨事の詳細と、今後は性の御仏になるということを告げました。
殿が急いで城内に祠堂を建ててお花さんを供養したところ、怪異は無事に収まり、以降はお花さんを性の神様として祀るようになったという事です。



住職の方としばし談笑し、「あちらに立派な奉納物殿があるよ」という事で案内してもらうことになりました。
案内してもらう道中にも、男根の形をした立派な石が庭石のように置かれていて頭が下がります(股間の先もね)

やけに重厚そうな扉を開けてもらい、奉納物殿の内部へ。



…広い一室の中心をグルリと囲むように、大小さまざまな男根が数えきれないほど祀られていました。
琵琶を持つ女性の像が目を引きますが、これは弁財天の像で、お花さんは右側に立つ白い立像との事です(意外と日本人離れしているお顔)




奉納物殿の中心には、自然木を加工したひときわご立派な男根が。
中心が空洞になっている巨木(女性器がモチーフ?)もあり、くぐると無病息災になるとか…。
そして横に寝かせてある男根はこれまた跨るとご利益があるとの事。最初はしぶしぶ写真の許可をくれた住職さんも「記念に写真撮ってあげますよ♪いま話題の『映え』ですよ(^^)」と意外とノリノり(恥ずかしくて断りましたw)
壁には各種メディアに取り上げられた時の画像や記事などが嬉しそうに貼られているので、そういった事には比較的オープンなお寺なのかな??


最初は私ひとりしか居なかったのですが、後に若いカップルの旅人が訪ねてきて、巨木に跨いで記念撮影していました(笑)。
やはり珍しい男根奉納のお寺という事で、全国から訪問者も多いようですね。
住職さんが非常にいい人で、たとえ興味本位で訪ねて来たとしてもじっくり丁寧に解説をして下さいます。
みなさん、あくまでお寺なので、訪問の際は礼儀を忘れずにね。


次回!!日本唯一!?●●●の自販機!!
続く。
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