NNNドキュメント’12「放射線を浴びたX年後 ビキニ水爆実験、そして…」
1月29日24時50分(30日0時50分)
南海放送(愛媛県)制作の「放射線を浴びたX年後 ビキニ水爆実験、そして・・・」は1954年太平洋のビキニ環礁でアメリカが実施した水爆実験がもたらした被曝被害の実態と、真相が歴史から消え去った背景を描き、衝撃的な事実を突きつける。
当時、延べ千隻以上のマグロ漁船が南の海に向かったのにもかかわらず、第五福竜丸被曝事件としてしか知られていないことに疑問を持った高知県の元高校教師、山下正寿さんは、80年代半ばから漁船乗組員を訪ね歩き、多くが50~60代の若さでがんで亡くなっていることを突き止めた。
南海放送 の伊東英朗ディレクターが山下さんの長年の調査に光をあてた
2003年から調査報道を開始。被災者の証言を記録するとともに、「死の灰」が日本や米国本土にまで広がっていたことを示す米国の極秘文書を特報した。
日米両政府は、水爆実験からわずか7カ月後に200万ドルの慰謝料で事件を封印。被災者や遺族は偏見や差別を恐れて口を閉ざし、巨大被曝事件は歴史から消え去ったのだ。
伊東さんは通常業務の合間をぬい、休日に自家用車で取材を続けた。ほぼ毎年、取材成果をローカル枠で流したが、真夜中の放送時間帯だったこともあり、反応はまったくなかった。
皮肉なことに、東京電力福島第一原発事故が、長年の調査報道の価値を一気に高めた。
58年前と「今」は、・・・
1月29日24時50分(30日0時50分)
南海放送(愛媛県)制作の「放射線を浴びたX年後 ビキニ水爆実験、そして・・・」は1954年太平洋のビキニ環礁でアメリカが実施した水爆実験がもたらした被曝被害の実態と、真相が歴史から消え去った背景を描き、衝撃的な事実を突きつける。
当時、延べ千隻以上のマグロ漁船が南の海に向かったのにもかかわらず、第五福竜丸被曝事件としてしか知られていないことに疑問を持った高知県の元高校教師、山下正寿さんは、80年代半ばから漁船乗組員を訪ね歩き、多くが50~60代の若さでがんで亡くなっていることを突き止めた。
南海放送 の伊東英朗ディレクターが山下さんの長年の調査に光をあてた
2003年から調査報道を開始。被災者の証言を記録するとともに、「死の灰」が日本や米国本土にまで広がっていたことを示す米国の極秘文書を特報した。
日米両政府は、水爆実験からわずか7カ月後に200万ドルの慰謝料で事件を封印。被災者や遺族は偏見や差別を恐れて口を閉ざし、巨大被曝事件は歴史から消え去ったのだ。
伊東さんは通常業務の合間をぬい、休日に自家用車で取材を続けた。ほぼ毎年、取材成果をローカル枠で流したが、真夜中の放送時間帯だったこともあり、反応はまったくなかった。
皮肉なことに、東京電力福島第一原発事故が、長年の調査報道の価値を一気に高めた。
58年前と「今」は、・・・