日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

日本ユーラシア協会広島支部ニュース 2016年12月12日

2016-12-12 11:49:01 | 日記
日本ユーラシア協会広島支部ニュース 2016年12月12日
【広島県連理事会を開催します。】
日時 2017年1月16日月曜日 11時開催  
場所 ビューポート呉(時刻場所をご確認願います。)

【済州島ミカン農園見学旅行】
「ミカン輸出勉強会」の主催で10月23日(日)~10月26日(水)の日程で実施しました。参加者は呉から、実成さん夫妻、広島から鎌田さん、マリーナさん、ジュノさん、黒川の合計6名でした。
主な訪問先、済州島ミカン博物館、康さんミカン農園、国立農産物品質管理院。
経路 往路:JR広島駅 福岡空港 釜山 
済州島 帰路:済州島 釜山 福岡空港 JR広島駅  

【ワークショップ「内部被ばくの健康影響の評価をめぐって」】
2016年12月10日
広島市南区民文化センター 
挨拶 大谷敬子 
①佐藤健一「テキスト解析の紹介」
②星正治「放射線の基礎知識―放射能、放射線、内部被ばくと外部被ばく、被爆線量とその影響」
③沢田昭二「広島・長崎原爆の放射性降下物による被曝」
④津田敏秀「福島県甲状腺がん多発問題とその背景の100mSv閾値論」
⑤西尾正道「放射性微粒子の体内取込みによる健康被害 
[写真 Csセシウムホットパーティクル]



【呉支部より】
第18回ロシア料理教室 ー地元食材でロシア料理を作りましょうー
 日 時  平成29年3月12日(日) 10:00~14:30
 場 所  呉市阿賀まちづくりセンター料理室(JR阿賀駅近く)
 内 容  イカの豚ちゃん、外套を着たニシン、パフラバ
 参加費  2,000円 
 講 師  一杉エルビラ、ジュラーエヴァ・カリーナ
 主 催  日本ユーラシア協会呉支部
 後 援  呉市  人 数  30名  託児所  なし
 申込み  平成29年3月5日(日)までに、お名前、住所、電話番号を、電話・Fax・メールの
     いずれかで、日本ユーラシア協会呉支部事務局へ
     Tel&Fax 0823-22-6572(森) または  080-5610-9751(藤井)
     E-mail takashifujii8@gmail.com

【カザフスタン共和国大統領広島訪問歓迎行事。】
[以下は詳細です。その2]
ザマナイ(時代よ!)  [ 訳詞 高橋朋子 作曲】T.Muhamad Janov]
1.健やかな子らは なぜ消えた
  風になびく髪は なぜ消えた
  心ないしうちよ ザマナイ
  ザマナイ ザマナイ
  清き故郷はなぜ消えた
  哀れなるわが大地
  数え切れぬ 爆発 閃光に
  引き裂かれたわが心よ
(2番は今回はカザフ語で。)
2.父祖の眠る地を壊して
  豊かな大地を汚して
  罰として苦しみ続けよと?
  ザマナイ ザマナイ
  ひとの誇りよ 今いずこ
  哀れなるわが大地
  数え切れぬ 爆発 閃光に
  引き裂かれたわが心よ
3.泉に毒を流すものよ
  愛しき子らを奪うものよ
  何故ふるさとを貶めるのか
  ザマナイ ザマナイ
  恥じてこの身が地に埋まる
  哀れなるわが大地
  数え切れぬ 爆発 閃光に
  引き裂かれたわが心よ
  哀れなるわが大地
  数え切れぬ 爆発 閃光に
  引き裂かれたわがふるさとよ
合唱は道田涼子さん(NPOシードオブピース代表、元劇団四季団員)、カザフスタンから来日のカシケイ・アイマンさん(日本留学経験がある。)とのソロの先導で始まり、それに市民の合唱団(道田さんの生徒と市民)が加わる形で歌われた。
カザフスタン大統領の広島訪問を検討中との報道がされたのが9月14日だった、訪問の決定は10月になってからで、歓迎行事は広島市の主催で開催となった。合唱団の結成、練習に際しては、カザフスタン留学生との交流を続けてこられた、「ザマナイ」の歌手ローザ・リムバエワさんを招聘したことのあるヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトの小畠知恵子さんの尽力があった。道田さんは2012年に広島を訪れたローザさんとともに平和記念公園でザマナイを歌った経験がある。これもカザフスタンからの山陽女学園への留学生と交流している広島友の会の川崎幸子さんの取り持つ縁でした。日本語とカザフ語とで交互に歌われた「ザマナイ」は500名の参加者に感動を呼び、大統領はスピーチでの「核の悲劇をくり返さない」と「核兵器を次世代に残さない。」との決意で応えられた。この歌は「核兵器無き世界に向けての日本とカザフスタンのとの間の象徴となった。」とも。大統領は歓迎行事会場を後にするにあたっては、合唱団に歩み寄られ、大統領と合唱団の子どもたちとの交流の姿が印象的だった。
道田さんの感想:「私の人生の中で忘れられない1日になりました。いろいろな舞台は今まで踏んではきましたが、大統領の前で歌うというのは人生初で、、、本当に空気感が違っていて、とても緊張しました。でも、このような大役をくださった小畠先生はじめ、ヒロシマセミパラチンスクプロジェクトのみなさん、コーラスのみなさん、子ども達、そして、アイマン、、、みんなの歌声がひとつになったのを感じ、鳥肌がたちました。」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ユーラシア協会広島支部ニュース 2016年11月30日

2016-12-01 11:34:14 | 日記
日本ユーラシア協会広島支部ニュース 2016年11月30日
【広島県連理事会を開催します。】
日時 2017年1月17日日曜日 11時開催  場所 ビューポート呉

【カザフスタン共和国大統領広島訪問歓迎行事。】11月9日に開催された歓迎行事に広島支部、呉支部からも参加しました。以下はその報告です。
[カザフスタン共和国大統領広島訪問~ネバダ・セミパラチンスク反核運動で歌われた「ザマナイ(時代よ!)」合唱で市民が歓迎]
「71年前の明るく晴れ渡った朝、空から死神が舞い降り、世界は一変しました。」で始まる2016年5月27日広島平和公園でのアメリカ合衆国オバマ大統領の演説を前にして多くの市民は「核兵器廃絶への第一歩にしよう」との願いを抱いた。その演説の陰で、広島県外から動員された警備要員の過大な数や、輸送に使用されたオスプレイの機影に眉を顰め、演説の言葉とは裏腹の米国の核兵器開発予算の拡大、広島演説の前に岩国基地での米兵・自衛隊員に対して行われた演説「オバマ大統領によるアメリカと日本の軍隊への言葉」の言い回しの中に「日米軍事同盟」強化の臭いを嗅ぐ人も多い。
 9月14日地元新聞にカザフスタン共和国大統領が広島訪問を検討中との報道がなされた。10月になって、日本政府の招きでのカザフスタン大統領の日本への公式訪問が発表され、広島訪問(11月9日)に際しては広島市主催によるカザフスタン共和国大統領が歓迎行事が開催されることが決定した。歓迎行事での大統領スピーチに先立っての「ザマナイ(時代よ!)」の市民による合唱で歓迎することになり、当会会員も関わることになった。この「ザマナイ」は、カザフスタンの核実験場を閉鎖に追い込む市民運動の象徴となった歌で、カザフスタン国民のなかで歌い継がれている。カザフスタン共和国は、当時のナザルバエフ第一書記の主導・決断の下、当時世界第4位の核兵器を放棄し、セミパラチンスク核実験場を閉鎖(1991年8月29日)するとともに、中央アジア非核兵器地帯の創設(2009年アルマータ条約)を主導するなど、「核兵器のない世界」の実現に向けて国際社会をリードしている国の一つで、ナザルバエフ大統領は、長年にわたり、これらの取組の推進にリーダーシップを発揮して来た。
500名の参加者での歓迎行事では、「健やかな子らは なぜ消えた」、合唱は道田涼子さん(NPOシードオブピース代表、元劇団四季団員)とカザフスタンから来日のカシケイ・アイマンさん(日本留学経験があり。)とのソロの先導で始まり、それに市民の合唱団(道田さんの生徒と市民)が加わる形で歌われた。ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は会場を後にするにあたっては、合唱団に歩み寄られて、大統領と合唱団の子どもたちとの交流の姿が印象的だった。
[写真 優しく子ども達に話しかけるナザルバエフ大統領]
[写真 核兵器の廃絶を訴える大統領スピーチ 右は松井一實市長]
[ナザルバエフ大統領来日を記念した番組の動画が視聴できます。: https://www.youtube.com/watch?v=XFP-W9vCsXM ]


[以下は詳細です。その1]
11月6日より日本を公式訪問されていたカザフスタン共和国ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領一行は9日午前広島平和記念公園に到着された。訪問に先立つ10月27日国連総会第1委員会(軍縮)は、核兵器を法的に禁止する「核兵器禁止条約」について来年から交渉を始めるとの決議を、123カ国の賛成多数で採択した。米ロ英仏などの核保有国や、米国の「核の傘」の下にある日本など38カ国が反対するとというニュースがとどいた最中の広島訪問だった。「交渉開始決議に日本が反対」これは耳を疑うような報道だった。本年5月27日のオバマ大統領の広島訪問が「核兵器廃絶への第一歩にしよう」との市民の願いを打ち消すかのごときニュースだった。
 カザフスタン大統領の原爆慰霊碑への献花、原爆資料館での広島平和文化センター小溝理事長の説明の後に開催された歓迎行事に広島支部・呉支部の会員も参加した。歓迎行事は市長挨拶、特別名誉市民称号記及び市民章の贈呈、大統領スピーチに先立っての「ザマナイ(時代よ!)」の市民による合唱で歓迎することになり、当会会員も関わることになった。この歌は、カザフスタンの核実験場を閉鎖に追い込む市民運動の象徴となった歌で、カザフスタン国民の歌と呼ばれている。カザフスタン共和国は、当時のナザルバエフ第一書記長の主導・決断の下、当時世界第4位の核兵器を放棄し、セミパラチンスク核実験場を閉鎖(1991年8月29日)するとともに、中央アジア非核兵器地帯の創設(2009年セミパラチンスク条約)を主導するなど、「核兵器のない世界」の実現に向けて国際社会をリードしている国の一つで、ナザルバエフ大統領は、長年にわたり、これらの取組の推進にリーダーシップを発揮して来た。(その2は次回以降に。)

[資料:2016年10月28日岸田文雄外務大臣記者会見 外務省]
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken4_000417.html
国連総会第一委員会関連(2017年核兵器禁止交渉決議案に日本が反対。)(外相会見の抜粋)
【記者】賛成多数で採択されました核兵器を法的に禁止する条約締結を目指す決議案の方,これを反対したということですけれども,禁止する方向性について日本が反対するということについては,被爆者からもですね,反発も予想されると思います。こういう点については,政府としてはどういうふうに理解を得ていくお考えでしょうか。
【岸田外務大臣】我が国の行動・立場は一貫しております。核兵器国と非核兵器国の協力を重視する立場に立ち,だからこそ,まずは我が国の決議に核兵器国も非核兵器国も,より多くの国に賛成してもらう,こういった努力を続けてきました。結果として昨年を上回る多くの国々から共同提案国にもなってもらいましたし,米国を含む多くの国に共同提案国になってもらいましたし,そして多くの国に賛成もしてもらいました。そして核兵器国と非核兵器国の協力を重視する立場だからこそ,核兵器禁止条約の交渉開始を内容とする決議には反対をしたということであります。そしてこの交渉が始まるのであるならば,核兵器国と非核兵器国の協力を重視する立場から主張すべきことは主張すべきであると私(大臣)は考えているというふうに申し上げました。このようにどの観点からも我が国の立場は一貫しているということは,是非しっかりと訴えていきたい,説明していきたい,このように思っています。

【広島県立高陽東高校出前授業】
2016年11月17日学校設定科目「世界事情」岡野先生の要請で広島支部黒川が今年度のヒロシマメッセンジャーのエカテリーナ シマキナЕкатерина Симакинаさんと参加しました。「ロシアについてのお話~ソビエト連邦の継承国~ロシア連邦の文化と風土を学ぶとともに,成り立ちから現在までを概観し,今後の我が国との関係の在り方を探る。」生徒さん達が20日の国際交流・協力の日の日本ユーラシア協会のブースを訪ねてくれました。
[写真 エカテリーナさんの授業風景]
[写真 国際交流・協力の日 山陽女学園留学生カリーナさんと交流]


【ご案内】ワークショップ 「内部被ばくの健康影響の評価をめぐって」
2016年12月10日9:30~16:40 シンポジウム 
広島市南区民文化センター (広島市南区比治山本町16-27)

【秋のイベント報告等は次号以降に掲載します。】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする