左京大夫顕輔
秋かぜに
たなびく
雲
の
絶間
より
もれ出る
月の
影のさやけさ
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○左京大夫顕輔
修理太夫顕季
三男詞花集撰
者六条家和歌
一流
中/\に
くもると
見えて
はるゝよの
月の
光りは
そふこゝち
する
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此哥の心は秋風の雲を所/"\つき
はらしたるより月のかげのさし
出たるはせいてんのけしきより猶
月もあきらかなるやうにおもし
ろき事もなきやうなれども
よせいありておもしろき哥也
玄旨曰心はなし但さやけさとい
へるより心少しかわれり月も
雲ゐを出たるはあらたにさやか
にてしかもおもしろく見ゆる
心まちてさやかなる月は今見
○たるやうなり
○季注に
西風磨出白雲月
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※なかなかに 西行
秋哥上
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