臨風杪秌樹
對酒長年人
酔貎如霜葉
雖紅不是春
和漢朗詠集 酒
醉中対紅葉
白居易
臨風杪秋樹 風に臨める杪秋(びょうしゅう)の樹
對酒長年人 酒に対(むか)へる長年(ちょうねん)の人
醉貎如霜葉 酔へる貎(かたち)は霜葉の如し
雖紅不是春 紅なりと雖も是春ならず
意訳
意訳
風に吹かれている晩秋の木々と、
酒を傾けている老翁とを見ると、
酒に酔った人の顔は霜にあって紅葉した葉と同じ。
紅の麗しい色といえども、共に春のものでは無いので、いずれ落葉して朽ちて行く。
令和元年12月20日 肆點參