林 間 煖 酒 焼
紅 葉 石 上 題
詩 掃 緑 苔
うづら
なく おもふ
いはれの 人
とも
野べ
の みつる
秋は けふ
ぎを かな
送王十八帰山寄題仙遊寺
白居易
曾於太白峯前住 曽て太白峯の前に於いて住み、
數到仙遊寺裏来 数しば仙遊寺裏に到り来たり。
黒水澄時潭底出 黒水澄む時潭底出で、
白雲破処洞門開 白雲破るる処洞門開く。
林間暖酒焼紅葉 林間に酒を暖めて紅葉を焼き、
石上題詩掃緑苔 石上に詩を題して緑苔を掃ふ。
惆悵旧遊無復到 惆悵す。旧遊復到る無きを。
菊花時節羨君廻 菊花時節に君廻るを羨む。
新拾遺 よみ人知らず(丹比国人)
うづらなくいはれの野辺のあき萩を
思ふ人ともみつるけふかな
約640×31cm
平成30年12月25日 參點壱
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