あらし
と
吹からに
吹からに
野邊の
くさ木の
いふ しほるれば
らむ むべ山風を
落款
古今和歌集
仮名序(二条家相伝本)
ふんやのやすひでは、ことばはたくみにて、そのさま身におはず。いはば、あき人の、よききぬきたらむがごとし。吹からにのべの草木のしほるればむべ山かぜをあらしといふらむ
秋歌下
是貞のみこの家の歌合の歌
文屋康秀
吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ
平安時代前期の歌人。六歌仙の一人。宗于の子。文琳とも呼ばれた。縫殿介 (従六位上相当) 。小野小町と交渉があったといわれる。仁明天皇の一周忌の歌や清和天皇妃高子に奉った歌などがある。『惟貞親王歌合』の作者ともいわれるが,これはその子朝康と混同されたのかともいう。『古今集』『後撰集』に6首入集。
百人一首の「秋」と「野辺」の違いにより、六歌仙絵と判断した。
落款
不明
むへ山
令和3年3月9日 肆